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【NL】 機械仕掛けに花束を 【募集】/21


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2016-11-08 23:05:03


「整備士さん、整備士さん! このオイルすごく美味しいんです! お疲れなのでしょう、一緒に一杯いかがですか?」
「貴方に抱く感情が、全部、ただのプログラムだなんて……やっぱり、どうしてもそんな風には思えないし、思いたくないんです」

「こちらE-3773。ゼロポイントを踏破中、10時の方向・仰角37度に目標の戦闘機を確認。攻撃を開始する」

【名前】エル(ELLE)
【見た目年齢】19

【容姿】
肩に軽くかかるナチュラルボブの金髪で、前髪は長く、耳にかけきれなかった分がしばしば片目を隠すほど。長い睫毛に縁取られた瞳は、ロボットならではの鮮やか過ぎる金混じりのエメラルド色。全身を覆う柔らかな人工皮膚は乳白色。華奢な体つきだが女性らしい曲線を持ち、なだらかな肩や細い腰、程よい肉付きの太腿などは人間の女性そのもの。造られた可愛らしさではあれ不自然さはあまりなく、技術の発展ゆえか、ロボットというよりほぼアンドロイドと言っても過言ではないほど完成された再現度である。
ただし、それでも彼女をロボットたらしめているのは、コスチュームと体の一部のパーツ。頭には白と薔薇色のヘッドホン型五覚サポートヘルメットが備え付けられており、白と黒と薔薇色のやや光沢のあるコスチューム(ノースリーブとかぼちゃパンツがひと繋ぎになったようなソフトなデザイン、腕は黒い別袖に通していて、例えるなら初音ミクのそれに形状が似ている)を身に纏っている。ほかに、彼女の両掌のみ人工皮膚に覆われておらず、メカニックな白い硬殻が剥き出しの状態。また、彼女の黒と薔薇色のブーツは膝上まであるが、近づいてよく見てみれば、脚と一体化していることがわかる。この他、充電中は顔や腕、太腿の人工皮膚の下で電子回路が仄かに光る。

【性格】陽気で無邪気、ふわふわとした穏やかな性格。いつも朗らかに明るく笑っていて、たまに泣くときや怒るときさえ、人間よりもよほど感情豊かに見える。良くも悪くも自分のペースで生きており、ロボットであるがゆえか、人間の常識をまるで知らず、無自覚天然が性格も相まってひどい。記憶こそ失ったものの、自分を助けてくれた整備士を心から深く思慕しており、彼に一途になるうちに、小さな嫉妬や甘えたい気持ちなど、本来プログラミングされているのか不明な感情を抱いていく。
これらは実際には不良品ゆえに生まれた感情であり、頭部に衝撃を受けたことで、元々生まれつつあった感情中枢が自動構築されたことで育ったもの。以前は冷酷無慈悲であり、目的遂行のためなら手段を選ばず、無駄な交信も行わなかった。

【搭載機能】
掌(指先):スタンガン、マシンガン、火炎放射、氷結機能。
腕:日本刀、ライフル、ロケットランチャー、ビーム砲、捕縛ロープ、ワイヤー。
頭:半径200メートル以内の索敵レーダー、普通の人間の10倍の視力と聴力、透視機能、録音機能、無線機能、言語解析機能などをプログラムされている最新型人工頭脳。
胸:機械心臓、第1エネルギー炉。
全身:最大1万馬力の出力。
脚:反重力装置、第2・第3エネルギー炉。

【倒れていた経緯】
元々エルは戦闘用ロボットであり、軍の部隊兵の主力砲として前線で戦っていた。しかし戦場から引き上げるとき、ひとりの戦争孤児に出会う。その子どもは記号的な名前しか持たなかった彼女をエルと呼んで慕い、エルは少しずつ感情が育ち始める。引き上げにもついてきたその子どもを、エルはこっそり匿い、国で暗殺の仕事をこなしながら奇妙な交流を続けていた。しかし結局はその子どもも敵国の超高性能サイボーグであり、エルは油断した瞬間、時刻に持ち帰り研究すべく人工知能をえぐり出そうとしたその子どもに、頭部をひどく傷つけられる。ロボットとサイボーグの戦いに、たちまちエルと同じ型のロボットたちが救援に駆けつけた。ところがサイボーグの子どもは、エルに対する感情を捨てきれなかったのか、最終的に自殺。その遺体を援護部隊が追い打ちで蜂の巣にした瞬間、エルは何を思ったか、「感情的になって」援護部隊を全滅させてしまう。「頭部が壊れて狂ったロボットを捕獲し、スクラップにせよ」──さらなる援護部隊がやってきて始末されることを無線から悟ったエルは逃亡。行き倒れていたところを、整備士に救われる。

【備考】
▼本当の名前………Eー3773
Eは製品名Exterminator(殲滅者)、3773は個体識別番号。Exterminatorは普通のロボットとは違い、軍事利用した後は暗殺も手がけさせる目的で造られたロボットである。その為、万一Exterminatorの1体が私営の捜査機関の手に渡ってしまい足がつくことを恐れて、本来型名の前に記載されるはずの製造会社名は意図的に省かれた。
本人が自身をエルと名乗ったのは、記憶を失う前に出会った、前述の戦争孤児の影響。その子どもは、彼女の左上腕部に書かれていた型番号「Eー3773」を間違えて逆さまの「ELLE-3」と読み、「製造会社名はわからないが、彼女を家庭用ロボット「エル」の製造第3台目なのだろう、と勘違いし、以降ずっとエルと呼び続けていた。
▼万が一可能であれば……な設定
ロボットには大きく分けて、人間生活をサポートする家庭用ロボットと、企業開発や救護活動、または戦争などの特定目的をサポートする現場用ロボットの2種類が存在する。
人と身近に暮らす家庭用ロボットは、顧客に親しみを感じてもらう為、「SOMMYーANDREWー2557」「RanasonicーMARIAー14205」といったように、会社名の後に続く製品名に人名を与えられることが多く、俗に「アンドリュー」「マリア」などそれぞれの愛称で親しまれる。
一方、仕事に徹する現場用ロボットはその必要がなく、製造数が膨大で型番が長くなりがちなので、「SOMMYーGー186320」「RanasonicーDGGRー991」というような、製品名を省略した無機質な型番号となる。
家庭用ロボットと現場用ロボットの型番号の違いは、製品名が人名であるか否か。
(要するに、エルに名前をつけた戦争孤児が可能を家庭用ロボットだと誤認したことの裏付けとして勝手に作ってしまっただけなんです、すみません…!
主様の許可も得ず先走ってしまったので、不可でもまったく構いません!)

(/長くなってしまってごめんなさい。選定よろしくお願いします!)

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