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その他のテーマ
自分のトピックを作る
■:
太陽 [×]
2015-12-22 01:12:59
タイトルの通り、ラノベ書いてみました。
悪コメやめてください。自分の文章下手だということは自分が1番分かってるんで!あえて言われると物凄く傷つくんで!
アドバイスとか感想とかは大歓迎です^^
1:
太陽 [×]
2015-12-22 02:58:10
≪プロローグ≫
俺は幼い頃から、幽霊が見えた。
3歳くらいの頃から何も無い所に向かって喋りだすようになり、お蔭で幼稚園では馴染めず、仲間はずれにされていた。当時の俺には普通の人間と幽霊の見分けが付かず、どうしてみんな遊んでくれないのか理解できずにいた。両親にも気味悪がられ、俺の唯一の理解者は9つ歳の離れた姉だった。
「宗哉が見ている人たちは、可哀そうな人たちなんだよ。」
「宗哉にだけ見えるのは、優しい心をもっているから。」
「その優しい心で、可哀そうな人たちを助けてあげて。」
優しい姉だった。
本当に、優しい姉だった。
そんな姉と暮らしていたのだから、俺はとてもとても穏やかな性格に…
なってもよかった
なるはずだった
ならなかった
まあ、つまり、端的に言うと、
…グレたのだ。
※
俺、小森宗哉は中2で完全にグレた。
いくら姉が優しかったとはいえ、俺に異常なまでの霊感がある事は変わらない。幼稚園から小学校、中学校まで進学しても、俺には一切友達ができなかった。それどころか、中学生になってからはいじめられ始めたのだ。「幽霊男」「近づくと呪われる」などと陰口を叩かれ、ついには教科書を盗まれたり、靴を隠されたりした。
中1の冬、鞄を池に投げ込まれた時、とうとう俺の怒りが爆発した。俺をいじめていたグループのリーダーを、思いっきり殴ったのだ。予想外にそいつは吹っ飛び、俺は両親の呼び出しと担任の説教をくらった。でもその事がきっかけとなり、なんといじめられなくなったのだ。
それ以降、俺は強くなった。売られた喧嘩はすべて買い、他校の生徒ともやりあった。そしていつしか俺は町中の中学で最強の男になっていた。
※
この春、そんな俺もとうとう高校生になる。そして上京し、1人暮らしをすることになったのだ。
勿論勉強する気などさらさら無い。喧嘩する為に東京に来たのだ。入学先はゴリゴリの不良校。その学校のトップに立つつもりだ。
その時は。
まだそんな事を思っていた。
あの現実を
見るまでは。
≪プロローグ・完≫
2:
太陽 [×]
2015-12-22 03:03:56
このラノベは、基本ギャグでやっていこうかと思っています。軽いノリで読んで下さい。
主人公の名前は、『こもり そうや』です。まあ、わかりますよね。
これからよろしくお願いします。
3:
北風 [×]
2015-12-24 01:49:33
≪1話≫
東京都大田区にある、『白前高等学校』。
7年前にできた比較的新しい高校だが、偏差値が低く、また自由な校風であることから不良が多い。
俺は今日からここに通うこととなる。
都会の不良は俺の地元の不良とは一味も二味も違うだろう。この学校のトップに立つためには今までのような甘い考えは捨て、すべての喧嘩に全力で向かって行こう。そう心に決め、俺は学校の門をくぐった。
…そして入学式後。
俺は新入生19人に喧嘩を吹っかけ、……全敗した。
…………………………………………………。
都会やっべええええええええええええええええええええええええ!!!
パねえよ!怖ええよ!俺ここで生きて行ける自信ねえよおおおおおおおおおおおおおおお!!
…あまりに都会を甘くみていた。井の中の蛙っぷりにも程がある。ここに入学した事自体が間違っていたんだ。明日からこの学校で最も真面目な生徒になろう。もう学校のトップとかどうでもいい!…自分の命だけを大事にしていこう…。
俺は恐らく今までの人生一後ろ向きになりながら、満身創痍の体を引きずって家路に着こうとした。
だが、その時…
「おい」
声をかけられた。
ゆっくりと振り向くと、1人の男が立っていた。
一瞬誰かと思ったが、すぐに思い出した。
15人目に喧嘩を吹っかけた奴だ。
他の奴らは大体忘れたが、こいつは覚えている。俺を7秒で倒したのだ。俺より背は高いが大人しそうで無口な奴だった。すでに14人に負け、心も体もボロボロだった俺が「こいつになら勝てるだろう」と思い喧嘩した相手だ。…いや、喧嘩と言うにしては、あまりにも一方的だった。俺が今まで喧嘩してきた中で、最も強かったと言っても過言では無い。
そんな奴が急に話しかけてきたのだ。
…怒ってんのかな。
……俺を殺しに来たのかな。
………どうしよう。
…………謝ろう。
「さああああっせんしたあああああああ!!」
「!?」
俺は周囲の目を気にせず、盛大に男に向かって土下座した。
「すませんした!さっきは調子こいてました!命だけは!どうか命だけはああああああああ!!!」
「……………」
もう恥や外聞などどうでも良い。今は生きる事だけを考えるのだ。恐らく謝ってどうにかなる相手ではないだろう。金を渡してでも靴を舐めてでも良い。もう俺にプライドなど無い。とにかく生きよう!生きるんだ!
「………?」
てっきり蹴られたりするものだと思っていたが、男は何のアクションも起こさない。俺は不思議に思って恐る恐る顔を上げてみた。
男は困惑した様子で俺を見つめていた。
「あれ…お前確か…僕に…喧嘩売ってきた奴……だよな………?」
「は、ふわいっっ!本ッ当にすませんした!もうしないので!どうか!見逃してください!」
「く、ください…?…いや、落ち着け……。別に何もしない………」
「…………ふぇ?」
予想外の言葉に男を見上げると、すっと手を差し出してきた。掴まって立て、と言う事らしい。
「あの……何か勘違い…してるらしいが……僕は………喧嘩したいわけじゃ、ないんだ…」
「へ?じゃ、じゃあ何で声を掛けて来たんだ…来たんですか?」
「と、とりあえず…敬語を………やめて、くれ……」
男はのんびりとした口調でこう言った。
「…僕の名前は白樺 雪……ぼ、僕と……友達になって、欲しいんだ……」
※
10分後、俺と白樺雪と名乗った男は、近くのファミレスで向かい合って食事をしていた。
………いや、よく食うなこいつ!
ファミレス入るなり、一言も喋らずひたすら食い続けてるぞ!せめて少しは喋れよ!ドリンクバーしか頼んでいない俺はどうすればいいんだ!
白樺雪は俺の心の叫びに一切気づかず、3品目のハンバーグ定食を食べ終え、4品目の親子丼に手を出そうとしている。
……き、気まずい…。
多分気まずさを覚えているのは俺だけなのだろうが、ただただ人が食べているだけの所を延々と見せられているというのも、最高に居心地が悪い。コーラから白樺雪へ、白樺雪からコーラへと、視線を泳がせていると、25分後、やっと白樺雪は食事を終えた。平らげたのは9品。あと1品頑張れよ!と言いたい所だが、今はそんな事を気にしている場合ではない。
白樺雪は、食べカスの付いた口元を拭うと、ゆっくりと話し始めた。
「…えっと、僕は昔から…ぼんやりしてて、その……友達が…いなかったんだ…今まで、一人も………」
一人も!?俺も友達居なかったけど、さすがにゼロではなかったぞ!?
「でも……いじめられたこと、は…無かった……なんでだろ………」
…………………。
「あ、それで…あの……今日、お前が、話しかけてきて…くれて……嬉し……かった」
話しかけたっつーか喧嘩吹っかけたんだけどね。
「ごめん、あの時は…やり…すぎた…喧嘩なんて、したの……すごく、久しぶり…だったから…………」
「ああ、いや、こっちこそゴメン!てか喧嘩売ったの俺だから!」
「気にして……無い、のか……?……よかった……で、あの……じゃあ、良かったら…と…友達に……」
………こ、断りづれーよ!
どうしよう…思ったほど悪い奴じゃ無いみたいだけどさ、ぶっちゃけこいつ怖ええーんだよ!さっきから表情全っ然変わんねえし!
「あ、あの…い、言っとくけどさ…俺、結構つまんない男よ?いいの?後悔するよ?」
「いいんだ……僕には、そうは…見えなかった……」
ううっっ
「ほ…本当にいいの?いっとくけどかなり後悔するよ?…ほら、他にもっといいやついるよ」
「…お前がいい…お前と友達に、なりたい………」
うううっっ
「い…いやっやめといたほうがいいと思うけどなああ!俺、童貞だし頭悪りいーし霊感すげえし!?」
…俺は何が悲しくてこんな事を自ら…
「幽霊見えるのか!?」
えっ?
「ぼ、僕っお、オカルトとかっだっだだだだだ大好きなんだ!!」
白樺雪は、まるで別人のように頬を紅潮させ、勢い良く椅子から立ち上がった。
「ぜっ是非!友達に!お願いだ!友達になって!!」
ドン!と、机に手をつき、目をキラキラさせながら茫然としている俺につめよってくる白樺雪。
……………断れないよなあ~~。
ああもう。
仕方ないか。
机にヒビ入ってるけど。
「……分かったよ、友達になろう」
白前高等学校入学初日。
学校のトップになる事を諦め、変な友達ができた。
≪1話・完≫
4:
メリッサ [×]
ID:cb86b410e 2015-12-24 01:55:25
大分予想外な展開になったなぁw
高校初めての友達は喧嘩が強い、だが本当は大人しめでオカルト大好き少年だった!
5:
北風 [×]
2015-12-24 01:57:54
学校の名前『のかがみこうとうがっこう』です。
新キャラの名前『しらかば そそぎ』です。
なんか名前が中2感全開の当て字ですいません^^;
今回、読みにくかったですよね。グダグダでごめんなさい。だんだん上手くなるよう努力します。
ありがとうございました!2話もよんで頂ければ幸いです。
6:
北風 [×]
2015-12-24 10:47:05
すいません、1話と2話でニックネーム違いますね。
私のニックネームは基本「北風」なのですが、ラノべ書く時だけ、「太陽」にしてました。
でも2話書く時戻し忘れてしまい、こんなことになってしまいました。
もう開き直ってこれからは「北風」でやっていきます!
3話の更新は1月9日前後になるとおもいます。できれば4話も同時に出したいです。
まだまだ下手な文章ですが、これからも是非読んでください。
7:
北風 [×]
2015-12-25 15:30:21
≪2話≫
「なあ…雪、これはもう無理だ」
「え……でも…」
「諦めよう」
「そ…そんなのダメ、だ」
「いや…だがなあ…」
俺は今、雪の部屋にいる。雪と一緒に学校に行こうと思ってのことだ。
「雪、今日はもう学校サボろう」
「……!だ、ダメ……まだ入学したばっかなのに………」
「ああ…俺もそう思う。だから俺は今日、早起きした」
「う…うん…」
「そしてお前の家に来た…7時半にだ」
「うん…」
「そしたらお前はまだ寝てたんだったよな?」
「う…ご、ごめん…宗哉……」
「いや、その時はまだ時間があったから良かった。起こせば起きると思って俺はお前を起こしにかかった」
「………………」
「だがお前は全然起きなかった。そして時間だけが経っていった」
「………………………」
雪は申し訳なさそうに俯いて黙り込んだ。
「………今何時だ…雪…」
「12時、は…半………」
「そうだよ!12時半なんだよ!今になって支度終わっても意味ないだろーーーーーが!!って言うか、何でそんなに起きなかったんだよ!?」
「…き、昨日…いや、もう今日、か…テレビで……3時から5時まで…ホラー特集やってて…」
「その時間帯ならもう諦めろよ!録画しろ録画!つかテレビ局も何で春の午前3時から5時までにホラーの特集したんだ!?」
ああもう!ツッコミどころ多過ぎるよ!
「ん…?でもお前5時に寝たとすると、12時まで寝ることは無かったんじゃないか?」
「ああ…ぼ、僕……最低8時間、は毎日寝てるん………だ…………zzzz……」
「寝るなぁあああ!!そして小学校低学年の睡眠時間だそれは!」
その後、なんやかんやで俺達は家を出て学校に向かう事となった。
入学式から5日が経ち、俺達は結構仲良くなった。友達になって2・3日の間はまだ正直俺は雪の事を恐れていたが、一緒に過ごすうちにだんだんと打ち解けていった。雪は結構良い奴だったのだ。
学校への道を進みながら、俺は隣を歩く雪を見上げた。
雪は大体175cmくらいの身長で体格はやや細め。長い前髪で顔は隠れているが、なかなかのイケメンだ。
対して俺は、164cmという身長の上、より自分を強く見せるために髪を白に染めている。顔は……うん、凄く地味な顔だとよく言われる。
明らかに俺より雪の方が友達が多そうだし、なんならモテそうなのだが……
学校に着くと、まだ昼休みだった。
俺は自分席に座ると後ろを振り向いた。俺と雪は同じクラスで雪の席は俺の4つ後ろだ。
雪が席に座ると、半径2m以内に一切人が寄り付かなくなった。別にいじめとかでは無い。雪が近寄りがたい空気を発しているからだ。
雪は昼休みだというのに何をするわけでも無く、ただただ虚空を眺めてぼーっとしている。
……実はこいつの方が霊感強いんじゃないかとさえ思えてきた。
本当に変な奴だなあ…
※
放課後。
入学後5日で大遅刻をかました俺達は、一通り担任に小言を言われてから家路に着いた。
「しっかしあれだなあ、もっと怒られるかと思ったけどそうでもなかったなあ、説教」
「………………………………(コクリ)」
「5分くらいで終わったよなあ、さすが不良校だ」
「……………………………(コクリ)」
俺と雪は喋りながら(と言うか一方的に話しながら帰り道を歩いていた。
……………?
最初は耳鳴りのようなものだった。
だが、徐々にそれは鮮明に聞こえてくるようになった。
………泣き声、だった。
尋常じゃない様子の泣き声が聞こえてきたのだ。
少女の声だと、何故か直感的に分かった。
「……どうしたんだろうな?」
「?……何、が?…」
「泣き声だよ!聞こえるだろ?」
雪はしばらく耳を澄ませた後、ゆっくりと首を横に振った。
「……聞こえない………」
「………!!」
この声の主は、生きている人間ではない………。
……聞かなかった事にして帰りたかった。
響いてくる声は、どこまでも辛く、悲しそうで、聞くに堪えない。
でも………
『可哀そうな人たちを助けてあげて』
……………………仕方ない。
「悪い、雪。先帰っててくれ」
俺は雪が返事をする前に声のする方向に向けて走り出した。
≪2話・完≫
8:
北風 [×]
2016-01-01 08:14:08
あけましておめでとうございます^^
今年も続けようと思うので、飽きずに読んで頂けたら嬉しいです。
9:
じんくす [×]
2016-01-01 19:09:00
続き待ってまーす
10:
北風 [×]
2016-01-02 18:55:03
ありがとうございます!!
11:
北風 [×]
2016-01-07 02:39:15
≪3話≫
どれくらい時間が経ったのか分からない。
さっきからひたすら走り続けている。
声はほとんど聞こえないくらい途切れていた。
だが、その声だけが今は頼りだ。耳を澄ませ、声に向かってただ両足を交互に出し続ける。
これだけの事なのに何故こんなにも疲れるのだろう。もう俺の体力と精神力は限界に達していた。
そのためだろうか。
「はっ…はあっ……くっ…う、うああ!」
………何も無い所で転んだ。
……いや、絶対そのためだな。そうじゃないと俺のメンタルがもう持たない…。
何も無い所で転ぶって…女子じゃないんだから……女子でも高校生でこんな奴いないか……。………………。
…言い直そう。2次元の女子じゃないんだから……。
「ねえ」
いやあ、それにしても誰も見てなかったのは不幸中の幸いってやつですか。
「ねえ」
雪とかならともかく、何の面識も無い人(特に女性)に見られるっていうのはなあ。
「ねえってば」
ん…あれ…そう言えば何か大事な事を忘れているような……。
「ねーえー!」
あ…声………。
「あのn
「ああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「ひゃああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
泣き声!泣き声が聞こえなくなってるうううう!!
やばいよやばいよ今までの苦労が水の泡だよおおお!
俺は物凄い勢いで跳ね起き、耳を澄ませた。………………。………………………。………………………………。
やっぱり…。
「何も聞こえない、か……」
「じゃないよおおおおおおおおおお!!!」
と、何者かに激しいタックルを食らった。
完全に油断していたせいか、2mほど吹っ飛ぶ俺。
そして声も出せぬまま、先ほどと同じ姿勢で地面に倒れる俺。
「人が倒れてるから心配して声かけたのに!無視したあげく急に大声あげるからびっくりしたじゃん!ひどいよおおお!!」
俺にタックルをかました相手は、一方的に何か喚き散らすと倒れている俺を更にぽかぽかと叩きだした。
ぽかぽかぽかぽかぽか。
…なるほど。
ぽかぽかされているうちに、俺はだんだん冷静になってきた。
今の言葉を整理すると、どうやらこの人は転んだ俺に声をかけてくれたらしい。
だが俺は反応しなかったうえに大声でびびらせてしまったと。
それは俺が悪い。いや今の状況から見て全て悪いとは断言できないが、まあほとんど俺が悪いのだろう。
まず俺の方から謝らないとな……と俺は思い、顔を上げて相手を見た。
そこには涙目で顔を真っ赤にしてこっちを睨む少女が立っていた。
年は11歳くらいだろうか。なかなかに整った顔つきをしている。
「えーーと、まあ、悪かったな……」
とりあえず俺は謝った。腑に落ちない部分もあるが、ここは大人の余裕を見せよう。
「驚かせてごめんな。でも、無視してたんじゃなくて聞こえなかっただけで……」
まずは落ち着かせようと思い、俺は少女に優しく話しかける。
「本当ごめん。だから怒らないで、ね」
言って俺は微笑んでみせた。
そしてチラリと少女の顔色を伺う。
どうだ?落ち着いたか?
…………………………………………………………………………………………え?
少女は落ち着くどころか目を大きく見開き、茫然と俺を見つめていた。
予想外の反応だった。
どどうすればいいんだ?ここ、この場合……。
俺が軽いパニック状態に陥っていると、少女が何か呟いた。
「………えるの?」
「え?な、なに?」
「わ、私が見えるの!?」
………………は?
………………え?
えーーーーーーーーーーーーーーーーーー?
≪3話・完≫
12:
北風 [×]
2016-01-07 02:43:34
すいません。3話結構短めでしたね。
話ほとんど進んでないし……。
4話をその分長めにしたいです。
読んでいただきありがとうございます^^
13:
北風 [×]
2016-01-07 03:17:20
今気づいたんですけどこのラノベタイトル無いですね。まあ私がつけ忘れたんですけど^^;
私はこういうのつけるの苦手なので、思いついた人いたらあげてください。
無かったら無かったでいいんですけどね^^;
14:
北風 [×]
2016-01-25 01:51:19
≪4話≫
この少女は今、何と言った?
見えるの、と言ったよな。
私が見えるの、と。
この質問に答えるならば、イエスだ。
ばっちり見えるし、やや一方的だが触れる事だって出来た。
俺はしっからと少女に顔を向け、全身を隈なく観察した。
うん、見える。ちゃんと見える。
だが恐らく、
俺だけだ。
見えているのは。
………。
少女との間に、長い沈黙が落ちた。
先に口を開いたのは少女の方だった。
「……やっぱり見えてるんだね」
少女は嬉しそうな顔で俺を見つめた。
「お前は……幽霊、なのか?」
色々と聞きたい事や言いたい事があったが、俺の口から出てきたのはその一言だった。
少女は一瞬ハッとして、その後少し寂しそうな顔をした。
「そういう言い方もできるんだけどね…」
※
少女は沖花桃菜と名乗った。
彼女はやはりこの世の人間では無かった。
だが、幽霊と呼ばれるのも嫌っていた。
いきなり人生が終わって、どこにも行く事が出来ずにいたら急に異形扱いされるのだ。
生きているか死んでいるかの差があるだけで、彼女もれっきとした人間だ。
幽霊などと呼ばれて嬉しい分けが無い。
あの泣き声はこの子のものだったのか……。
何故か俺はそう確信できた。
……………………ん?
なんーーか引っ掛かるものがあるぞ?
あ。
「お、おいお前…」
「お前なんて呼び方はやめてよ。桃菜って呼んで」
恋人か。
「えーーと、桃菜……。桃菜の姿は普通見えないんだよな?」
「うん」
「じゃあ、触る事って普通はできる物なのか?」
「うん。できるよ」
「………さっき桃菜は俺にタックルかましてきたよな」
「うん」
「その時はまだ俺が霊感ある事を知らなかったんだよな……?」
「うん!だって私、私のこと見えない人に対してもタックルしてるよ?」
「……………何のために?」
「ストレス発散!」
怖いよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
都会やっぱ怖いよおおおおおおおおおおおおおおおおお!
老若男女生死問わず怖いよおおおおおおおおおおおおお!
俺が声も出せずに硬直していると、桃菜はずいっと距離を詰めてきた。
「今まで誰も私に気づいてくれなかったの!ねえ、ここは何かの縁だと思ってさ!ちょっと相談に乗ってくれる?」
…………………………………。
…えーーーー。
やだーーーーー。
というのが俺の本心だ。
だってこの子性格悪そうだし。
つか十中八九悪いし。
……でも、
泣いてたしなあ。
……………………………。
「あー………聞くだけ聞いてやるよ」
※
桃菜は去年の冬、事故で死んだらしい。
その事自体には悔いはなく、完全に桃菜本人の不注意が原因だったそうだ。
ただ一つ桃菜には心残りがあった。
それは4つ歳の離れた兄だ。名前は春という。
今年から高校生になるその兄は、優しいけど気が弱く、桃菜は高校で苛められないか心配していた。
桃菜は自分が死んだあとも春の事を見守り続けたらしい。
だが高校生になった春は初日から苛められ始めたという。
「………その苛めをやめさせればいいのか?」
てっきりそういう事だと思い、俺は桃菜の説明に口を挟んだ。
だが桃菜は複雑な表情を浮かべた。
「うん……それもあるんだけどね…」
「他にも何かあるのか?」
「………お守り」
「?」
「私がお兄ちゃんに作ったお守りが、苛めっこに取られちゃったの。どこに隠したか私にも分からなくて…」
「取り返してきて欲しいのか?」
桃菜は無言で頷いた。
…………こいつ、結構可愛いとこあるな…。
兄の為の手作りお守りか……。
「……分かった。俺が取り返して来てやる」
俺がそう言った途端、桃菜の顔が一気に輝いた。
「良いの!?ありがとう!えーっとね、お兄ちゃんの学校は白前高等学校ってとこでね……」
≪4話・完≫
15:
北風 [×]
2016-01-25 01:58:14
更新滅茶苦茶遅れました。ホントすいません。
ごめんなさい…4話言う程長くありませんでした(-_-;)
5話はできれば明日更新致します。
5話で物語に一段落つける予定です。
一向に文章が上手くなりませんが、ここまで読んで下さった方どうか続きも読んで下さい<(_ _)>
新キャラの名前
沖花 桃菜(おきはな ももな)
沖花 春(おきはな しゅん)
16:
北風 [×]
2016-02-07 02:30:20
遅れてすいません<(_ _)>
これから5話更新しますが、時間なくて………
途中で区切らせて頂きます。
17:
北風 [×]
2016-02-07 02:31:07
≪5話≫
次の日の終礼後。
俺は雪と一緒に隣のクラスを覗き込んでいた。
「んん~?沖花ってどれだ~?」
俺は桃菜から聞いた沖花春の特徴を思い出しながら目を細めた。
「沖花って………どんな…奴……?……」
雪が訊ねてくる。
「確か、身長155cm前後…茶色でやや天パの髪に…童顔で中性的な顔立ち…だそうだ」
教室中を見回してもそれらしい人物はいない。
「今日は休みなのか?」
「………そうなの、かも……」
俺達は踵を返し、自教室に戻ろうとした。
だが、ふと視界の端に小柄な人影が写っている事に気づく。
「……?…あ!」
教室の扉の影に隠れておどおどしているその人物は、桃菜が教えてくれた沖花春の特徴を兼ね揃えていた。
「おい、雪。もしかしてあいつかな?」
雪に問いかけようと隣を見ると、そこには雪の姿は無かった。
「え?……あれ…雪?」
キョロキョロと辺りを見渡すと、いつの間にか雪は沖花春(?)の前に立っていた。
「………おい……お前が、沖花…春…か……?……」
いきなり声をかけられた彼は一瞬びくんと身を震わせると、ゆっくり雪を見上げた。
「ひっ!」
そして小さく悲鳴を上げると、何を思ったか急にその場で土下座した。
「すいません!何か知らないけどごめんなさい!命だけは!どうか命だけはああああああああ!!!」
唖然。
こいつとんっでもねーへタレだ。
しかしこの状況どっかで見た事あるな……。あれは確か数日前………
俺が入学初日のできれば忘れたい想い出に思いを馳せていると、雪の困惑した声が聞こえてきた。
「……え…ええっ?……な、…なんで……なんで、土下座……?」
雪がオロオロしていると、沖花春は突然起き上がりダッシュで逃げ出した。
「「えっ!?」」
流石にこの行動は俺も雪も予想外だった。
18:
ミスクロ [×]
2016-02-07 05:22:51
私も予想外だった~(о´∀`о)
はじめてレスします。
とても面白くて、リピ読みしてます。
北風さん、文章力ありますよ!私もラノベを書きたいんですが、文章力皆無で。
これからの展開楽しみにしてます(ゝω・´★)
19:
WAVE [×]
2016-02-07 17:46:59
今日始めて読ませていただきましたー(´∀`*)
雪くん本当につっこみどころ多いですねww
宗哉くんナイスつっこみww
最初から面白くて、次回も期待してます!!
話変わるんですがおそ松さんトピに顔出せなくてごめんなさい、ネタバレ要素書いてあると思うのでまた見たらコメントさせていただきます!!
20:
北風 [×]
2016-02-07 22:34:52
お2人共コメントありがとうございます!!嬉しすぎてなんか今泣きそうですw
本っ当に励みになります。頑張って続き書こうーってなりました^^
そして………WAVEさんに読まれていたなんて……なんか恥ずかしいです………でもありがとうございます…。
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