TOP >
その他のテーマ
自分のトピックを作る
■:
北風 [×]
2016-02-21 02:03:29
小説書いてみました。
今、別のトピで書いてるラノベと並行して書いていこうかと思います。
今作はひたすらドロドロした話になると思うので苦手な方は読まない事をお勧めします。
あとハンネは、小説書いてるときは「太陽」それ以外のコメは「北風」でやっていきます。
コメントや感想、アドバイス、リクエストも受け付けています。
少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
1:
バイパスハザード [×]
2016-02-21 02:07:38
おぉ、新しい小説トピだ♪
楽しみにしてるZ‼
2:
北風 [×]
2016-02-21 03:00:17
主要キャラの二人は先に名前出しときますね。
秋神 星司(あきがみ せいじ)
秋神 歩(あきがみ あゆむ)
3:
太陽 [×]
2016-02-21 03:13:41
中学一年生。
大人は遊び盛りだと言って微笑ましい目で見てくるけど、僕にはそいつらの気持ちがわからない。
だって今まで生きてきた中でこんなに残酷な年は無かったから。
夏休みが終わって数週間。
僕はいつものように学校への道のりを歩いていた。
同じ学校の生徒が何人か近くを歩いている。中には同じクラスの奴もいたが、声をかける気にはなれなかった。
15分ほど歩くと僕の通っている中学校が見えてきた。
校舎に入ってすぐの所にある階段を上ると僕のクラス、1年A組がある。
なるべく目立たないように教室の扉を開けると、少し教室がざわついていた。
教室の後ろの方に人だかりができている。
だが僕は気にせず自分の席についた。
どうせ、あの人だかりの中心にはあいつが居るのだろう。
ちらりと後ろを見てみると、やはりそうだった。
丸丘美智佳。
僕がクラスで一番嫌いな人間だ。
なにかと「可哀そうな子」アピールをしたがる。
今日も「死にたい」等と言って泣き、皆にちやほやされていた。
「もうやだ、私死んじゃいたい」
「みっちー、そんな事言わないで!」
「そうだよ、死ぬなんて絶対ダメ」
「でも、私なんか生きている意味が無い」
「みっちー………」
馬鹿じゃねぇの?と思う。
死にたいんだったら早く**。
僕が見ていると、丸丘の取り巻きの一人が睨んできた。
「何見てんの、秋神!みっちーは見世物じゃないんだよ!」
「……………ごめん」
うるせぇ、ばーか。
言い返してやりたかったが、これ以上あいつに関わりたくない。
僕は素直に謝って授業の支度を始めた。
昼休み。
一緒に弁当と食べる相手が居ない僕は、そそくさと食事を終えて校舎を出た。
僕の中学校の目の前に、僕の弟の通う小学校がある。
その校舎の横にあるフェンスには大きな穴が開いていて、自由に小学校の敷地内に入れるようになっていた。
穴を開けたのが誰かは知らないが、僕はその穴をほぼ毎日使用している。
今日も穴を潜って小学校の敷地へと侵入する。
誰にも見つからないよう、そろりそろりと移動し、僕は裏庭へ辿り着いた。
裏庭は手入れが行き届いていなくて、雑草が生い茂っている。
気温もここだけやたらと高く、一般の生徒は誰も近づかない。
だがその裏庭で1人。
座って弁当を黙々と食べている少年が居た。
僕の弟の歩だ。
「よう、歩」
僕は片手を上げて歩に向かってひらひらと振った。
歩は一度こちらをちらりと見たが、すぐに弁当に視線を落とした。
「おい、無視すんなって」
僕は歩の隣に腰掛け、歩の頭をわしゃわしゃと撫でた。
「…………うっざい。やめてくんない、星司」
歩はそう毒づくと、乱暴に僕の手を振り払い、パーカーのフードを被った。
この黒いパーカーは歩のお気に入りだ。長袖のものだが夏でもしっかりと着ている。
僕は大人しく手を引っ込めると、そっと歩を窘めた。
「そんな言葉づかいはダメだぞ」
「不法侵入者に言われたくないね」
「…よくそんな言葉知ってるなぁ。まだ4年生なのに」
「小学生ナメ過ぎなんだけど」
歩は長い前髪の隙間からぎろりと僕を見上げた。
その瞳は幼い子供とは思えないほど暗く濁っていた。
4:
太陽 [×]
2016-02-21 23:53:56
歩は20分程かけて、ゆっくりと弁当を平らげた。
「……………………じゃ」
そして僕に向かってそっけなくそう呟くと、裏庭から去って行った。
歩の姿が完全に見えなくなると、僕は立ち上がって自分の学校へと戻った。
歩は去年から苛められている。
クラスで孤立し、毎日毎日クラスメイトから暴力や暴言を浴びせかけられていた。
その苛めは去年の春、僕らの母さんが死んだ時から始まった。
否、殺された、と言う表現の方が正しい。
ある日、僕らが学校から帰って来ると、母さんが居なかった。
出かけているのだろうと思い帰りを待ったが、母さんは夜九時を過ぎても帰ってこなかった。
【お勧め】
・初心者さん向けトピック
[0]セイチャットTOP
[1]その他のテーマ
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle