強気妖怪と弱気妖怪払いの運命は。/4

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2：強気妖怪　[×]
2015-01-22 20:37:13

【世界観】

舞台は現代の日本。
想定としてはそこまで都会ではないものの、田舎っぽくもない中途半端な街。

この世界には妖怪が存在していて、妖怪とは人間を食糧としている人外のこと。
妖怪の普段の見た目は普通の人間とまったく変わりはないものの、食事をするときは歯や爪は牙のように鋭くなり、狐の妖怪なら尻尾が出てきたりと本性が姿を現す。

妖怪の身体能力は人間のそれを遥かに超えたもので、狙われた人間はよほど運が良くなければたいていの確率で食糧にされてしまう。
とはいえ妖怪は人間ほど消化が早くないため、一度の食事で一週間程度は腹持ちするんだとか。

そんな妖怪への対処として設立されたのが妖怪払い。
警察の中で新しく作られた部署であり、妖怪の駆逐を専門としている。
彼らは妖怪ほどまでとはいかずとも優れた身体能力を持ち、妖怪払いをするために必要な知識を持ったエリート。

もちろん妖怪ほどの身体能力はいかないものの、それを補うために作られたのが大太刀。
見た目は銀の装飾の施されたかなり大きな太刀。これに身体能力を持ってすれば、妖怪にも劣ることはなく、事実これに葬られている妖怪は数知れず。

そんな超飛び級で妖怪払いとなった気が弱いエリートと、どこにでもいる強気な妖怪との悲しみを混じえた恋愛。