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【募集】拝啓、最期の人【BML】/43


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自分のトピックを作る
■:  [×]
2016-09-10 19:04:13 

※訂正箇所が見つかった為立て直しトピになっています。


※「弱虫ペダル」より「東堂尽八」と「巻島裕介」のキャラクターを用いつつ、パロディのように物語背景を創作で行いたい為の募集になります。
CPは東堂×巻島の固定ですので地雷の方は戻るをお願いします。




■Case1__花吐き病
 溢るる想いは花弁に代わり、死するより惨たらしく延々とこの身を蝕み続けるのでせう。

・正式名称は「嘔吐中枢花被性疾患」で花吐き病は通称。
・遙か昔から潜伏と流行を繰り返してきたらしい。
・片思いを拗らせると口から花を吐き出すようになる。それ以外の症状は確認されていない。
・吐き出された花に接触すると感染する。
・根本的な治療法は未だ見つかっていない。ただし両思いになると白銀の百合を吐き出して完治する。

→花吐き病患者と接点の有る片思いされる側/花吐き病患者と第三者である担当医



■Case2__明治、大正
 哀れたる胎児よ、いつの日か小指で交わした契りは文明開化の賑わいにぷちり千切れることでしょう。

・賑わうアングラ、人畜生が集う見世物小屋が名を馳せる。一見さんお断りのその店は「鏡面座」
・四肢無いあの子はやれ達磨、蛇喰らうあいつは悪食と数々の演者が百鬼夜行と演目を。
・行先良いも悪いもどちらも地獄、見受けの先に夢見踊るのは薬漬けの宴。
・金持ち道楽、集う気違い、余る札束握りしめ捲る夜毎に地獄で踊る哀れな化け物鑑賞。
・生まれなければ良かったと、記憶の底の胎児に語る。彼を救う蜘蛛の糸。
・掴まれたのは、捕まえたのは、俺かお前か。

→富豪の息子と見世物小屋の演者


◇注意
・私生活第一の置きレスメイン
・ロルは最低100、心情情景含め書ける方
・裏は無し
・嫌われロルや赤面性等の嫌われ要素は無し
・設定や進行について相談しあえる方

※どちらの物語も美しくて少し哀れな耽美的空気を持ち、最終的にはメリーバッドエンドのように自分たちだけが幸せな終わりを想定して進めたい所存です。

◇募集
東堂、巻島、どちらでも可能です。
希望の際には希望のキャラとどちらのケースが良いかをご記入ください。
(例:東堂希望、ケース1患者側。等)

※また、当方もキャラなりきりが初めてになるのでなりきりに自信が有ると言う訳ではなく、加えて舞台背景の物語が創作になりますのでキャラクターの雰囲気(互いに負けず嫌い等)さえ持って頂ければ東堂風巻島風と言う形で創作キャラでの進行も可能です。




うつらうつら、現に目を覚ました俺が佇む場所は__?


>◇募集開始◇



1:  [×]
2016-09-11 21:02:49

(/募集の為上げさせて頂きます!)

2: 匿名 [×]
2016-09-26 17:03:04


(/まだこちら募集されていますでしょうか?よろしければケース1の片想いをされる側、東堂で参加したいと思っています。なりきり自体久しぶりなのでロールなど暫く拙くなってしまうかもしれないのですがご検討よろしくお願いします。)

3:  [×]
2016-09-26 17:13:03

(/声掛けをありがとうございます!半ば諦めていた為とても嬉しいです。パロディ物になってしまいますがお相手をお願いします。
年齢や関係性など、何かご希望御座いましたら教えて頂けると有難いです。)

4: 匿名 [×]
2016-09-26 19:39:06


(/それではよろしくお願いします!合わないなと思いましたら遠慮なく仰ってくださいね。任せっきりになってしまうようで申し訳ないのですが、大まかな設定はそちらにお任せしてもよろしいでしょうか?東堂の希望などもありましたら是非聞かせてください。)

5:  [×]
2016-09-26 19:57:41

(/それでは大まかに考えていたのが東堂に出会い交流を重ねる上で片思いを自覚し、実らない不毛な物だと割り切り過ごす中で花吐き病を発病、最初は小さい花びらだけだったものが次第に一輪二輪と増えていき、其処にイギリス話が出た為、距離を置く良い切欠だと離れる展開。そこから数年、花吐き病を患ったことも切欠とプロを目指すことを挫折し、兄のデザイナー業を手伝う傍らで雑誌やネットテレビ等を介してプロとして活躍する東堂の姿を見つけて拗らせる片思いは一層と強まり吐き出す花の量が増えて病棟生活を余儀なくされた所で、片思いの相手を頑なと教えない巻島に痺れを切らし周知のライバルだった東堂へ連絡を取り再会を果たすと言う流れはいかがでしょうか。今のままだと私の妄想ばかりなので、ここはこっちの方が、と言うのが有れば是非教えて頂けると嬉しいです!また、前述の展開に合わせて年齢は20代半ばか後半、舞台はイギリスで考えておりました。)

6: 匿名 [×]
2016-09-26 20:44:08


(/細かく教えて下さりありがとうございます。私のぼんやりと考えていた展開と同じであまり改変せずスムーズに進められそうです!年齢はちょうどあの夏から10年、28歳でどうでしょうか?あとは質問なのですが東堂の巻島への気持ちはライバル・友人止まりか、ただの友人に対して抱くのとは少し違うものだと違和感を覚えている程度のものなのか、主様の好みを教えていただきたいです。)

7:  [×]
2016-09-26 21:35:16

(/それを聞いて安心しました!ぜひ10年後で進めたく思います!、感情は後者の方が展開がさせやすいのかなと思いつつ、学生時代は前者の感情だったのに突然と音信不通になり交流が途絶えたことで後者の感情へぼんやり移行している途中でも有りなのかなと幅広い可能性に悩んでしまいます…!が、逆に幅広く対応できますのでPL様の好みをお伺いしてもよかったでしょうか!)

8: 匿名 [×]
2016-09-26 22:13:28


(/そういうのもアリですね、というかかなり好きです~!是非その設定で、その中での細かい心情などは後々東堂が動いてくれると思います。ほか何か決めておくことありますか?)

9: 巻島 裕介 [×]
2016-09-27 00:12:56

(/一連の背景が出来たので一先ず物語を始めていきたいなと思います…!また何か気になる点が出来ればその都度お話して決めていければ嬉しいですー!僭越ながら先にキャラを出させて頂きます!)

(初めて花を吐いた日は記憶に遠く、それでも自分なりに割り切り上手く付き合い生きて来たと思い込んでいた。そう思い込んでいたのは願望だったのか、自分で乗る事を諦めたその分野で輝く彼の姿を何の気なしに見つけ、誤魔化していた夢と恋に対する嫉妬や執着に焦がされる思いを抱いた途端に喉を込み上げせり上げて来た幾つもの花は気持ちの大きさを表すほどに大きくて。身体への負担が大きい事から落ち着くまで安静にと病棟での生活を勧められ、与えられた個室で真白なシーツの上で天井を見上げては情けないと自己嫌悪に浸り。自分が空けてしまう仕事の穴を埋める為、人一倍と働く事になる兄から携帯に送られてくる"必要なものが有ればすぐ持っていくから"と言う優しさに申し訳なさを一層と高めながら、自分が欲しい物は用意出来る筈が無いのだ、と携帯を枕元へ置いては脳裏に浮かんだ想い人の姿に殆ど反射的に上半身を起こして嗚咽に交え赤い椿の花弁をハラハラと吐き出して。眉間に皺を寄せ顔を顰めては吐き切った事で少しすっきりとする頭を抱えて掛け布団の上に散らばる花弁に目を向けて自嘲を一つ「情けねェ……厄介過ぎるゲロ花ショ」触れれば感染してしまうそれを避けなければと頭に置いていた手を放してから備え付けのごみ箱に腕を伸ばして)

10: 東堂尽八 [×]
2016-09-27 01:37:46


(高校時代の半分以上もの情熱を捧げたと言っても過言ではないだろう彼との連絡が次第に取れなくなり、完全に途切れてしまってからもう何年が経つだろうか。プロのロードレーサーとして活躍する今現在でも生涯自分のライバルとして呼べるのはただ一人だと、未だに消すことの出来なかった連絡先を見つめてはあの頃必死に追い掛け競い合ったあの緑色に光る長く伸びた髪を思い出したのは何度目だろうか。そんなところ先日急に入った彼の兄、レンさんからの着信で、こんな形で聞かされることになった彼の現在について考え、普段から人に冷たい印象を与える目もとを更に引き上げながらある部屋の戸の前に立ったまま数十分、このままではいけないとやっと自分が思っていた以上に軽い扉を開けたその先にいたのは10年前と変わらずキラキラと輝く緑色に、元々細かったにも関わらず、また一段と細くなったように思える相手の姿を捉え〝巻、ちゃん〟と数年振りに口にするその名前を呟き、そうして驚いた顔も気に止めることなくそこへ囚われた彼の、その一室へとゆっくりと足を踏み入れ)

(/初回ありがとうございました!ここまで長いロールは初めてなので違和感あるかもしれませんが、大丈夫ですか?こちらの勝手で巻島の現在について連絡をしてくれたのは巻島兄という設定にしました。またこうして欲しい!などありましたら対応致しますのでお声掛け下さいね。)

11: 巻島 裕介 [×]
2016-09-27 13:38:29

(白い布団の上に広がる赤い花弁は色のコントラストが強く其処だけ切り取ると写真集の一枚にでもなりそうだと思いつつ、それでも自分の口から吐き出した物と言う意識の違いかどうしても汚く思えてしまい爪の先で嫌がるように一枚ずつ摘み引き寄せたゴミ箱へ乱雑に投げ入れて。そこで部屋の扉が開く音が静かな空間に広がると扉を目で確認しなかったせいで看護婦による検診だと思ったようで(ばれたら面倒臭いっショォ)なんて花を吐いた事実を隠蔽しようと花を摘まむ動きを速め。不意に響いた懐かしい、それでいて一人しか許していないその呼び名に時間が止まった感覚で動きが止まり。まさか、そんな筈が無いと恐る恐る見開く眼に強張る表情で扉の元へ顔を向け。驚愕、嘘だろと信じられない衝撃に浮かぶのは疑問符ばかりで「__ハ、何で」心底意味が分からない、と言うように絞り出すような声量で呟くも我に戻ったように「来ンなッショ!!」慌ててこれ以上近づく事を止めさせて、布団に広がる花弁一枚に万が一にでも彼が触れてしまえば感染してしまうとその事を思うだけでゾッとして。嫌がってる場合じゃないと手の平で鷲掴みごみ箱に全て捨てればそのごみ箱すらもベッドの奥へ押して片付けて。連絡を途絶えさせたという引け目からか少しバツが悪く、辛辣な態度で生まれる沈黙が苦しくて、そこから逃げるように"あ゛ー…"だの"う゛ー…"だのと苦い声で場を繋いで「久しぶり、だナ」口元の黒子を指の腹で掻きながら当たり障りのない言葉を掛けて)

(/いえいえ!私が短ロルを苦手としているだけですのでPL様のやりやすい長さで調整して頂いて全然大丈夫ですので!書きやすいようにで大丈夫ですー!v
此方も何か希望など有ればその都度対応しますので何かありましたら教えて貰えるとありがたいです!それでは背後は一度消えますねー!)

12: 東堂尽八 [×]
2016-09-27 19:21:55

…巻ちゃんが、連絡くれなかったからな(来るな、と怒気の含まれた声で言われてしまえば1度足を止めるもただ事ではない相手の様子にまた数歩近付き。あの頃と変わらず困ったときに口もとの黒子を掻いて喋る姿をどうしようもなく懐かしく感じつつ、その薄い唇から紡がれた言葉につい素っ気ない振りでそんな返しをすると直ぐに軽く首を横に振り〝悪い。そんな事を言うために来たんじゃないんだ〟と顔を上げゆっくり視線を合わせればお兄さんからの連絡でここに来たこと、だけど肝心の病状については何も教えては貰えなかったことを簡単に説明し。必死に仕掛けた電話もメールも何もかも全てを拒絶した相手が今更自分に会いたくないだろう事は重々承知なのだが、その意思を無視してまでも電話一本でこの遠いイギリスの地までやって来てしまったのは彼がかつて身を削る思いをしてまで競い合ったライバルだからか、それともこの数年考えていたもうひとつ、まだハッキリとは分からない何か別の感情を巻島へと抱いているからか。先ほど急いで何かを隠していたのを気にしながらもあまり自分の事を語りたがらない相手を思い無理に病状を聞き出す事はせず〝10年前と変わらないな、巻ちゃんは〟と病室に備え付けられた椅子へ腰を下ろして静かに笑顔を浮かべ)

(/お言葉に甘えてそうさせていただきます!短めになるときもあると思いますが、改めてこれからよろしくお願いします。それではこちらも失礼しますね。)

13: 巻島 裕介 [×]
2016-09-28 12:45:21

(引き留める言葉も効果虚しく、結局彼が傍までやって来てしまい。ちらり、と横目で見た彼の姿は記憶の中の元は当然だが少し変わっていて大人と子供の合間だった彼が確りとした身体付の凛とした大人に変わっていると、雑誌やネットで見ていたのだから知っている筈なのに目の当たりにすると比べ物にならないほど沈めていた恋心に火を灯してしまい。素気ない言葉に対しても萎れるなんて可愛い真似は出来ず「じゃァ察しろヨ。お前に会いたくなかったショ」シッシと追い払うような仕草で片手を揺らし、彼の言葉でどうして此処に来たのかを教えられれば納得したように"あぁ"と短い呟きを一つ落とし、案の定想定されている通りに自分の病状もその原因も告げるつもりは無いようで歪ながら不器用な笑みを浮かべると「こんなトコ来てて良いのかァ?」彼の活躍は前述通り情報を通じて知っているのだ、その彼が高々連絡一つ受けただけで此処に来ていると言うその事実だけで幸せだと噛みしめれば途端に込み上げる嘔吐感に目元を細めて、それを堪えるようにグとシーツを握り締めて苦しい波をやり過ごし「__見ての通り、大した事無いっショ」伏せていた目元を開いて彼へ顔を向ければクハ、といつも通りの笑い声を共に彼が感染する可能性だけを無くそうと帰すことを促す言葉を添えて)

14: 東堂尽八 [×]
2016-09-28 14:39:06

(分かっていたことではあったが面と向かって会いたくなかったと言われてしまえば無意識に眉間に皺を寄せつつ、誰がどう見てもいいとは言えないであろう顔色に、弱々しく少し触れれば折れてしまいそうに細く真っ白な手首に視線をやれば彼がこんなになってしまうまで自分がその事実を知らなかったことに言い知れぬ悔しさを感じて手のひらをきつく握り込み、それでもそんな事はおくびにも出さない様子で〝大したことが無ければ、俺はここに呼ばれてはおらんよ〟と落ち着いた口調で呟き。登れる上にトークも切れる、なんて昔の自分は自慢げによく言ったものだったと思う。10年の時を経てやっと唯一無二であるライバルと再会を果たしたと言うのに切れるはずのトークはスッカリ息を潜め、何となしに気まずさの漂う部屋に痺れを切らしたよう〝…巻ちゃんが俺に会いたくなくても、俺はずっと、お前に会いたかった〟高校最後の夏ギリギリまで伝えられることのなかったイギリス行き、自分の知らない間に弱ってしまった身体、相手に対する不満なんて幾らでも浮かんでくるがやはり一番はそれに限るのだ。遅れてやってきた感情に滲む視界を直ぐに腕で隠せばゴメンと小さく震える声を絞り出し)

15: 巻島 裕介 [×]
2016-09-28 15:43:07

(必要以上と察しが良い彼の前で誤魔化した所で別段取り立てて誤魔化す事が上手で器用じゃない自分の取り繕いなんて見るまでもなく想像が付き、どんな返事が一番当たり障りが無く無難で彼を納得させれるだろうかと口下手ながらも言葉を選んで居た所、会いたかったと通り道する事の無いストレートな発言が、彼の遠慮を含んだ社交辞令じゃないと言う事は良く分かり思わずグルリグルリと考え込んでいた頭は停止を見せて。ハ、と乾いた声色で期待を持つなと頭に言い聞かせながらその言葉を茶化そうと口を開くもその言葉は喉を通ることなく普段と違う彼の様子に狼狽えることとなり。「東堂、お前……悪ィ、嘘に決まってンショ」普段堂々と胸を張る彼がよもや自分絡みで泣くなんて想像もしていなかった為オロオロと戸惑いながらティッシュケースを手に取り、数枚のティッシュを取れば”コレ使えよ”と腕で目を擦ることで赤くなる事を心配してか差し出して、見かけは記憶の中と違うのに、裏表なく真正面から打つかって来るその対応はあの夏と何も変わっちゃいない、そう思えば懐かしさが急に現実味の有る物に変化して「久しぶりなのに…遠くから態々不細工な泣きっ面見せに来たのかァ?」空白の期間が無かったような自然なからかい交じりの言葉で茶化して見せては気恥ずかしそうに口元を掻いて「まァ、その…なんつぅか、__ありがとショ」最後は消えるような素直じゃない口調で呟いて)

16: 東堂尽八 [×]
2016-09-29 08:16:45

(ここへ来る前に決めていた絶対に泣かないという第一の目標を早々に果たすことなく情けなくも泣き顔を晒してしまうなんて。彼の前では昔から、どうも格好がつかなくなる。先ほどとは打って変わった態度に更に涙腺が緩むのを感じつつグッとこらえれば〝…この美形の泣き顔を不細工などと言うのは、今も昔も荒北かお前くらいだぞ〟とまだぐずる鼻をすすりながら冗談の見える返しをし。嫌われたかも知れないと、何よりそれに恐怖していた心が少しばかり軽くはなったが会いたくなかったと言うこと全てが嘘ではないと言うのはこの10年、目の前の不器用を着て生きているような男がひたすらに自分と関わるものを絶ったことを考えると安易に想像が出来てしまう。何が原因かは分からないがきっと教えては貰えないのだろうと、それならばせめて〝これは俺のわがままなのだけれどな巻ちゃん、暫く休暇を貰って来たんだ。折角だからお前のそばにいても良いだろうか〟お兄さんがわざわざ自分をここへ呼んだということは少なからず何か出来ることがあるのだろう。何よりこのまま帰ってしまえばまた音信不通になるのは目に見えているし、今度はもしかするとこうして会うことも出来ないかも知れないのだから。思わず差し出されたティッシュと一緒にもう数年は乗っていないことを思い知らされる、柔らかくなった手のひらを、細い指を、ゆっくりと両手で包み込んで真っ直ぐに目を見つめ)

17: 巻島 裕介 [×]
2016-09-29 10:01:09

――ダメに決まってンだろ(ぐずぐず、と鼻を啜るその行動さえ愛らしく思えてしまうのだから恋は盲目と良く言ったもの、それでも彼が我儘だと言うその願いを承諾してしまえば確実に自身の病は進行を早める事は目に見えていて、ともなれば彼に病状を隠すことは無理に等しいだろうと先が読めてしまって。触れる手の擦れから皮が厚くなる力強さが酷く懐かしくて、これが自分から離れてしまったのはいつの事だったかと込み上げるのは悔しさなのか愛しさなのか、自分でもそのどちらかが分からないまま包まれるその手から逃げる様に手をするりと抜かせて、そのままぺしん。と自分を包んでいた手を叩いて「せっかくの休暇なら土産買ってとっとと帰れョ。彼女が可哀想ショ」これ以上の優しさを受けてしまえば今度は自分が彼を離したくないと我儘を告げてしまうと自制心で何とか抑えつつ、「此処に残ったって一緒に走れねぇし、休暇なら尚更勿体ない使い方すんな」唯一無二のライバルとして先を奪い合い隣を並んだその場所に、今の自分では立ち向かえないのは明確で。堂々と横に並んでいた、横に並べるのは自分だけと誇っていたそれが出来ない無力さは思っていた以上に悔しく、もう隣を走れないと自分で言葉にしたことでその重さを自覚し、途端堪え切れずに込み上げる花を手の平で口を覆い隠しながら嘔吐。燃えるほど赤い椿がこれ以上喋らせないと言うようにハラハラと口から溢れ出ては時折嗚咽交じりに酸素を肺に送り込み、両手から溢れるほどのその量で花は止まり。眉を八の字に困ったような形で止めれば「…うぇ。 お前に移すのは嫌なんだヨ」嗚呼、なんて情けない。汚い物を見せてしまった、情けない姿を晒してしまった、そんな後悔のまま顔を向けれずに何よりもの本音を伝えて)

18: 東堂尽八 [×]
2016-09-30 16:29:01

俺の休暇だ、勿体ないかどうかは俺が決める(聞いては見たがはなからここを離れるつもりなんて毛頭なかったのだ。思っていたとおりの返事に首を縦に振るうなんてことをするわけもなく、叩かれた手を素直に引っ込めて膝の上へ置くとどうすれば自分以上に頑固な彼を納得させることが出来るのだろうかと頭を悩ませ。かつての独特な走りを思わせるこの頑固さに手を焼いたことは一度や二度ではなく、そう簡単に曲がることを許さない性格であることも二年という短い間ではあったがあの頃に嫌というほど知ってしまった。それでもなんとか説得しようと口を開いたところ、突然口もとを覆う相手の姿に驚いたように立ち上がって背中を擦ろうと手を伸ばし、そしてそこでようやく彼がここまで自分との接触を避けていた理由を理解した。白いシーツに赤い椿。昔何かで見た映画のワンシーンのようだと、見張った目はそのまま〝……綺麗だ〟名前だけは聞いたことがある、片思いをこじらせた人間が掛かる病だと。その場にそぐわない、だけど本心からの言葉をポツリと呟くも長年彼の身体を蝕み苦しませてきた正体に掛ける言葉ではなかったと慌てて〝悪い巻ちゃん〟何より好きな自転車にも乗れず、こんなに弱ってしまうほど彼には思う相手がいるのかとどうも見てはいけないものを見てしまった気に謝罪以外の言葉は出てこず思わず俯いてしまい)

19: 巻島 裕介 [×]
2016-10-01 00:33:37

(やっちまった、と思った頃には既に胸中に生まれた片思いの拗らせたモヤ付きを吐き出して少なかれスッキリとした後で。人が嘔吐するシーンなんて金を貰ってでも見たい物じゃ無いだろうに、それでもあの頃と変わらない気配り上手の彼は自分を甘やかすか如く綺麗だと称すのだ、耳に届いたその一言が突き刺さり返したい言葉は幾つも有るのに一つと喉を通らず、口に当てていない手を使いヒラリと距離を取らすように揺らめかして「……触んなヨ」決まりが悪そうに目を伏せたままその一言を注意のように向けるのが精一杯で。シーツを掴めばクルクルと包みのように吐き出した花を閉じ込めて、床に卸し一刻も早くと彼から遠ざけて。その際に盗み見るように目を向ければ俯く彼が謝罪をする瞬間の目撃で、クハと息を漏らすように笑っては「そんな顔すんなっショ」困ったように眉を八の字に落しながら不器用に口元に笑みを浮かべ、矢張り癖なのか口元の黒子を弄れば「東堂は何も悪くねぇよ。」悪いのは全部自分だとしている自覚のまま先ずは誤解をさせないようにその言葉を送り、俯いていても意思の強さが伝わる大きな瞳へ視線を向け)

20: 東堂尽八 [×]
2016-10-01 13:20:09

(慣れた様子でシーツに広がる花びらを片付ける手つきを未だ呆然と見つめたまま、もしも自分が彼の立場なら触れるだけで感染させてしまうという美しくも厄介な花へ相手が一歩でも近付くことはとても気が気ではないだろうと背を撫でるはずであった手のひらを下ろせば半歩後ろへ下がり〝あぁ〟と頷いて見せ。今更知らなかったなんてことは言い訳にはならない、先ほどまでの自分の軽率な発言を頭の中で反芻してはここで自分自身への苛立ちを感じても誰より相手にまた気を遣わせてしまうことになると目にかかる前髪を軽く崩してやり過ごし。自分への配慮もあるだろう、悪くないと彼はそう言うがそれじゃあまるで自分だけが悪いと言っているようなものだ。人に甘えることも弱い部分を晒すことも知らない、確かにそんなところを格好いい奴だと認めたこともあったがもう少し自分を可愛がってやっても良いのではないか。強がりに揺れる瞳を見つめ返せば〝巻ちゃんが本当に俺に帰って欲しいと言うなら俺も逆らいはせんよ。ただ…俺は、本音でお前と話がしたい〟我ながらずるい言い方だと思う、けれどこんな姿を見てしまっては自分が彼を甘やかせる唯一の人間にならなければいけないだろうと覚悟とも取れる感情を胸のうちに抱き)

(/早々に申し訳ありません、こちらも始める前に相談しておくべきでした。最終的なメリーバッドエンドの何か具体的な理想はありますでしょうか?こちらの東堂の光属性加減が強すぎてどう持っていくか悩んでしまって…。)

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