皇帝「そうか、面白い奴だ、許そう。人払いしていたが闖入者がいるとはな、致し方あるまい。Knights of the Round …。
早速だが本題に入る、お前は大公令嬢だ、婚約者の目処は付いているのか?優秀なパラディンではあるが、いつかは嫁に行き子も作らねばなるまい。優秀な子を沢山育てる為に出来るだけ早い方が良い。婚約者の条件に希望があるならば聞いておく、用意してやろう。」
(絶好の機会、千載一遇のチャンス。『どうする…これを逃したら短くとも計画が10年先延ばしになる。能力を発動した後に皇帝を討ち取り、次にパトリシアを殺す…出来るか?奴を殺した瞬間に背中を無防備に晒す事になる…いや、待てよ。その前にパトリシアは結界の魔宝器持ちだ…。』頭を下げながらも宗一の脳内は暗殺の段取りを巡らせ。皇帝は相手の意見を聞くと小さく頷きフッと笑い、片手の指をクイと動かすと指輪が光ったかと思えば皇帝の周りに12人の鎧を纏った騎士の姿が現れ、魔宝器Knights of the Round は死んだ優秀な人間を生前の姿と肉体で蘇らせられる不死身の騎士を使役出来る能力で、万が一の護衛とばかりに彼等を召喚し。チャンスを逃した宗一は顔を上げた後に表情は平然としながらも眉をぴくりと動かして内心悔しがり、続けて皇帝は相手に向けて肘立てで頬杖を付いて呼び出し理由を口にし)