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メンタル相談室/1


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自分のトピックを作る
■: 望月 [×]
2016-02-20 10:28:58 

初めまして。私は将来メンタルクリニックの医師になりたいと思っている学生です。
メンタル関係の勉強をしていて、人よりは詳しいと思います。
そこでメンタルで悩んでいる方の助けになりたいと考え、このトピを作りました。
「何かメンタルの病気かもしれないけど病院に行く勇気が無い」と思っている方、「自分は人と違う気がして不安」と思っている方、お気軽にご相談ください。
相談者様の症状を聞いて考えられる病名をあげたり、対処法等をお教え致します。
タメ口でも構いません。
ご本人の事でなくても構いません。
お気軽にどうぞ。



1: 名無しさん [×]
2016-02-20 11:01:29


素人がカウンセリングをする危険性について

自らが自己啓発のために学んだもの、治療やカウンセリングを受けた際に学んだものは
自分にとって良いものであったとしても、それを他者に用いるべきではない。
心理学の基本だと思う。
統合失調症とか鬱病に処方される薬を飲んで、吐き気がしたり、視野がぼやけたり体重増加、性欲の減退等の症状が出ても誰もそれほど驚かない。しかし、心理療法でセラピストが患者に語りかけたり、患者に話させたりする時に危険を伴うのを知っている人は意外と少ない。
処方薬に対しては、アメリカ食品薬品安全局が安全と効果を証明するように製薬会社に命令をする。しかし精神科医や心理療法士に対して、効果と副作用を示すようアメリカ食品薬品安全局が命令することはない。心理療法士側も科学的に効果が証明されていると主張しつつも、もっと基本的問題を無視している。「心の専門家は、心理療法が時に危険なことも有り得るのだと気がついていない。私が調べた範囲でも、あまりにも多くの療法が患者にむしろ害を与えていた」とエモリー大学心理学教授であるスコット・リリーンフェルド氏は言う。
原因として、心理療法は害にも薬にもならないと一般に考えられていたためであろう。あやふやな信頼が家族を崩壊させてしまった例として、回復した記憶の例がある。この場合、患者に暗示をかけて失われた記憶を回復させたとしているが、記憶の創作であり、結果的に家族に重大な被害を与えた。彼等は子供時代の性的虐待の記憶を作り上げてしまったのである。心の臨床家のバイブルとも言える「心理療法と行動療法ハンドブック」では821ページ中、僅か2.5ページだけ心理療法の副作用を扱っている。しかし今までに報告されている心理療法の害は小冊子を書き上げるほど十分にある。
「ストレス・デブリーフィング」と呼ばれる手法は大惨事を見た人、実際にその被害を受けた人にPTSDを予防するために経験を語らせ、惨事を再体験させる手法である。グループになって3時間から4時間、惨事を具体的に説明させて苦しい感情を消化させるわけだが、実際にはこの療法を受けた多くの人は受けない人に比べてPTSDを悪化させていた。恐らくストレス・デブリーフィングによる厳しい悪夢の再体験が、ダメージを受けた神経の自然な回復を妨害したためであろう。火傷を負ったある人では13ヶ月後に、ストレス・デブリーフィングを受けない人に比べてより激しいPTSDを発症していた。車を運転中に事故にあった人でストレスデブリーフィングを受けた人は、3年後に受けていない人に比べて旅行に対する強い不安障害を発症していた。
解離性同一性障害(以前は多重人格障害と呼ばれていた)では、心理療法は更に危険になる。心理療法士は、この多人格問題を解消するには、隠れた人格(オルター)を催眠術で呼び戻して互いに認め合うのがベストであると信じている。残念ながらこの沢山のオルターは自傷行為、自殺、言葉と体の暴力の原因になるとリリーンフェルド氏は心理科学展望誌の中で語っている。更に、暗示にかかり易い人ではこのセラピーによりオルターを作り出してしまう可能性がある。療法を受ければ受けるほど沢山のオルターが出現し、沢山のオルターが出れば出るほど患者は1つの人格に戻るのが難しくなる。この沢山のオルターは、セラピストの暗示が作り出した所産であるとリリーンフェルド氏は言う。"心理療法は特に害はない"は嘘なのである。
解離性同一性障害を病んで療法を受ける人はあまり多くないであろうが、悲しみを経験し療法を受ける人はかなりいる。誰かが死んでその悲しみを癒すために受けるカウンセリングが時として害を及ぼすのだ。2000年に行われた調査によると、10人中4人までがグリーフ・カウンセリング(悲しみを癒すカウンセリング)を受けて悪化している。特にごく普通の悲しみの場合がそうであった。カウンセリングが逆に悲しみを悪化させ、長引かせ、鬱状態、不安状態を引き起こしている。
サンタ・クララ大学心理学教授のデイル・ラーソン氏によると、カウンセリングを受けた40%の人が悪くなったは多分誇張であろうが、10~20%の人が悪くなっているのは真実だろうと言う。アメリカ心理学協会でさえ、余りに多くの臨床セラピストが"心理インチキ療法"をしていると認めている。"心理インチキ療法"の言葉はスクラントン大学のジョーン・ノークロス氏が命名している。もし薬品に対する規制のようにアメリカ食品薬品安全局が心理療法を規制したら、あやしい療法は存在できないであろう。でもこの規制は難しい。何故なら心理療法の効果はそれを実施しているセラピストによるからである。
あやしい療法とは一体どれほどあるのであろうか。そこに通う患者の数は数万に上る。メルク社製の非ステロイド系坑炎症剤のバイオックスは、その副作用により市場から退出したが、実際飲んで副作用を起した患者は意外と少ない。バイオックスを飲んだ人の殆どが別に心臓に問題を起していないように、あやしい療法も必ずしも危険であるわけではないが、セラピストと語るだけで心の病には危険を及ぼす場合があると認識している人は多くない。
<News Week Internet版より>
素人カウンセリングを行う人間は「良かれ」と思って、そうしているに違いない。それは新興宗教の勧誘と同じであり、善意であるとは思う。
だが、薬物療法と同様にカウンセリングにも副作用があるという事。更に言えばカウンセリングを安易に行うべきではないという事は臨床心理学の基礎の基礎である。



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