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小説練習、ロル練習、という名目のキャラ練習。/118


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53: 羽毛 [×]
2015-02-24 11:55:17


ちょっとだけお下品注意。

―――――

シリウス脱獄が報道されてから――――原作で言えば、アズカバンが始まってから早数日。
そして私がシリウスと再会して、まだ数時間。

「全然変わってないね、やっぱり。アズカバンに入ってたせいで成長が止まってるっていうか…」

「そういうお前はむしろ縮んでるように見えるが?」

「私は事故だから仕方ないの」

身長差を見せつけるように頭をグイと上から押してくる、子供のような行動も変わっていない。
腕の隙間からチラと見えた意地の悪い笑みは、やはり何処か弱弱しく、昔のような面倒な元気の良さもイケメンスマイルも存在しない。

どうせやせ細っているだろうシリウスにと、わざわざ持ってきたチキンの山。最初こそがっついていたものの、今となっては口どころか手も止まっている。
やはりこの顔色はゆっくり養生しなくてはいけないか、なんて、シリウスに気付かれないように顔色を窺ったり。
この頑固で意地っ張りなわんこは、いくつになっても心配される事を嫌うようだから。

「それにしても面白いよね。片方は中身が20代で見た目おっさん、片方も中身20代なのに見た目子供って」

こっちの様子が気付かれる前に前にと話題を繋げていく。
おっさん、なんて分かりやすい挑発にもカチンと来たようで、唇を尖らせる幼い仕草は変わっておらず。
きっとジェームズとリリーがまだ生きていた頃も、こんな様子だったのだろう。
20代だったらまだセーフだが、今の状態だとちとキツイぞシリウスよ。

「誰がオッサンだ、誰が。…お前なんて詐欺だよな、どう見ても餓鬼なのに、成人済みって…」

「……じろじろ見ないでよ変態おじさん」

シリウスがあまりにも子供になった私の体を見る物だから、思わず両手で体を隠すような仕草を見せる。
シリウスに突っ込まれる事を想定して冗談めいた口調で言ったつもりなのだが、シリウスの目線は外れず、更に言うと真顔だ。

「…ちなみに今、何考えてる?」

「…いや、体が餓鬼でも、中身成人済みなら、押し倒しても犯罪じゃねーかな、なんて」

「変態ッ!!!この、女好き!!そこは変わってないんだね、残念な駄犬め!」

思わずズザザと後ろに後退。
対するシリウスは私の反応が愉快なのか、クツクツと肩を揺らして笑っている。
大声で笑い飛ばさないだけまともな対応だが、それでも笑ってる事を隠そうとしない態度は何なの。シリウス10点減点。

「冗談だっての」

「冗談じゃなかったら容赦なくアズカバンだわ」

「餓鬼の体に俺の、つか大人のは辛いだろ。お前が元に戻るまで待っててやるよ」

「……ッ!?へ、変態ッ!!」

ニヤニヤ笑うシリウスに、なんのこっちゃと首を傾げる。
が、次の瞬間言葉の意味を理解するなり一気に顔に熱が籠る。
ボボボッと真っ赤になった私を見てか、更にシリウスの笑みが深まった。


(いや、別に今挑戦だけでも、してみても良いんだけどよ…)

(近寄るな駄犬ッ!)


――――――
シリウスとタイムスリップ的な事をした夢主。お下品な話。



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