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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
■:
零 [×]
2016-10-09 07:48:32
私は、君をずっと待っていた。
暫くレス禁
1:
零 [×]
2016-10-09 08:19:13
すこし、昔話をしよう。
まだこの地が、妖や魑魅魍魎で溢れそれらを退治する専門の祓い師や陰陽師などが数多に活躍していた時代。1人の陰陽師がいた。彼の名は、確か「時嗣」と言ったかな。あの時代にしては背が高く、とても凛々しい顔立ちの青年だった。
彼は名家の生まれで「安倍家」の安倍晴明の孫であり、時期当主となる男だった。
そして、当主選定の義が行われるある夜、彼に命じられたのは、その時代、彼らが住まう土地の中で最も力が強く、妖の中でも12を争う土地の主であった、鬼の妖を退治することだった。
ぁ、ちなみにその妖とは私の事だ。
彼は自信に満ちていた。今までの修行の成果をここで果たせば当主となる、それが彼が思い描いていた先の未来。
私は、満月が綺麗なその夜、村人おろか動物も寄り付かない深い森の中で彼と初めて出会った。
彼は、驚いていたかな。私の姿に。
彼は、鬼は数mある肉体と恐ろしい顔、と思っていたんだろう。だか、私は見た目は人間だ。着物を着て、髪は長いが、人間と違うのは目が金色で、感覚は人間よりも遥かに鋭く、角もある。
私は女の鬼だ。
数多の妖を喰らい、力を得て数100年の時をかけ主という地位を得た。
そう簡単には譲れない。だから、早く殺してしまおうと思ったんだ。なのに、それが出来なかった。
いくら相手が男で陰陽師とはいえ、所詮は人間。片手で首を捻じ曲げることだって容易かった。
でも、出来なかった。
相手が、私が初めて想いを寄せた人間の男に似ていたから──。
「時嗣」に出会う、さらに遠い昔。1人の青年がこの森へとやって来た。彼は妖が見え、もちろん私の存在にも気づいた。普通の人間なら怯えて逃げさるか、妖に殺されるかどちらかだが、彼は逃げるどころか、妖に興味を抱いていた。
妖のことを知りたい、と毎日森へやって来ては私に話しを聞こうとした。だが、私は相手にしなかった。しないつもりだったが、気づけば彼とのやりとりが楽しくなって、いつか叶わぬ想いを抱き始めた。
そして、その想いが強くなったある夜、彼は沢山の陰陽師を連れてこの森へとやって来た。森に住む妖を退治し、そして私にも瀕死の重傷を負わせた。
何とか逃げ出したが、裏切られた、という感情よりも、信じていた自分が間抜けだった、という感情が溢れ、憎しみが募り呪い殺してやろうと思い、すぐに彼の元へと行ったがやはり、殺すことはできなかった……。
話が逸れてしまったな。
つまり、時嗣はその時の彼に似ていたんだ。憎んでも、殺せない相手に。というより、時嗣は彼の生まれ変わりだった。
だから、時嗣は私を見た時に彼の記憶が流れ込んできたんだ。
私を見て「零」と呼んでくれた。
だが、運命は止まらない。彼の後ろで待機していた他の陰陽師が、いつまでも退治しない時嗣に変わって、攻撃を仕掛けてきた。だが、時嗣より力がない陰陽師の攻撃など、私には無意味。
私は数十名いた陰陽師共の息の根を一瞬で止めた。
そして、時嗣へ近づこうとした時、彼は怯えた表情をしていた。
赤く染まった私の姿と、無残な形になった仲間の姿を見て──。
時嗣は去っていった。醜い化け物を見て、怯えた表情のまま。
それ以降、この森には誰も近寄らなくなった。そして、時代は流れた。鎖国が終わり、他国の文化が入ってくるとこの国は変わった。
人間同士の争いで多くの血も流れ、戦後は劇的にこの国は進化を遂げた。
そして、現代──。
妖の存在は薄れ、陰陽師などの存在も妖と同じくらい薄れた、この時代でも私は時嗣の存在を感じていた。
時嗣本人ではない、彼の生まれ変わりがいることに気づいていた。
私が住むこの森の周りには、何も無い田舎となったが、ある秋の日1人の青年がこの森へとやって来て、再び運命の歯車は動き出す──。
2:
零 [×]
2016-10-09 08:23:51
妖×人間 NL
提供、森に住む鬼の妖(女)
募集、森へとやって来た妖が見える青年(時嗣の生まれ変わり)
ルール
セイチャルール厳守
中~上級者向け
ロル100~
置きレス推奨
長期できる方
顔文字や絵文字などは使用禁止
keep一日(延長あり)
無言10日でリセ(一言あれば延長あり)
荒らしや成りすまし、登録逃げ禁止
(場合によっては通報します)
とりあえず詳しい設定などは、お相手が決まってから打ち合わせしたいと思います。
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