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竜と鶴 →非募/404


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21: 大倶利伽羅 [×]
2015-04-19 10:17:00

ふん、あんたも相変わらず…呑気だ。
(己が唇を落とす事で弓状に反る身体、更に強まる己の服を掴む手。それを愉しむような瞳を彼に投げていたため、我慢しているような姿はいかに己の感情を湧きあがらせる。首元の飾りへ音を唇を寄せたり噛みついたりと、暫し己の欲の儘に身体は動き溺れていてしまい更に、という所で突如として呼ばれる己の刀の銘。呼称されたその声は低音で甘く彩られ、それに従うように己がしていた行動をぴたり、と制止されてしまう。其れに伴い、態とらしいとも取れる言葉に己の中で不満そうな色が顔を出してしまいながら、彼の身体を纏っていた腕を名残惜しそうに服越しに線を擦るように掌を滑らせては解放をし、視線は横に動かしたことで噛みあっていた瞳同士は途切れ、「…そうだな。」場所が場所だけに、己の欲望が暴走してしまったために強く反論は出来ず。自由な腕の一つの片手を自分の首元へ持っていき、短時間だったのだろう先ほどの時間は自分にとって長く思えてしまったために首の緊張を解すように指先に力を込め、その度に頭を横に揺らして、時折舞い込む生暖かい風はお互いの髪を乱し。)

22: 鶴丸国永 [×]
2015-04-19 11:54:55

これくらいが丁度良いのさ。
(強情な言動が彼を煽っている事を知る由も無く、戯れに金属の飾り噛みつつも時折掠めるように触れる唇の柔い感触に身を捩らせる。上質な酒を呷った時と類似した甘美な酔いが巡り身体は火照りを始める、然し己の抑止に因り引き締まった腕が名残を惜しむかの如く緩慢に離れると熱の余韻か僅かに顔を伏せ吐息を漏らし。唯の抱擁にしては刺激的で戯れ合いにしては耽美な先程のやり取りは時間の感覚を狂わせるもので、艶を帯びた相手の双眸や行為が脳裏に思浮かび垂れる横髪によって顔が見えぬを良い事に頬を仄かに染め。参った、とばかりに眉尻を下げ隻手で顔半分を覆うとまた一つ溜息混じりの力無い笑みを漏らし。「君って奴は本当に…驚かせてくれる。」身体を背後にある窓枠へ凭せ掛け、緊張は解け何処か気怠げな所作を見せる相手との間に出来た距離に寂しさを感じないのは吹き抜ける穏やかな風の御蔭だろう。緩やかに落ち着いてゆく動悸と高揚にやおら顔を上げると楽しげに笑みを溢して。)

23: 大倶利伽羅 [×]
2015-04-19 12:33:18

あんたの人生も、驚きが必要だ。
(先程はあんなに身体が彼を求めていたのだが、今になってみると気怠さと先程の仄かな身体の熱か残っておらず。少なくとも彼は気づかぬうちに人を魅了してしまうのだろう、とそう頭の中で思い浮かべながら日差しに黄昏れていれば声でも空気でもない人の吐息に瞳だけ戻すかのように相手へ向ければ其処には苦笑気味に弱々しい笑み。そんな姿さえも絵になると双眼を薄らせ、いても立ってもいれず再び首元に在る手とはまた違う片手を相手の頭へと手を伸ばし、その掌がさらりとした旋毛を隠すように乗せると数回かその手を弱く跳ねさせたら此処の審神者からのお使いを思い出してしまい面倒臭そうにため息も混じった呼吸をひとつしては「街に出てくる、あんたは好きにしたらいい」と一言は戯言の様にし、相手の目の前を通らなければ玄関口に行き着かない。彼の姿を一瞥しつつ前を通りすがろうと足を進ませると陽気にあてられたのかくあ、と欠伸を洩らし。)

24: 鶴丸国永 [×]
2015-04-19 15:07:24

勿論、刺激がないと生きていても退屈だからな。
(変わり映えの無い退屈な生活は毒と為り自身の心身を蝕んでいくだろう、戦場での活躍云々はさて置き日々の小さな驚きから今回のような高揚感まで全てが刀としての一生を鮮やかに彩る。気が緩んだようにぼんやりと佇む彼の端整な面に先程の艶美さは陰を潜めており感情を汲み取る事が出来ず、度重なる動揺に悔しさに似た感情を抱き歯や唇の感触が残る首許の熱を誤魔化すよう掌で擦り。不意に伸びてくる褐色の手に脳内に疑問符を浮かべつつ目線を向けると幼子をあやすような優しい手つき、仕返しであろうかと目を瞠るもこそばゆい嬉の感情に抗う事無くはにかむよう笑み。怠そうな溜息に次いで思い出したような科白、あまり出歩く機会の無かった場所に好奇心が顔を出す。「街か!ならば俺も行こう。」戯れに付け足された投げやりな発言、然し己の意思を優先するような其れに甘え体重を傾けていた窓枠を後ろ手で押し姿勢を整えると気の抜けるような仕草を見せる相手を背後から盗み見て目許を緩め。)

25: 大倶利伽羅 [×]
2015-04-19 16:01:29

全く、あんたらしいな。
(未だに残る先ほどの感触や渇望していたかのような気持ち。そんな己の掌を何処となく見詰め、ふうと息を寄せたらその掌を拳に変えて首元の筋肉も大分解れたようで確かめるように肩を片方ずつ上げて其処へ頭を傾け。一つの運動のようなものが終わり、相手の前を通りすがる時に見えた曇り気のない笑顔。ついてくると分かっていたのか別に引き留める事もせず、ただただ怠慢だったものが僅かだが軽くなったような気もしつつも念入りに手入れされた、今日の掃除当番であろう刀剣が丁寧に磨き上げた縁側の茶色い床は高い太陽の反射で更に光り輝き。その床を踏みしめるように前へ前へと向かっていくと同時に胸の飾りも揺れ。目の端に広がる緑色の庭や新緑の木々に目を配らせ、春の風の匂いは微かに鼻腔を擽り、その炎症によって催すそれを隠すように口許へ手の甲を宛て小さく「っくしゅん!」というようにくしゃみを繰り出してしまい無意識のうちに眉間へ力を寄せてしまえばいつの間にか其処は玄関口であり。果たして彼は付いてきているのか、そう思い振り返って姿を探し。)

26: 鶴丸国永 [×]
2015-04-19 18:23:12

おっと。…かふんしょう、というやつか?
(同行を申し出るも無関心な素振りを見せる相手に御構い無し、心地好い陽気に晒された縁側の床に歩幅の異なる足音が交互に鳴る。厚底の草履を履いていない為か戦場より殆ど身長差を感じぬ其の広い背中を追い、抜かす事もせず丁度相手の横顔を窺い見る事の出来る斜め後ろの位置を保ち。出陣の際に街の付近を通り掛かる事はあれど殆ど行った事の無い街、他ならぬ相手と外出する事は幸甚であり足運びの動作に従って大振袖を揺らし帰還したばかりとは思えぬ軽い足取りにて。視界の端に入り込む光に焦点を合わせると太陽の光を受けて鈍く煌めく梵字のペンダント、他の刀剣に比べ飾り気の無い相手の唯一の装飾品であろう其れを興味深く眺めていた所に唐突に聞こえる控え目なくしゃみの音。生理現象にも関わらず不機嫌そうに眉間に皺を刻む彼に込み上げる笑みを噛み殺すと、主である審神者から教わった名称を想起しぎこちなく言葉を紡ぎ食指を立て探究心旺盛に問うて。屋敷を出る直前に唐突に振り返る相手、踏み出そうとした足を止めると"どうした?"と言わんばかりに頭部を横に傾け。)

27: 大倶利伽羅 [×]
2015-04-19 20:03:34

くそ、どうやらそうみたいだな。…こいつは厄介だ。
(高い太陽は己の肌を突き刺すように照る。時折酷く眩しげに額へ腕を添えてみたりと少しでもそのまばゆい光から逃れたく顔へ影をほんのりと落としたりしていれば、その症状の名前を改めて後ろに居るのであろう男から耳にすると嫌そうにぎゅ、と更に皺という皺が増えつつも一度なってしまっては仕方がない、そう思う事にするとちゃんと後ろに着いてきていたようで此方の意図は知らず怪訝そうに此方側を見る視線。何でもないとばかりに何も言葉を発さずふい、と前へ向き直るとなんとも古風な下駄箱と、床の石畳の玄関。その冷えた石畳にきちんと揃えられて置かれている靴へ足を滑らせるように履いてはつま先を逆さまにし、とんとんといった擬音が似合うであろうそのような音を立てて整えたら、いざ出発とばかりに硝子の背景にいくつもの縦縞の金属が張り付いた引き戸を静かに横に開け。大地を踏みしめながら歩き出す足は速く、面倒臭さが勝っているのか「さっさと終わらせるぞ」と一人先頭に突き出るように今度は待たずに。)

28: 鶴丸国永 [×]
2015-04-20 19:24:05

誰かが君の噂してる、とかだったら良いのにな。
(日除け代わりにと相手の目許に影を作り出す腕、捲り上がった赤い裏地の袖から覗く褐色の肌に刻まれた龍の刺青は一部分であれ見事なもの。其れへ視線を移していると素直に不機嫌を露呈する彼の表情が映り込み、其の症状に該当しないが故の暢気な発言。先程の行動は単なる気紛れだったのだろうか、問う事はせずとも疑問を抱きつつ靴を履く相手の背姿に視線を投げかけていると偶然に通り掛かった短刀が此方へ駆け寄ってくる。"お二人でお出掛けですか?"何て意外そうな問い掛けに小柄な其れへ視線を落とすと冗句めいた笑みを浮かべ「嗚呼、冒険にな。留守を頼むぜ。」頭頂部へ掌をのせ少しばかり乱すように撫ぜ。戸を引く金属と木が擦れ合うような音に顔を其方へ向けると何時の間にやら準備万端に外へ出て行く彼、「あ、おい!急ぐ事はないだろう。」置いて行かれぬよう木製の靴箱から己の物を取り出し手早く足を収め腰を曲げ指を引っ掛けるように踵部分を整えては小走りに後を追う。隣に並ぶ位置まで駆けた後は歩調を合わせ、春先とはいえ昼間の直射日光の眩しさに双眸を細め。)

29: 大倶利伽羅 [×]
2015-04-20 22:23:44

…それは無いな。
(噂、という単語によって暫し言葉を発さず視線を足元へ落としその一点を見詰め思い浮かぶ刀剣は自分の中では1人しか該当者が見当たらず。その刀剣は大して本日は特別にこれといった会話は交わしていなかったために該当者から外すと、とうとう他の刀剣は思い浮かばなくなっては目線を前に戻し短い時間無言だったものを切り裂くように言葉を呟くかのように発すると共に緩く頭を左右へ数回振って否定の意を示す。幼い見た目の短刀達の'いってらっしゃい'を無下にする事はなく背を彼達に向けた侭手を上げるだけにしては歩み出して行く背から何やら追いかけるような言葉、軽やかな足音が後ろから聞こえたのは束の間、あっという間に追いついて来たのか隣に影が差す。「遅いぞ」と隣を見ず気配だけで声をかけるがその声音には棘は含まれていなく、寧ろ優しげにしつつ相手が隣へやって来た事で少しばかり大股だった歩幅をゆっくりめに交差をさせて速度を落とし、右斜めから垂れる長い前髪を利用し隙間から隣へ盗み見するかのように目配せをすると細くさせた双眼。その姿さえも絵になると、改めて思った瞬間であり。)

30: 鶴丸国永 [×]
2015-04-22 06:43:24

そうか?…光忠辺りが君を探していたりしてな。
(否定の言葉吐く迄の数秒間の沈黙は恐らく己の能天気な冗句を真に受け真剣に考え込んでいたのだろう、其れに倣い此方も緩く両腕を組み思案を巡らせては脳裏に浮かぶは前の主人を同じくする彼と最も親しいであろう刀剣の姿。妥当な予測だろうと何処か得意気に片側の唇端を僅かに上げ、其れを仮定とすると目の前の彼と随伴している事実に小さな優越感のようなものが沸き上がり。応えるように背を向けた侭隻手を上げて行く相手は無愛想な言動は如何であれ根は冷淡でない、現に己が隣に追い着くと共に緩まった歩調が其れを顕著に表しており。「すまんすまん。」優しい指摘に悪びれる事無く、柔い笑声を溢した後に軽い謝罪。先程の駆け足の際に懐の中で揺れた小さな異物感に其処へ隻手を差し込むと指先に触れる硬い感触、審神者から貰い受けた桜餅の存在を思い出すと己への密やかな視線に気付く事無いものの相手へと顔を向け「桜餅を貰ったんだ。後で食おうぜ?」懐から竹製の小箱をちらつかせると御茶の提案を。)

31: 大倶利伽羅 [×]
2015-04-22 13:30:26

光忠が…?
(聞きなれた銘称、いつも気付けば昔から世話好きで気が付いたら隣に居る刀剣の事は先ほど頭の中で思い浮かべた。だが該当者に至らず除外はしたものの相手の唇からその名前が聞こえると視線空に見上げて再度顔を思い浮かべ、怪訝そうな表情をしつつ帰ったら聞くか、と今は何かと笑んでいる彼をよそに謎のままにしておき。悪びれた様子もない相変らずの能天気さに慣れた様子に、言葉は何も発さないが其れは無言の了承と言えるものであるがこれでは相手に伝わらないためか、頭を短い振り幅にて1回だけ頷く姿勢を見せる。何やら大振袖で探している姿を興味深そうに表情から其処へ目を転ずると現したのは何処か洒落ていて、冷涼を漂わせるかのようなつるやかな小箱である印象を受けたと同時に、突如として此方を向いた顔に盗み見が気付かれてしまったかと所思、そのため微かに驚いてしまい「っ、あ…ああ。」咄嗟に出たのは曖昧な生返事。自分の表情に微かだがまさか見惚れていたなどと口にはとてもではないが言えず、滲み出た情動を悟られない為か目線を斜め下に落とし相手からは自分の顔など見えていないと思って居るつもりでいて。)

32: 鶴丸国永 [×]
2015-04-23 18:52:14

ああ。花粉症じゃなかったらな。
(視線を宙へ浮かべ思考を巡らせている相手、然し本丸に居るであろう刀剣相手故に此処で予想の真偽を確認出来ない為に話題は終着点を迎える事なく行き止まり、此れ以上の発展は見込めず小さく肩を竦めてみせ返答は不要とばかりに目線を歩を進めている正面へと戻し。謝罪を受容する意を無言の首肯に認識、自身と比較すると圧倒的に口数の少ない相手の行動のみの対応にも慣れたもので此方も気に留める事無く。和菓子の入った小振りの箱を示した所に視界に映る相手の狼狽に似た返答や動揺を悟られぬよう目線を逃がす仕草に怪訝そうに頭を横へと傾けるもふと脳裏を過る1つの思考、「どうした、―…もしや、俺に見惚れてたかい?」端整な横顔を隠す彼の長い髪へ片側の手を伸ばすと此方からよく見えるようにと手触りの良い其れを指先に絡め取った後に耳殻へと掛けてやる。可笑しそうに隻眸を細め茶化すような笑みを浮かべると揶揄を含んだ冗句口調にて。)

33: 大倶利伽羅 [×]
2015-04-24 00:36:22

…―嗚呼、見惚れていた。
(落とした視界は狭く、勿論足元と地しか見えない訳であり、そんな無機質な世界の端から見えた白い裾と伸びてくる腕。途端に耳元を隠していた髪が弄ばれたかのような仕草の後にふわりと消えた感触と、まるで良い事を思いついたかのような隠しきれていない印象の口調。此れでは思惑が知られてしまうと察知すれば更に気持ちは狼狽さが増してしまうがのごとく視線は更に姿を目に映さない様俯き気味になってしまうものの、双眸を瞼で伏せながら乱れる心を整理しては何かと意を決した色を瞳に光らせるなり髪に触れている細い指へ手を緩く自分の片側の掌で甲を包むように支えるよう重ね、次いで相手の指の隙間へ自分の指先をするり、滑り込ませれば、相手に聞かせるかの如く線のはっきりとした声量、吐息と共に易しく洩らすように告げて顔も共に其方の方へ強い眼差しを伴わせて向け、正直な心の内を敢えて打ち明ける事にすれば発言した後、滑り込ませた指先の力を微かに入れるとそれはいつしか握りしめているような形になって表われ。)

34: 鶴丸国永 [×]
2015-04-24 06:52:14

は…、…こ、れは驚いた。
(伏せられた薄い瞼と目許に落ちる睫の陰、微かな焦燥が漂う彼の行動の変化を見逃すまいと目線を向けた侭次いで紡がれる言葉を待つ。己の戯れに因る指摘が強ち間違いでは無かった事は意外ながらも彼の様子から薄々察知でき其の愛らしさに思わず口角が上がる。其れに対し如何いった反応を見せるのか期待や好奇心で胸中に一種の雀躍のようなものを抱きながら名残惜しむよう髪から緩慢に手を離そうとした矢先。其れを捕えるように絡み付く無骨な指、感嘆か呆れか判断付かぬ吐息を帯びた素直な言葉に思わず歩みを止めると真の抜けた声を漏らして目を瞠り。想定外故に脳が其の言葉の意味を理解する迄に数秒を要し、此方から嗾けたにも関わらず目の縁辺りに仄かな熱が集まりゆくのを感じながら目線を斜め下へとずらすと乾いた笑みを溢して。人通りの少ない道ではあるものの屋外である為に周囲からの目線を予見すると居心地の悪さを感じるものの、今彼の温もりを手離すという選択肢は無く応えるように指の力を込めて。)

35: 大倶利伽羅 [×]
2015-04-24 14:34:05

国永、お前はいつだって狡い。
(不意に握りしめた手が驚きに動いている様に、歩を制止した空間に僅か数秒では或るが互いに静寂のひとときが訪れ、そして目線の先の彼の顔も多少なりではあるが大きな蜂蜜色の双眸に己が写る瞳も瞳孔を潜ませているように思える動揺の色と同時に思わず口許から洩れたのであろう気の抜けた相槌。指の隙間から滑り込ませた指はしっかりと繋がれ、返答を暫しの間視線を向けつつ待ってみると何と逸らされた眼元に見る見る内に彩るかのように染めあがって行く過程、其処だけ血の気が集まったような朱い鮮明な色を目にすれば微かに瞳を見張ると次いで湧き上がるのは愛しさであり、其の愛しさの感情の儘に抑揚だけは抑えて名を愛おしむように低く言葉を滑らせ、自分が知らない内に相手に惹きこまれている事に若干の悔やみをその後に連ねた。閑散とはしているものの、今自分達が周囲に晒されているにも拘らず返すように込められた指の力。まさか返してくれるとは思わなかったが次の実行に移すには容易く、そんな周囲を知ったもんじゃないとばかりに絡み合っているとは言えない互いの手つきに一度組み直そうと思い手を離れさせた次の瞬間掌同士を合わせ、其処から指を通せば指先の位置は相手の角ばった手の甲であり、其の儘待つわけでもなく制止していた歩を歩めて視線を前の方へ向き直れば一つの街のような集落が視界に入り。)

36: 鶴丸国永 [×]
2015-04-25 10:19:24

…その言葉、そっくりそのまま返すぜ。
(鍛刀された時期の遅速から無意識ながらに親若しくは兄等といった立場から彼を環視している節があったものの蝦蛄貝が合わさるが如く重なる手は己と同位または其れ以上に大きく、此方の反応を嘱目する凛然たる双眸は年代差など感じさせぬ大人びたもの。加えて縁側での出来事を含め彼の言動に胸の内を躍らせている事は紛れも無い事実、驚嘆の余韻を残している頭の隅では己が常に求めている刺激と似て非なる感情を認識しており。落ち着いた低音にて紡がれる己の刀名に目線を持ち上げ相手に合わせると続く言葉は奔放な態度を常としている故に自覚はあるものの今告げられる言葉であるかは聊か疑問を覚え少しばかり首を横へと傾ける。言葉を返そうと唇を開こうとするも其れを遮るように先程よりも確りと繋ぎ直される手と周囲の目など気に留めず己を引き連れ平然と歩を進めていく相手、中手骨頭付近に指をのせるよう力を込めながら敵わないと言わんばかりに嘆息混じりの笑みを溢して。遠目に見えていた街はいつの間にかもう僅かの距離で、行き交う人々の大小様々な活気溢れる声から賑わっている様子が窺える。)

37: 大倶利伽羅 [×]
2015-04-25 14:20:35

俺も、…狡いか。
(相手は平安時代に生まれ、こちらは其の後。それでも不思議な縁の巡り合わせで200年位ではあるが共に過ごせば嫌でも色んな感情や情景は認識できるよう心身共に成長する。心というものの中に生まれた、身体が彼を求めているような感覚だけは正体がわからずに険しい顔というように思い詰めた表情でいると聞こえるは相手の返された言葉。自分自身がさらに繰り返すよう小さい声で呟き、”狡い”と言うものを別の意味で捉えている様な様子を視界の端に映る人物に「気にするな」と心の内を悟らせない為か深く追求しようとしている姿勢を止めるように言えば、僅かではあるが繋がれた手に応答したかのような緩い強さと洩らした吐息。先程は難しい顔をしていたがそれだけで胸の奥はじんわりと温かく広がって行き、双眸は柔げに細めては髪はゆらりと風に乗って頬を撫で、ついに街中へ到着。視線はちくりと感じるが今の自分には効かず、審神者である人から承った買わなければならないものを頭の中で浮かばせては足は先ず万屋へと向かい。)

38: 鶴丸国永 [×]
2015-04-25 16:41:42

―…おお、すごいな。いつもこんなに賑わっているのか!
(審神者の能力に因って刀に宿る想いが具現化した物である我々、人型を成していても内面は人間とは程遠く戦闘に其の身を投じていた期間が長い刀剣ほど色恋の感情に疎い事は当然であろう。相手とは刀として本分を全うしていた頃に主を同じくした時期があった為、邂逅の後は他の者と比較し目を掛けていた部分があったものの近頃胸の内に芽生えた其れ以上の感情を持て余しており。表情の変化の乏しい彼の困惑しているようにも見える苦い面持ちを視界に捉え知らず知らずの内に相手と同様の感覚を抱いている為に僅かに眉尻を下げると淡く曖昧に笑んで。言葉少なに場を濁す彼に今此処で言及をする真似は出来ず、今はただ触れ合った手から伝わる温もりに心は陽だまりの中に居るように満たされており、其れを離さぬよう握る手に少しばかり力を込めるのみに留め。街に入ると双眸に映る珍しい装いの人々や見慣れぬ風景に幼子の如く忙しなく頭部を揺らし興味津々に諸所へと視線を向け、先程と一変し表情を綻ばせ時折感嘆の声を上げて。「…そういや、何か頼まれ事か?」故に周囲からの好奇の目には気付かないのだろう、関心を示す度に歩調を緩めては手を引く力に小走りに足を動かす事を幾度か繰り返しながらも足の向きに迷い無く真っ直ぐ突き進む彼にふと思い出したように問うて。)

39: 大倶利伽羅 [×]
2015-04-25 19:56:18

ちっ、多いな…更に混む前に済ませるぞ。
(心に抱く淡い感情、時に切なくさせる其れが一体何なのか。未だ分からず仕舞いではあるが、この感情は相手も抱いているのだろうか。だが未だ太陽が高い位置に存在している最中に街へ来れば人の多さに軽く酔ってしまうとそれ所ではなくなり、ふと繋がれる手を辿って相手を見てみればそれはそれは酷くこの光景に興味津々である姿。各所に目配せをして瞳の奥を輝かせるそれはいかにこの街が魅力的であるかを実感しているかのようにも見え、それでいて行き交う人々はそれぞれ服装が違えども楽しげなものであるが故に分からなくもないと思い。しかし、それを良いとしない感情に駆られると一直線にたどり着くはこの人混みから逃れるという考えになれば歩む速度を遅める相手の速さに合わせて時折立ち止まりかけつつ、相手よりも前に移動すれば向かい風のように溢れんばかりの人をかき分けながら問いかけには「ああ、札が足りないらしい」それだけ返答。屋敷の審神者は鍛刀をしすぎなんだと心底悪態をつきながらも到着した先は大きな看板を掲げている、中でも結構の品ぞろえと噂の店。その店の暖簾を潜るとそこには沢山の目当ての資材が並べられている。その中で一つ、立てかけているように置かれている"依頼札"を目にしては其方の方へと歩み寄ってみて。)

40: 鶴丸国永 [×]
2015-04-26 08:10:30

っと…すまない。
(行き交う行商人達が持つ品々や何処かから漂ってくる甘い香り等、己にとって誘惑の多い賑やかな街中に彼に向けて抱いていた感情は胸の奥に潜みゆく。街中の喧騒に煩わしそうに舌打ちを落とすも緩急のついた不規則な歩調と四方八方へ目移りさせ進行方向を一瞥すらせぬ危うい足運びを為す己に文句を垂れる事無い相手、不意に逆方向から歩み来る町人とぶつかる肩に踏鞴を踏むと擦れ違い間際に軽い謝罪を。己の問いに対す簡素な返答に数歩先を歩み人混みを掻き分け通路を作るように突き進んでゆく彼の後姿を見る、「札…ああ、あれか。」此方は暢気なもので不思議と込み上げてきた笑声を零しつつ脳内に浮かぶ該当の物に納得した様子。人混みから脱出し漸く到着した店、客人の姿はあれど先程と比較すると随分落ち着いた店構えと所狭しと陳列された品々に品数豊富である事が窺える。「まったく、…君は頼もしいな。」和装を整えながら先程の礼も兼ねて感心を含む声色にて、一通り眺めるように目線を流してゆくと目当ての品へと向かう相手を追い見覚えのある其れに空いた手を伸ばし一枚を掴み寄せて。)

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