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ただいま食事中につき/1166


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自分のトピックを作る
918: ルイン [×]
2020-08-07 00:12:57

>シロ

うん、いい子だね。さて、出るから少し向こうを向いていてくれるかな。
(柔らかなタオルが身体を伝う水を吸い取っていく。心地よい感触を身体に纏わせたまま、相手の返事を待ち。出ても良さそうならばドアノブを引いて脱衣場に立ち、持ってきた衣類を身につけて。タオルを忘れたのは自分だってそうなのだから、そこはあまり気にしていない。ただ、一つ挙げるとすれば湯上りの水分補給だろうか。彼女は別のものを用意するつもりらしいが、生憎今はそちらに興味はない。なぜなら、とっておきのデザートが待っているのだから)
ああ…悪いけどそれは結構だ。今はレモン水の気分ではなくてね。


919: シロ [×]
2020-08-07 00:49:02

>ルイン様
(大人しく従うように背を向けて、主人が着替え終わるのを待つ。走ったせいか少し心臓がうるさいけれど些事だ…聞こえた声に比べれば。前にも同じようなことがあった、確か朝食を尋ねたのだ、あの時は…震える身体も声も隠せない、執事として主人の役に立てる誉、犬として傍に置いてもらえる喜び…それらを差し置いて支配する、食べられる恐怖。ドロドロに甘い声で甘やかして、褒められて、中毒になりそうな痛みと快楽とがフラッシュバックして…主人から距離を取り、扉のノブに手をかけて、少しだけ体勢を低く、)
では、コーヒーでも…血液のストックも揃っておりますし、紅茶もワインも、ございますよ

920: ルイン [×]
2020-08-07 07:03:47

>シロ

分かっていないフリでもしているつもりかな、シロ。
(彼女のこの言い方には覚えがあった。これまでにもよく見てきた、獲物が自身の身に迫る危険を察知したときに“代償”を差し出そうとするものだ。替えを用意することで逃れようとする心情だらう。それは彼女も例外ではなく、そういえば前にも人間の血液を提案されたこともあったような。至極美味な人間の血も知っているし、彼女の血の風味は届かないのも分かっている。それでも彼女の血を欲するのはーーその答えは何となく気付いているが、まだ腹の底にしまっておこう。自らの思考をも遮ろうと、シャツのボタンが全て留まらないうちに伸ばした手は半ば逃げ腰の彼女の首筋へ向かい。)

921: シロ [×]
2020-08-07 08:05:31

>ルイン様
(逃げてしまえば、きっと朝が来て、主人は眠って、こんな狼の血なんて不要だと…不要だと言われるのは、少し、辛い。首筋に触れた手に動きを止めて、震えそうになる身体を押さえつければその手に自身の両手を伸ばし、擦り寄る様に顔を寄せ。狼としては自分が獲物になるだなんて心底嫌で仕方が無いのに、執事としては、犬としては…嬉しい、もっと触れて欲しい、褒めて欲しい、強欲なのは狼の性だ。癖になるような痛みも好きだ、怖いのは…散々甘やかされた自分が、過去の餌と同様にいつか捨てられること。こちらから求めるなんてはしたない真似は二度としたくない、けれど主人にはこんな狼を求めておかしくなって欲しい、二度と逃げられなくしてしまいたい、)
分かりませんよ。何が欲しいのか、仰ってください…必ずご用意して差し上げましょう

922: ルイン [×]
2020-08-07 12:38:01

>シロ

(指先で触れた相手の動きが止まればそれを逃がすまいと距離を詰め。手を取られれば、取り上げられて捻られでもされるかと身構えていれば予想外の反応。驚愕の色を目に滲ませて思わず言葉を失ってしまう。しかし間もなくして促された問いかけのその答えが、腹の奥底を見透かされているような気がして目を逸らしたくなる。されど止まらないのは己の吸血鬼としての本能か、それとも、)
ーーシロが欲しい。シロが欲しいよ、本当は今すぐにでもその首に牙を立てて赤々とした血を飲み干してやりたい。……でもこんなところで食事だなんて、お行儀が悪いかな?


923: シロ [×]
2020-08-07 14:04:45

>ルイン様
(振り払われないのをいいことに、主人の冷たい温度を堪能してから手を離す。背後に感じる主人の気配が目の前の扉とあいまって檻のよう、それでもこの首に巻かれた縄を掴む主人が、こんな狼を欲しいと言ってくれる…甘い毒だ、なんて倒錯的なのだろう。するりと手から逃れるように扉を開けて、廊下へ進んでは口角を歪めて笑う。行儀が悪いだなんて思わないけれど、だって口にする予定の料理は狼の執事なのだから、けれど…折角住人が眠る静かな屋敷だ、どうせなら普段できない遊びをしたい。恭しい一礼は、いつも通りのはずなのにどこか演技のよう、)
お食事は食堂で…ああ、コーヒーをお持ちいたします。角砂糖も_甘いモノはお好きですか?ゴシュジンサマ

924: ルイン [×]
2020-08-07 19:23:46

>シロ

(自分の体温よりもうんと温かく軟らかい手が離れていく。その流れるような所作を名残惜しそうに視線で追いかける主人を他所に、使用人はどこかこの状況を楽しんでいるように目に映り。なるほど、どうやら彼女は以前より乗り気らしい。自分としては都合がいい。これが情愛あふれる喜劇であればいいのだが。幾分しっとりと濡れたままの髪を気に留めすこともせず、彼女の後を追いかけるように廊下に出れば、許された食事に爛々と瞳を煌めかせ)
ああ、いいね。今は砂糖がたっぷり入った甘いコーヒーが飲みたい気分だよ。


925: シロ [×]
2020-08-07 20:03:38

>ルイン様
(煌々と輝く双眸は捕食者としてのソレ、かく言う己は完全に皿に乱雑に乗せられたデザートに他ならないけれど、そのデザートに毒を盛る権利があるのも執事の狼だけ。この主人に毒を食わせるも食わせないも己次第…それがどれだけ歪んだ幸せか。道を譲るように端に寄り、食堂までの道を空ける。食べられるという事実は腹の底から嫌で、逃げ出してしまいたいくらいだけれど…主人がこの狼しか食べられなくなるくらい、中毒にできたなら、それはどんなに欲が満たされることだろう?真っ黒な思考とは正反対の白い髪を揺らして、)
喜んでご用意いたしましょう、ご主人様が要らないと仰っても胃に注ぎ込むよう…いくらでも、許しを乞うまで。私を食べると仰るならは、それくらいの対価がなくては

926: ルイン [×]
2020-08-07 20:57:09

>シロ

(吸血鬼としての本能を抑えることも…否、ここまできては抑えようとは思わないか。やがて食堂へ辿り着けば、逸る衝動に任せて扉を開け中へと踏み入り。白いテーブルクロスを皿に見立ててこの忠実な狼を横たえることが叶うならば、白い彼女は砂糖のように甘く、耽美で、蕩けるようなデザートとなるだろう。普段より血色が良くなった唇の下で牙が伸びようとしているのを感じ、それすら愉快に思えてくる。これから有りつけるデザートにはまるで毒など無いと信じて止まない愚かな吸血鬼。彼は甘味が引き起こす中毒性など、今まで生きてきた中で知る機会がなかったのだ)
ふふ、まるで溺れていくかのようだね。でも、俺が溺れるほど食べてしまってはシロがなくなってしまうんじゃないかな?


927: シロ [×]
2020-08-07 21:53:20

>ルイン様
(本来であれば扉を開け、中へ促すことさえ執事の仕事だというのに、今日の主人はまるで焦らされた子供のよう。狼の用意した白いクロスはシミひとつないというのに、皺を寄せるその耽美さに思考がぐらついた。クロスに馴染む髪の白と、くっきりと境界線を引く燕尾服の黒、今から散る赤…美味しい人間は沢山いて、きっと狼より美味しい種族も沢山いて、それでも、主人が最期にもう一度口にしたいと思うものが自分であったなら。大人しく、まるで人畜無害な兎を演じながら狼は口を開き、)
ルイン様がシロを食べ尽くせるだなんて思いませんから…脳髄が溶けるような甘味は、お好みでは無いでしょう?

928: ルイン [×]
2020-08-07 23:04:48

>シロ

(普段ならば生物が横たわるはずのない寝台に、普段ならばこんなところで横になることもない使用人。カトラリーの替りに己の牙。非現実に直面した脳は次第に麻痺してきたのか、その光景に目眩さえ覚えて。このままデザートにフォークを突き立て、嚥下して脳髄が溶けようとも、胃腸がもたれようとも構わない。いっそその感覚すら分からないくらい甘ければ、知らず知らずのうちに意識を闇の中へ葬り去ってしまえるのではなかろうか。際限なく赤を散らす狼を貪り快楽物質に脳髄を潰されるのも、もしかしたらアリかもしれない、なんて。「待て」のできない駄犬のように唇を濡らせば、端然と横たわる忠犬を縋るような目で見て)
さあ、どうだろう? ふふ、シロは俺の臓器をもたれさせるくらい甘いのかな。……ああ、もう待ちきれないよ。


929: シロ [×]
2020-08-07 23:34:26

>ルイン様
(どんなに興奮で塗り替えようとしても恐怖で伸びた爪が手元のクロスを引き攣って破く、足先が無意識に逃げようとテーブルの脚を蹴って片足の革靴が床に落ちた。てらてらと光る牙はさぞかし痛いのだろう、否、あの時の痛みは…けれど、狼を見る捕食者の目は欲に濡れて、まるでお菓子を強請る獣のそれ。廊下でこの執事を見る度に、執事の名前を口にする度に、だらしなく息を上げて空腹に呻くようになれば良い。この狼をただの食料だと侮ったこと、食べたこと、全部を後悔してしまえ…思考に飲まれて持ち上がる口角とは裏腹に、目は不安で揺れる。痛かったら、不味かったら、どうしよう…両腕を持ち上げて顔を隠し、震える唇で言葉を紡ぎ、)
どうぞ、召し上がれ…獣臭いと捨てないでくださいね

930: ルイン [×]
2020-08-07 23:55:27

>シロ

(獲物が食べられる直前まで足掻くのは珍しいことではない。しかし状況が状況、環境も相まって目の前で食べ物に成り下がる恐怖に抗いながら笑む彼女が酷く可哀想で、とても耽美に思えた。目を細めたのが先か、獲物のシャツに手をかけ顔を寄せたのが先か。手を弾かれることが無ければ、以前にもカトラリーを突き立てた場所を探し。流石に月日が経っているから痕は幾らか目立たなくなっているか。なに、消えても上書きしてしまえばいいのだ。首輪をもう1つ付けて、また甘やかして、可愛がって…気付いた時には絹の肌が眼前にあり。…彼女の香りがする。今すぐにでも噛り付きたくなるのを堪え、お行儀よく、こんな状況でも挨拶は忘れずに。首元で囁くように下記言えば、今度こそ牙を突き立てるのが許されるだろうか。)
では、従順な執事が俺の為だけに用意してくれた極上のデザートを、ーーいただきます。


931: シロ [×]
2020-08-08 09:20:22

>ルイン様
(冷たい手が服へ伸びていく、ネクタイがリボンのように緩んで…もう僅かに凹んで残っただけの過去の噛み跡は、所有印にしては、あまりに禍々しい。主人の視線が這って過去の食事をなぞられることが、あの日のはしたない自分の言葉を思い出させるようで羞恥から目に涙が滲んだ。見ないで欲しい、ただ雑に噛み付いて、ただの食事だと教え込んでくれたならこんな思いはしなくて済むのに。強く目を閉じて、主人を視界から消して小さく震える、主人から与えられる痛みが嬉しい…だから、主人もこの犬しか要らないと泣けばいい。小さく囁かれた言葉に「っ、」と小さく肩を揺らす…なんだか悔しいので声を上げたくはない、自身の指を噛むように唇に押し当てては、足先を主人に絡めて挑発するように小さく笑って、)

932: ルイン [×]
2020-08-08 12:32:21


>シロ

(挨拶も律儀に済ませた事だし、もういいだろうと口を薄く開ける。瞬間、脚にまとわりつく感触にはっと顔を上げれば、視界に飛び込んできたのは狼の挑発……ではなく、涙を滲ませ指を噛んで捕食に耐えようとする仔犬の仕草。相反する態度に視界が揺れれば、そこからデザートにありつくまでにそう時間はかからなかっただろう。待ち侘びた甘味、ワインよりも芳醇な香り、牙が沈む肉の感触、…こんなに、美味しかっただろうか。それから先は夢中で赤を啜り、たまに噛み付いて赤を促し、もっともっと、と喰らい付いて。ああ、この瞬間彼女の顔が見られないのは惜しい…と、まさかそんなことを考える余裕などなく)


933: シロ [×]
2020-08-08 13:26:37

>ルイン様
(一瞬の間、おとぎ話のような可愛らしい音なんて響く訳もなく、ぐっと奥まで入り込んだ牙に目を見開いて自分の指を噛む。嗅ぎ慣れない狼の血の香りが首元からクロスに滲まないよう、それよりも先に主人の唇が触れる感覚と、数度、新しい傷がつけられていく感覚と自分の口の中に広がる噛み付いた指から流れる血の味…頭の奥から痛みを快楽に変えようとする防衛本能がやってきて、咄嗟に主人の脚に足先を押し当て身体を引き剥がそうと。上手く力が入らない、少しずつ、噛まれる度にその痛みがクセになるように、もっとと強請りそうになる、自分の牙で傷だらけになった手と、顔を汚す血がベリーソースみたいでやるせなくて、本当に、もう二度と主人に食べられることなんて…無ければいいのに、)

934: ルイン [×]
2020-08-08 18:53:26

>シロ

(次から次へと溢れる甘ったるいソースと、舌先に触れる果肉が美味しくて堪らない。己が甘味の毒に侵されているとも気付かず、ふうふうと呼吸を荒らげながら喰らう様は、どこぞの誰かに言わせてみればそれこそ駄犬といったところか。楽しみの途中、自らの下でもがく獲物には“本能”か”慣れ“か、押さえ付けようと身体が動くのは造作もないことで。しかし獲物の抵抗はそう長くは続かなかった。…そろそろ、息がくるしい。一度顔をあげよう。それは果たして呼吸を忘れていたせいか、甘美な毒のせいか)


935: シロ [×]
2020-08-08 19:36:24

>ルイン様
(簡単に押さえつけられた身体はぴくりとも動かずに、身体から血が抜け続けて、それでも身体の中をただただ欲に似た熱が渦巻いている今の状況が気持ちよくて、気持ちが悪くて、口から指が外れる。休憩とでも言いたげに持ち上げられた顔に気がついて目をうっすらと開ける…と、整った主人の顔に狼の血がべっとりとついていて、カッと血が抜けて冷たくなっていた体に熱が点った。最悪、絶対、今、物凄く、血が甘くなった…そんな気がして。痛む傷もそのままに、いたたまれなさから主人の下から逃げようとクロスを足先で蹴って…あわよくば、身体を起こして主人から距離を取ろうと、)

936: ルイン [×]
2020-08-08 21:55:56

>シロ

(顔を上げ呼吸を整えようとすると、視界には照った頬の狼と、その口元と繊細な指先を彩るあの甘いソース。指を伝い垂れていくそれが服に落ちることを許したくない一心で、相手の眼前でその白く細い指に舌を這わせ。ーーああ、なんて甘くて、蕩けるような…いっそ噎せてしまいそうだ。既に腹の中でたぷたぷと音を立てそうなほど毒を溜め込んだ身は、恍惚が先か疲労が先か判断もつかないうちに鉛を纏ったかのように重くなり。驚いてデザートを口に運ぶ動きが止まれば、丁度そのタイミングで自身の下の獲物がごそごそと動き出し。…本能的に感じたのは『…逃げられてしまうだろうか』という心配で。)


937: シロ [×]
2020-08-08 22:42:40

>ルイン様
(指に絡みついたのは布の感触とは程遠い湿った熱で、まざまざと見せつけられたその赤さに背筋に慣れない感覚が走り…「う、ぁ」と小さく声が漏れたのは仕方の無いこと、あまりに扇情的だったものだから。美味しい甘味を頬張るように、毒を飲み込んだ主人はどこか夢の中に囚われたかのように動きがふわついていて、それをいい事に本能が逃げろと叫ぶから、長テーブルの真ん中へ片足の靴もそのままに這い上がる。立ち上がることは出来ない、世界が揺れていてポタポタと首筋から白いクロスに落ちる血も歪んで見える…身体はとうに限界なのに、無意識に喉から甘えるような唸り声が漏れて理性が“手遅れだ”と嗤った。舐め取られた傷口から再び血が溢れ始めた指先で顔を覆って_屈辱で悔しくてそれでも欲には忠実な狼は弱い仔犬のように言葉を吐き出して)
ご主人様…もっと、噛んで、くださ、

938: ルイン [×]
2020-08-09 00:26:13

>シロ

(獲物は捕食者の手を逃れ、力なく動き距離をとる。皿の上で赤を散らしながら足掻く様は生物の美しささえ感じられるが、同時に『やりすぎた』と理性が警鐘を鳴らした。頭の中でそれが響けば先程までの威勢の良い喰らいつきは見られず、重い身体を引きずるように獲物へ再び覆い被さることができたなら、代わりに伸びの収まった歯をおずおずと立ててソースが出てくるのを待つとしようか。これが毒のせいであれ理性が顔を出したところで止まることの無い欲に我ながら呆れたと、歯を立てる合間を縫って普段の流暢さとはかけ離れた舌だ足らずの発音を零すように出せば、つられるように目から小さな雫が零れ出し。瞬きの度に睫毛が濡れ、視界が水面を描くように揺れる。もう少し、もう少しだけーー)
シロ、シロ…ああ、シロ……ごめんね、俺、シロが美味しくて…ごめん、


939: シロ [×]
2020-08-09 09:36:19

>ルイン様
(舞台の真ん中に二人きり、再び屋敷の豪奢な天井ではなく主人が視界を覆い、ゆっくりと埋まった牙は今度こそ痛みではなく甘い痺れとなって理性を壊し、体から血と比例して力が抜けていく。主人も限界なのだろう、普段あまり血を取らず、甘い物を食べる訳でもない吸血鬼が狼の血を飲むだなんて…なんて危険な行為をと思うと同時に、そんな中でも強請った執事に応えるように牙を埋め込む主人を愛しいと思うのは当然のこと。くぐもった呻き声と嬌声の間、媚びるような声を飲み込んで主人の目元に唇を寄せる。泣かないで、ご主人様…だってこれは、執事が主人を追い詰めるために仕掛けた罠だから。脳内で“もっと”と強請る欲を押さえつけて、執事は愛しい愛しい主人に見えない刃物を突き立てるよう、言葉を吐き、)
今回で最後です、こんなにもルイン様の痕をつけて…他の主人の餌になるには少々傷みすぎましたから、丸ごと食べられるかも分かりませんが

940: ルイン [×]
2020-08-09 13:03:43

>シロ

(すっかり毒が回った自らと似たように、体力を削られ力の抜けていく獲物を見れば、果肉に立てていたカトラリーを今度こそ収めて労わるように舌先で愛で。彼女の細い喉元、心地よくも生々しい音が時々聞こえてくるのを良しとして、少しずつ機嫌を戻していったのも束の間。『今回で最後』だと、都合良く切り取られたように言葉が聞こえれば、はっと顔を上げ、年甲斐もなく幼子のように泣き出しそうになるのを堪えていやいやと首を振り。嫌だ、最後だなんて嫌だ。こんなに美味しいものを食べられるのがこれで最後だなんて…嫌だ。好物のお菓子を少しずつ食べ進めるときみたいに、楽しみを少しずつ味わうように、彼女もとっておきたい。あまりに単純で子供じみた我儘を執事にぶつけたら、いくら従順な狼とはいえ困らせてしまうだろうか)
嫌、嫌だ…そんな事言わないでくれ…いやだよ、俺の、俺だけのものなんだ! 俺だけの…愛しい、愛しいシロ…


941: シロ [×]
2020-08-09 14:57:40

>ルイン様
(牙が離れて、血を止めるように舌が這う、と、こんなたかだか執事の戯言に首を振って拒絶の意を示す主人に少しだけ驚いたように目を見張って。首筋を撫でた赤い線を食欲と、束縛欲とを履き違えているのではないか…美味しいものは傍に、それは執事としては光栄で、狼としてはなんて屈辱的な言葉なのだろう。ゆっくりと体勢を起こし、いつかのようにその額に唇を寄せて意地悪く問う。そうしたいと言うのならば、執事はそれに応えよう、いつまでも執事として、一匹の首輪付きの犬として。甘いお菓子として可愛がって欲しいとは言わない、永遠とも言える長い長い化け物の時間を共に生きてくれるのなら)
おや、これは、これは…ルイン様は、この狼を飼い犬になさるおつもりですか?

942: ルイン [×]
2020-08-09 16:37:12

>シロ

(自分は忠実な一人の執事を上手に扱う主人として、はたまた獰猛な狼を飼い慣らす吸血鬼として彼女を傍におきたいのか。ーー答えはNoだ。己が抱えているこの感情は、生物同士の戯れや喜劇では済まない、もっと真髄の話。彼女は利口だから、主人が傍に居ろと、お前を飼い慣らすのだと言えば丁寧に腰を折り頭を下げてしまうだろう。この館の中ではその一線を超え難い、ある種の呪いのようなものがある。ならば、せめて執事として、狼としての彼女を傍に置くことくらい許されないだろうか。額に感じた柔らかな感触に我に返り、ぱち、と大きく瞬きをして。ああ、心臓に悪い。ここでその唇にカトラリーを添えられるならばどんなにいいだろう。だが、すっかり彼女の毒で濡れた舌は、今は器用に動かすことは叶わない。いつかきっと極上の果実にありつけると言い聞かせ、ぽつぽつと紡ぐ言葉を彼女に。普段よりぎこち無い笑みもおまけにつけて)
ーーそうだよ、シロ。だからこれからも、俺の傍にいて、世話をして、ベッドから出てこない時は起こしに来て、時々こうして二人で食事をしよう…ね、シロ。


943: シロ [×]
2020-08-09 18:04:12

>ルイン様
(驚いたような表情を見るのは何度目だろう、ワインのような瞳を揺らして、薄く開いた唇が必死に言葉を探している。分かっていて、問うたのだ_主人だけの執事であるには、狼でいるには、まず閉じ込めて隠さなくてはならないことも、世話が大変だということも…何より、この屋敷を屋敷として在らせる為にはそれが難しいということも。いつか、主人が何もかもを投げ打ってこの身を求めてくれると言うのなら、その時はそれに応えようではないか。血に汚れたままの自身の唇は棚に上げ、主人の唇を拭うように指を伸ばしては)
それが、ルイン様の御命令であるならば…これ以上は癖になってしまいそうなのに、ルイン様はまだ堕ちろと仰る。まったく、酷い御主人様ですこと

944: ルイン [×]
2020-08-09 20:52:04

>シロ

(嗚呼、もしもこの館が幾十年、幾百年と年月を重ね我々よりも先に老いさらばえてしまったなら、その時は彼女を宵闇の中に連れ出して、誰も知らない所へ行ってしまえたらいい。そんな幻想を宙に描いた。それが叶うまでにどれほどの時間がかかるかは検討も付かないが、我々は永遠を手にしていると言っても過言ではない。焦らずともいいのだ。それまではここの住人たちと暮らして、偶にはこの狼をデザートにして…と。ソースが乾いてきた唇に狼の白い指が触れるなら、目を閉じ、せめてと指の腹に唇を押し当て。唇から音を鳴らせば今度こそ満足気に微笑んでみせた)
…どこまでだって堕としてやりたい。悪い吸血鬼の腹の、うんと深い暗がりにまで堕として、シロを俺だけにしか解らないようにしてやりたいよ。


945: シロ [×]
2020-08-09 23:02:58

>ルイン様
(これはあくまで予感でしかないことだが、きっとこの狼の息の根を止めるのはこの主人の牙なのだろう。有限とはとても思えないこの時間の中で、きっと終焉はこの主人が飾ってくれる。この大きな檻から逃がしてくれる…そんな淡い期待を抱いて、伸ばした指先には冷たい唇が触れ、それが今はまだ叶わない口付けなのだと理解するのに時間はかからなかった。食事にも、こちらの返事にも満足はしていただけたようだ。堕としてもらおう、真っ暗闇まで…手を引いてもらおう、生憎とお互いに夜目はきくのだから。血を拭い去った指先を、引き寄せると自身の唇へ。こんな子供騙しの口付けを笑って、この食事を終わらせましょうか、)
それでは、最後はどうかルイン様の中で…それまでは、いつまでも傍にありましょう。今は、そうですね_少し休息をいただけると有難いのですけれど

946: ルイン [×]
2020-08-10 00:37:53

>シロ

(闇夜に姿を眩ませることが叶う『いつか』が何時訪れるのかはまだ分からない。だが、それまでこの館に囚われながらも流れ行く時間を楽しめるのなら悪くは無いだろう。漸く戻ってきた理性が、これこそ耽美だの尊き愛だのと独りでに喝采する。それから、理性が戻って来たお陰でこの執事に今必要なものが主人からの口付けでも主人からの食事でもなく、単純に休息なのだと理解した。こちらも充分過ぎるほど甘くとろけるような毒を…否、デザートを頂いたのだ。例え身体が痺れていようが鉛が入ったように重かろうが、これは一人の紳士としての最低限のマナーだとして彼女を労り、可能であれば姫君を扱うように抱きかかえて食堂を後にしよう。)
ふふ、最期をお前と過ごせるならこの上ないよ。ーーああ、ご馳走様、シロ。とても美味しかったよ。気が回らず済まないね。また俺のベッドを貸すからゆっくり休んでくれ。


947: シロ [×]
2020-08-10 09:08:02

>ルイン様
(この主人は執事を置いていかないのだろう、深い闇の中、あるいは主人が横たわる鉄杭に塗れた最期の場所まで…最後の力を振り絞り、首輪を外すかもしれないが、その時はこの牙で終わらせるだけだから。確実にこの主人を自身の血が蝕んだのだと愉悦に浸るほど、主人の動きは鈍く、けれどそっと持ち上げられた身体がまるで人形のように思い通りに動かずに…歩けますご主人様、大丈夫ですご主人様、ご主人様のベッドなんて恐れ多い、言いたいことは山積みでグルグルと思考を犯す。それよりも、なによりも、染み付いた血の香りと主人の香りをこれ以上上書きされることは避けたくて)
…これ以上鼻が麻痺しては、仕事に支障が。適当な場所に放り置いてください、散らかしたままの地下室の掃除もあるので

948: ルイン [×]
2020-08-10 19:06:33

>シロ

(存外腹の中に溜まった毒はこの身を蝕んでいるらしい。いまいち覚醒しない時のような、浮遊感に似た感覚。指先に力が入らないのは横抱きにしている今なら誤魔化せるだろうか。嗅覚が侵されるのを危惧して放り置いてくれだのという狼には構わず、食堂から自室へと伸びる廊下を歩み。前にもこんなことを言っていた気がする。いっそ主人の香りしか判別出来なくなるくらい麻痺してしまえばいいのに、そうすれば何処にいようとも彼女は己の元へ戻ってくるだろうから。あまり口にすべきことではないかと考えれば、悪戯心を含めた令を出して)
今日のお前の仕事は俺と一緒に休む事だよ、シロ。ふふ…こう言えば大人しく聞いてくれるかな。


949: シロ [×]
2020-08-10 20:35:56

>ルイン様
(貧血からか、はたまた身体を回った快楽物質からか、フワフワとした心地で主人の腕に抱かれたまま聞こえた声に主人の顔を見上げる。この位置から見上げることは…あまりない、否、本来であればあってはならないことだが。じっとそのワインを溶かしたような瞳を見上げた後、鼻先を目の前の首筋に寄せてスンスンと無遠慮に息を吸い。狡い命令、聞かざるを得ないそれならば、今この時から狂ってしまいたい。そうすれば、あのベッドに落とされた時に恥を感じなくて済むだろう…近い距離で、そのまま息を吸い込んでは薄く口を開いて、その首筋に吸い付くように唇を寄せる。この狼に意地悪な命令をするのなら、それ相応の報いを受けてもらうのも一興だと)
…ええ、ルイン様。御命令であるならば、本日は一日お傍に


950: ルイン [×]
2020-08-10 22:39:48

>シロ

(見えてきた自室の部屋の前、ここに来る際にしっかり閉めていなかったのか、今の状況としては都合良く空いたドアの隙間に爪先をねじ込もうとした瞬間、首元に感じた違和感にぴく、と肩を揺らして。…匂いを嗅がれたらしい。それなら、と安堵したのも束の間、柔らかな感触とそれが招く対称的なほど大きな衝撃に思わず立ち止まって硬直し。何が起こったか頭が理解できれば何か言いたげに、『やめなさい』と、嬉しそうとも恨めしそうとれる視線を投げてやり。彼女は恐らく分かってやっているのだろう…勘弁してくれ、心臓が持たない。)
……もう、そうやって主人を弄んで。お前は良い子だったり悪い子だったり忙しいね。


951: シロ [×]
2020-08-10 23:05:42

>ルイン様
(僅かに揺れた身体、中途半端に開かれた扉、こちらに注がれる疎ましそうにも忠告にも取れる視線、鼓膜を揺らすは普段から変わらない愛しい主人の声。この狼を弄んでいるのは、ご主人様ではありませんか…口にはせずに、再び同じ箇所に唇を寄せ口付けを一つ、二つ。噛みつきはしない、この主人の血はあまりにも毒だ。フワフワとして未だ定まらない思考を放棄した狼は、主人の香りを覚えるように鼻先を触れさせて、幾度となく口付けて、舐めて、)
良い子でも悪い子でも、お傍に置いてくださるのでしょう?…ルイン様は、どこも甘くていらっしゃる

952: ルイン [×]
2020-08-11 00:10:04

>シロ

(今度こそ部屋のドアを開けて中に入れば、部屋の持ち主と使用人との間に起きた喜劇など知らずに在る部屋。寝台は自らが起きた時のままで、部屋に入る光を遮るカーテンは隙間なく閉められている。ここまで大人しく運ばれてきた狼はというと、主人の首に鼻を寄せ、唇を寄せてと今日は随分と素直で良い。…それにしても先程から似たような場所に口付けしているようだ。所有印でも付けたいのだろうかと口元が緩むのを抑え、極力丁寧に彼女を寝台に寝かせられたなら極上の布団で包んでやろう。そうすればきっと身体も休まるはずと、ありったけの善意を込めて)
よく解っているじゃないか。…さあ、着いたよ。心地好すぎて、もうここから起き上がれなくなったとしても、その時は俺が傍に居てあげるから心配要らないよ。


953: シロ [×]
2020-08-11 08:43:12

>ルイン様
(そこかしこから主人の気配が零れ落ちる部屋は、最後に踏み入ったその時から何も変わってなどいなかった。暗く、まるで棺の中のようなその部屋に鎮座する主人が意図せず気に入ることとなった場所へ下ろされ、噛み千切れば羽が舞いそうな布団に包まれて…柔らかい牢獄に鍵をしたのは主人の言葉だ。贅沢な事だと思う、けれど、それを甘受できるほど狼は飼い犬にはなりきれずに。善意にまみれた真っ黒な欲、主人の首筋に残った薄らとした赤と同じ意味をその言葉が持っていたならば…嬉しいのだが。ゆっくりとした動作で目を閉じて、)
そうなれば、それはそれは、素敵な事なのですが…屋敷の世話が終わりませんね

954: ルイン [×]
2020-08-11 19:51:10

>シロ

(軽やかな身体が重厚な寝台に沈み込むのを見て、このまま上から鉛の蓋でもしてしまえば彼女を隠してしまえるのだろうかと。だが、隠しても彼女の顔が見えないのは惜しいし、何より自分を世話してくれる人が眠ったままというのも困る。こんな時でも屋敷の心配をする執事に、相変わらずだなと肩を竦めたくなる一方で、その揺らがない姿勢に称賛を送りたくなる。しかし、どんな称賛より呆れよりも強いのはやはり支配欲や独占欲で。いいんだ、主人に囚われたままで。令を受けるのも飼い慣らされるのも、この吸血鬼だけでいい。執事を包み込む布団の上、その細い体躯の横に並ぶように身を横たえれば、叶わぬ欲望をしまい込むように瞼を閉じ。ああ、夢の中でさえ彼女を支配できたらどんなにいいだろう)
…いいんだよ。シロ。ーーおやすみ、良い夢を。


955: シロ [×]
2020-08-12 08:48:16

>ルイン様
(主人の奥深くに眠る黒くて甘くて、きっと永遠に手に入ることは無い欲に気が付いていて知らぬふりをする。多くの主人に仕え、多くの使用人の上に立つ狼にとってみれば、この屋敷は大きな箱庭でしかないが…この主人はそれを知った上でこの狼の隣で眠るのだろう。軋んだ寝具の音と隣に並ぶ捕食者の体温に、そう言えばこの吸血鬼は餌を食い散らかすタチではないのだったと思い至り小さく息を吐く。もはや使い物にならない鼻も、痺れて鈍った身体の感覚も、目が覚めた時には元に戻るだろう)
…おやすみなさい、ルイン様

956: ルイン [×]
2020-08-12 22:08:38

>シロ

(満腹感からか、毒が回ったせいかは定かではないが、微睡んでから眠りにつくまでそう時間はかからなかった。穏やかな心地の中、寝返りを打った先からはあの狼の香りがふわりと舞い上がり。安心して意識を深い海に沈めれば規則正しい寝息を立てて。もしもこの吸血鬼が毒のせいで微睡んでいたとすれば、起き上がるまでに時間がかかるか、後遺症なんて残ってしまうかもしれない。それこそ、定期的に狼の血を欲してしまうような…まあ、そうでなくてなも起き上がるまでに大抵時間を要しているのだが)


957: シロ [×]
2020-08-15 11:34:39

>ルイン様
(ゆっくりと、ゆっくりと、深淵を覗く感覚に近いような眠りは怖いくらいだ。眠りに落ちてからどのくらい経ったのだろう、目を覚ました時、窓の外はどうやら夜だった…この夜が、引き続いた闇なのか、新たにやってきたものなのかは判別がつかなかったが、少なくとも隣りでまだ主人は眠っているようだ。そっと、ベッドを降りると靴を履き直し、立ち上がる。…嘘をついたつもりはない、主人が望むのなら差し出すつもりだ…血も肉も心も、すべて。けれど、手を伸ばされる前に逃げないとは言っていない。そっと窓を開け、主人の部屋の窓から下へと飛び降り裏庭へ)

958: ルイン [×]
2020-08-17 19:08:32

>シロ

(どれほどの時間が経ったのか、揺蕩う意識の中ではそれを判別する術もなく。ゆらりゆられているうちに岸へと漂着したかと思えば、ふっと視界が変わる。いつもの天井、布団の感触…そして、いつもとは違うカーテンと窓。開け放たれた窓から外の風が吹き込んでいるのか、大きく波打つカーテンは新鮮で。だって普段は全て閉め切っているのだ。誰が開けたんだと寝返りを打てば、何者かがそこに居たことを示すシーツのシワと口を開けた布団。そこまで認知すれば、これが異常であると理解するのに時間はかからなかった。寝起きの身体の重さなど忘れて飛び起きる。シロは?自分の横に寝ていた彼女は? 慌てた足取りで窓へ向かい、身を乗り出して下を覗き見る。…誰もいない。彼女は一体どこに行ってしまったのだろう?)
……シロ?


959: シロ [×]
2020-08-17 22:14:52

>ルイン様
(庭に降りて、特に行き場がある訳でもなく、夜もまだまだ明けそうにない…主人の為の時間は未だ続くのだ、と、そう嘲笑われている気すらする。庭の奥、今は使われていない小さな物置小屋にふらりと向かった執事は、小屋の中、ごろりと放置された麻袋の上に横になり。月も見えないが、朝が来たことくらいは分かるだろう、そうして目を閉じようとした矢先のこと…聞こえた主人の声に返事をしかけて、息を殺した。単純な話、見つからなければ、手が掛からなければ…餌になることも、痴態を晒すことも無く済む。これは、主人との狩りだ…そう言い聞かせて。乞われれば与える執事としての在り方と、餌になどなるまいと足掻く狼のそれが腹の奥底をグルグルするが仕方ない、血の足りない身体はまだまだ重く、そのまま引き摺られるように再び意識は眠りの底へ向かって)

960: ルイン [×]
2020-08-18 19:06:45

>シロ

(窓の外を見渡して何者の姿も見えないことを確認する。もしかしたらあの執事が換気に窓を開けたのかもしれない、しかし主人に無断でするだろうか? 焦る思考を落ち着かせながらできる限り冷静に部屋を出て、屋敷の中にあの白い影がないか探しに出る。着崩れた服も乱れた髪も気に留める余裕はなく、食堂や浴室、リネン室、客間、控室を回ったが、執事はおろか他の住人たちの気配さえ感じられない。まさかこれは夢なのだろうか?皆が皆、己の前から姿を消していく悪夢なのか?それならば早く醒めてほしいものだが、足裏に感じる床の感覚は確かなもので。普段活動的でない身体は長く歩いたせいで疲労を重ねていき、力なく長く伸びた廊下の中央でしゃがみこむ。ぽろり、靴の先に水が一滴落ちたのを見つめて呟いたが、寝起きにしてはあんまりな音が出た)
……シロ、シロ、どこにいるんだい…帰ってきてよ…。


961: シロ [×]
2020-08-19 21:30:03

>ルイン様

(聞こえた声に無意識に従順に瞼が持ち上がる、屋敷内を走り回る音を耳が拾い、身体を起こした矢先にその音は止まった。代わりに拾い上げたのは…縋り付くような声だ、主人の声、逃げ出した野良犬を咎めるような声に立ち上がると少しだけ逡巡して、諦めたように屋敷へ足を向け。玄関の鍵は開いていない、開いているのは出てきたその窓だけだ。主人の部屋へ、外で寝転がった服のまま入り込むのは少々気が引ける…窓の真下から呼ぼう、どこか諦めたような声が出た)
ルイン様、シロは此処です

962: ルイン [×]
2020-08-22 20:55:48

>シロ

(夢か現か年甲斐もなく鼻を時々鳴らしていると、どこからか聞こえてきたあの声。はっと顔を上げて辺りを見渡す。…誰もいない。床に手をつき重たい身体を持ち上げて再び歩き出す。もしこれが現実なら、どんなに安堵できるものだろう。彼女を問いただして、必要であれば躾直して…やはり概念の首輪では足りないか、ハーネスでも用意させるのがいいかもしれない…と。少しばかり気怠そうな声を辿るように来た道を引き返していき、漸くたどり着いたのはカーテンも窓も空いたままの自室。もしかしてと思い、先と同じように窓の外へ身を乗り出してみればやっとお目にかかれた白銀の狼がそこに。)
シロ! もう…どこに行ってたんだ、心配したじゃないか!


963: シロ [×]
2020-08-22 21:23:38

>ルイン様

(肌を撫でる外の風が心地良い。ここから中に戻りたくない、食べられたくない、この身にまとわりついた主人の香りを流してくれるこの夜に…此処にいたい、そう思うのは狼としての本能だ。そして、此方へやって来る主人の気配から逃げずに、大人しく下で待つのは執事としての責務。こちらを見下ろした主人の目元は濡れていて、酷く気怠げな姿に…もう少し逃げていれば、きっと見つからずに朝を迎えられていたな、と惜しい気持ちになった。にこり、ともつかないニヒルな笑みはどこか嘲笑する様に歪んで「起きないルイン様が悪いのですよ」と唇が音を紡ぎ…数歩、窓の下から離れるように後退り。ほら、主人の手も牙も届かない距離に狼は、今いる)

964: ルイン [×]
2020-08-23 20:46:46

>シロ

(自分から遠ざかるように距離をとった執事に「何故、」と問いかけたくなる気持ちを窓の縁をぐっと掴むことで抑え。歩き疲れた頭ではそれらしい理由など検討もつかないが、あの顔をしているということはこちらを少しばかりはからかっているのだろう、と結論づけて。しかし今はそんな執事の表情よりも気にかかることが。まだ遠い場所にある雲が、朝の気配を帯びて広がっているのを見つけてしまったのだ。あ、と声を零してからまだ帰る気配のない飼い慣らしたはずの犬を呼び。じきに訪れるであろう朝の気配に怯えるのは、吸血鬼の本能か)
俺のところに帰っておいで、シロ。戻らないと…そのうち日が昇ってしまうよ。


965: シロ [×]
2020-08-23 21:12:19

>ルイン様
(窓の縁に彼の整った指先が掛かるのを見た。そして、ワインを溶かしたような瞳が空を映し、まるで夜の闇に怯える人間のような言葉を吐くのをぼんやりと聞いていた。狼は、太陽の光など怖くはないけれど…強いて怯えるものと言えば、牙が無くなることと満月の夜の制御出来ない衝動だけ…けれど、目の前で主人が日に焼かれ苦しむ姿を見るのは狼以前に執事としては好ましくない。あくまで、執事としてこの屋敷で居る為に。トッと地面を蹴り、主人の手を踏まぬよう、その隣に靴先をつけ着地する。まるで一夜の過ちを犯しに来た悪役のように、主人を嗤って「帰らなければ、戻らなければ…牙を立てられることも無いでしょう?」と、)
執事は、ただの野良でございます_ご主人様が簡素な首輪をお与えになるのなら、私は気ままに逃げますよ

966: ルイン [×]
2020-08-26 07:34:46

>シロ

(鎖から抜け出してしまいそうな飼い犬を窘めるような視線を投げていると、ふと自分のすぐ目の前にまで迫る狼。飼い犬にしては随分な台詞を吐いているが、ようやくご帰還のようだ。ほっと息を吐くと力が抜けて床にへたりこみそうになり。手元にある餌にばかり食いつく質であるから、彼女が言うように逃げられてしまえばそれまで。月の光の元でないとろくに動くことさえままならないこの身体が、陽の下でも駆け回る狼をつなぎ止めておくことは難しい。首輪だけ付けて放し飼いにしても、誰かに首輪を外されるような事があっては堪らないが…本当に付けてしまおうか)
あれだけ首に輪を掛けられておいて、言うじゃないか。俺がどれだけ心配したと…ああ、歩き疲れた…。


967: シロ [×]
2020-08-29 18:32:12

>ルイン様
(主人に狼がわざと掛けさせているのか、それとも主人が一枚も二枚も上手だから掛けられているのか…もはや、己にも分かってはいない。月明かりは未だ背中を焦がすように揺れていて、それでも目の前で力が抜けそうな主人に咄嗟に手を伸ばしてしまうのは…仕方がない癖だ。少し汚れた服も、乱れた髪も、何もかもを気にする程この主人の前で美しくある必要も無いのだろう…これだけ、ここまで汚したのはこの主人なのだから。正面から支えるように腕を回したせいで、窓枠に乗ったままの身体は恐れながら主人を抱きしめるように腕を回して、そのままカーテンをピッタリと引き寄せ床へ…引き攣った首元の傷から溢れた赤が、シャツの襟元を汚す感覚が気持ち悪いが仕方ない)
…嗚呼、起きたらお気に入りのおやつが無いと慌てたのですか。どうしようも無い、幼い狼の様で滑稽ですよ、ルイン様

968: ルイン [×]
2020-09-12 10:59:30

>シロ

(どうやら執事が受け止めてくれたお陰で床に膝をつくことは無かったが、代わりにと迫る狼、その背景で揺らぐ視界、つられて傾く己の体。重厚なカーテンを弄ぶように巻き込むそれは飼い犬の悪戯といったところか。咎める気力さえ廊下に置いてきてしまったのかもしれない。重力に従い床に背を預けて見上げると、首元に濃い紅を滲ませた狼の姿。本能的にか反射的にか、滲んで広がるそれを口に含もうと首を伸ばして。少しばかり吸いたいが、怒られてしまうだろうか)
幼いだなんて、大事にとっておいた獲物が消えれば誰しも狼狽えると思ったのだけど…違うのかな?


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