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【主(あるじ)と従者、騎士の日々】/2994


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2591: ヴィクトール・ネル・ガルバディア [×]
2015-05-31 21:01:19

「それでも僕は、やらなきゃいけないんだ」
「僕だって、本当はみんなと一緒に生きたいんだっ・・・・!!」

名前:ヴィクトール・ネル・ガルバディア(愛称:ヴィクター)
国籍:ガルバディア
年齢:16歳
学年:1年
階級:皇族-第四皇子
性別:男
身長:175.7cm(まだまだ伸びてる模様)
体重:53kg

容姿:色素の薄い茶髪を肩より少し長い程度に伸ばし、それを青いリボンでひとつに結っている。瞳の色は碧色。睫毛が長く女性的な顔立ちで体つきも全体的に細く小柄。身長の割には小さく見え、本人はそれをコンプレックスに思っている。制服は規定のものを着用する。

性格:争いごとは好まず、地位や立場よりも「個」を重んじる。自尊心は薄く常に他者を一番に考えているが、身の丈以上の行動をしてはいらぬ怪我を負うことも少なくない。幼少期の境遇故に「信じたい人」はたくさんいるが、「信じ切れる人」は極端に少なく、今でもそれは変わらない。それでも人を助けるのは「困っている人を救うのは人として当然だから」という正論故に。規律等に厳しいのもあくまでそれが「正しい」からで、彼の行動理念はあくまで"人として正しいか否か"に尽きるが杓子定規ではない。昔は外に出る機会が少ないのもアリ、人見知りで泣き虫、且つ臆病な性格で他の皇族・貴族との交流を避けていた。

武器:
魔宝器「インビジブル・バタフライ」
二組の指輪型で両手の人差し指・中指に装備。透過能力のある蝶を飛ばすことができ、蝶が感じ取った音や映像を拾い集める。完全情報収集特化で攻撃能力は一切持たず、肉体への負荷も少ない。しかし長時間の使用は貧血と同等の症状を引き起こす。また、睡眠状態でも作動することがあり、無意識に使用者へ映像を流し込むことも。
元々は母方の祖母の所有物。その後母の手に渡り、その母からお守りとして与えられた。

魔宝器「ランツェ・グリューエン:
大型の刃を持つ槍。柄と刃の繋ぎ目に赤い石が施されているのが特徴。普段はネックレスとして所持する。刃の大きさ・柄の長さは伸縮自在で大きさの割には軽量。また柄の部分は鎖で繋がった鞭のように使用する子も可能。
代償として高い肉体負荷の他、使用者の「幸福感・自尊心」を奪う(ヴィクターの過去の自尊心の低さはこれが原因)。破壊されるか完璧に手放すか、またはグリューエンそのものを完璧に服従させるかのでしかその代償は変えられない。
元々は母方の実家の始祖の所有物。ヴィクターの前に使用していたのは彼の曾祖母で、現在は諸事情からフリードリヒ・ツー・ゼッケンドルフに預けている。

部活:弦楽部(ヴァイオリン担当)

備考:生まれつき病弱で幼少期はほとんど外出したことがない典型的な箱入り息子。芸術に関して高い評判を持ち、母から教わったヴァイオリン・紅茶の淹れ方は特に自信がある。反面、武術に関しては他の皇族に比べて実力は低いが、槍術・弓術・馬術は心得ている。特に槍術に関しては魔宝器の影響もあり一般の騎士と戦える程度の実力を備える。品行方正・差別主義を持たないことから地位の低い庶民や立場の低い騎士からは厚い支持を得ており、昔に比べてそのことを利用しヴィクトールを皇帝の座に就かせようとする意見も少なからずある。本人はそのことを知っているが、あまり気に留めていない。
幼少期は毎日本を読んで過ごしており、本で培った教養や知識は多種多様に及ぶ。反面、家にある書物の知識しか持たず、皇族らしく庶民的なことに疎かったり料理や性教育もほとんど受けていない。
6歳~7歳ぐらいまでは地位に反して実力がなく体も特に貧弱だったため、上位の兄弟たちがやむを得ず出られなかった行事やパーティーに代理で出席する程度の露出でほとんど存在を認知されていなかった。それでいて下位(特に第七位以降)の皇子からの嫉妬でいじめられることが多かったため、いつしか表情は暗く人間不信を無自覚に強めていた。8歳頃にそんなヴィクトールを見かねた母の提案でエニシア・ジルトルバを執事兼護衛として迎え入れ、塞ぎ込みがちで大人しかった性格も次第に今のような明るさを取り戻していった。
建国祭・慰安旅行・迷宮の様々な経験を経て自分を「偽善を並べ立てる人間不信なやつ」と言う一方で、「人を信じたくて裏切れない臆病者」と捉えるようになる。それでいても「自分に信頼をくれる人たちに報いたい」と強くなることを決め、現在の三年生組が卒業式を迎えた後、主治医の知り合いである医者を訪ねて秦国へ短期留学予定。現在は戦い方や体力の付け方など基礎的なことを柳生宗一に教わっており、学園では医学や政治学を中心に学んでいる。
神父見習いであるヨシュカ・ベルクヴァインは生き別れた双子の兄。迷宮でその事実と直面し、それがきっかけで人間不信と自尊心を無くしてしまう。いずれは向き合わなければならないことは自覚している。しかし実は13歳の時に初めて出来た友人は彼であり、その時はお互いに本名を名乗っていなかったため今もなお互いにあの時の友人だったことは覚えていない。ヴィクトールが皇子として残った経緯は、ジークフリードがあまりにも強い力を秘めており、下手したら現在の序列を覆してしまう可能性があること。またヴィクトールは体が弱く、孤児院に出されたとしてもすぐに死んでしまう可能性があったことからヴィクトールが残された。この時点でヴィクトールが将来的に現在の立場を揺らがせるほどの期待を受けてはおらず、むしろ将来成長しても期待できないと判断された上での残留だった。

[NPC]

<ヨシュカ・ベルクヴァイン>
クライスト教神父見習いの少年。16歳。身長178cm。慰安旅行までは教会総本山にいたが、現在はシュヴァリエ教会の神父の弟子として住み込みで修行している。
赤みがかった黒髪に鋭い赤い瞳を持ち、日頃は白い神父見習い用の衣装を着用。外に出るときには正反対の黒い外套を着込むこともある。
性格は極めて淡白。去る者は追わず来る者は拒まずで現実主義者。自分の理想のために周囲を巻き込むことも厭わず、例え嫌いな相手であったも利用出来るのなら利用する。一方、自分へ愛情を向けてくれる人物に対しては純粋に懐くなど年相応な一面もあり、特に自分が更生するきっかけを与えてくれた神父やシスターには相応の情を抱いている。しかしその二人の例に漏れず、血で血を争う戦いを好むなどややずれた趣味も。
所持している魔宝器は「ブラッディ・メアリー」。グローブ型の魔宝器で、使用者の身体能力を底上げし鬼目族と同等の破壊力と頑丈さを与える。大半の攻撃は生身で受けることが可能だが、肉体硬化という副作用によって下手すれば窒息死する可能性もあるなど諸刃の剣でもある。これとは別に十字架を象ったナイフを何本も所持し、基本的には投擲などで使用。
その正体は存在を抹消されたヴィクトールの双子の兄で、本名は「ジークフリード・ネル・ガルバディア」。本来は習わしに則ってヴィクトールが里子に出されるはずが、ジークフリードが持つ秘めた力やヴィクトールへの期待感の薄さから諸々の事情込でジークフリードが捨てられることになった。流れるように教会の孤児院に預けられるが、物心ついた頃にはかなりの問題児で素行が悪く誰も信用しない乱暴者だった。しかし神父に諭されて(というか拷問レベルの説教をされて)更生し、今の性格に落ち着く。
それでも自分を捨てた父への復讐心を忘れることができず、現在は皇帝(父)の首を取るために行動。また、自分が捨てられる原因にもなったヴィクトールにも同様に恨みを持っている(が、父と比べて複雑な心境らしい)。現在は同じ理想を持つ柳生宗一と協力関係に有り、彼の行動に加担する。
13歳の時に一度だけ首都アストラムを訪れたことがあり、その際に実はヴィクトールと会っている。魔物に襲われていた彼を救い、お互いに初めて「友達」となりあった。しかしその際には「ジーク」と名乗ったことやヴィクトールも偽名だったため、お互いに初めての友人がお互いであることには気づいていない。
余談だが曾祖母・祖母似であり、赤い髪と顔立ちはその二人に似ている。瞳は母親譲り。また彼の魔宝器も始祖伝来のもので、母が彼のお守りがわりとして託したもの。

<クラウディア・ネル・ガルバディア>
ヴィクトールとジークフリードの実母。容姿はヴィクトールと瓜二つであり、且つ実家(ブラン・ネルヴァーラ家)の始祖にそっくり。瞳は赤く、また見た目は未だに二十代と間違えられるほどに童顔。身長163cm。
どんな状況にあっても慌てず騒がずを心がける淑女。紅茶とヴァイオリンを嗜み、ヴィクトールの性格の基礎を作った人物でもある。洞察力は息子以上で、一目見てその人の考えていることが分かってしまう(大抵分かったとしても黙っていることが多い)。
ガルバディア皇帝の妾となる前は無邪気でじゃじゃ馬娘だったが、ヴィクトールたちを産んだ後は様々な要因が重なって病気がちに。現在は余命1年を宣告されており、生きている間にジークフリード(ヨシュカ)に再会したいと願っている。
北方の侯爵貴族「ブラン・ネルヴァーラ」の出身。本名はかなり名前が長いらしい。

(/エニスくんとの関係を追加しつつ修正させて頂きました! 不備等あればご指摘ください!)

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