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2:
ぬぴ [×]
2015-09-22 00:48:21
[腸内]
私は、友人に誘導される儘に、そのヤギノ駅という聞き覚えのない無人駅で降車した。
丁度夕時だっただろうか、空は見事に茜色に染まり、辺りは金色の稲穂が頭を垂れる
正にノスタルジックな景観。
_へぇ、古き良き日本の姿か。故郷帰りした気分だな。
温かな懐かしさが胸を満たし、私は脳裏に焼き付けるが如く目を凝らした。
確かにレトロな雰囲気ではある。が、向こうに見えるのは
見事なまでに幾何学を無視した、湾曲したスカイツリーのような高塔。
見たことも無い文字の、錆びた看板。
猫が喧嘩している時の、あの鋭い声らしき音。
_変わった場所だね。何だか異世界に来た感じ。
私は、隣で一言も零さない友人に向かって話しかけた。
友人は、唯この景観に吸い込まれているような顔で、確かに其処に居た。
だが。
友人の唇から頬にかけて、刃物で切り付けた挙句乱暴に縫い合わせたような
不可解な傷が有るのを見た途端、私は戦慄した。
それはまるで、そう。
都市伝説としか受け取っていなかった、あの女其のものだったから・・・
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[案内]
此処は都市伝説を舞台とした「ヤギノ駅」という無人の駅を降車してしまった者が逝く奇妙な町。
その町の住眠は実に愉快で異形なモノ達ばかり、以前の記憶も無く存在していた住眠は己の存在意義を知らぬまま定められた役割を果たす模様。
偶然にも、はたまた必然的に迷い込んだ人々は愉快な住眠に翻弄され、元来た世界や自分の存在を少しずつ忘れて行ってしまう。
住眠に役割を与えるのはやギ様という巨大生物、神であり悪魔であり人であり動物であるもの、いつの間にか其処に居て、いつの間にか消えてしまっているモノ。
町での生活は時間をも忘れてしまう程賑やかで幻想的、けれども油断はしてはならない。
町に染まれば後には引けず、町を否定するなら首から上は存在しないだろう。
---------よウ故そ、ヤギノ駅へ。
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