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その他のテーマ
自分のトピックを作る
21:
胡蝶 [×]
2014-09-15 17:10:01
「--桜井さん。これから話すことは…落ち着いて聞いてちょうだい。」「…?何ですか、先生。」談笑していた時の笑みとは一転、真剣味を帯びた保健医の表情に身構える栞。イツキの隣に腰かければ、安心させるように彼女が手を握ってくれ。--いつもより少し冷たいようなそれに此方も指を絡ませ。「最近になって、“魔物”が私達--人間の生活圏に侵入していることは…知っているかしら?」「…はい。」実害は無いものの、その恐ろしさは様々なツールによって語り継がれていた。「今日現れたのは…影を食べる魔物だったわね。」フラッシュバックのように、その時の光景が脳裏に鮮明に浮かび上がる。此方の表情の変化に気づいたのか、イツキは手を握る力を僅かに強くし。
((長くしすぎてもアレなので一旦区切ります!結局、保健医さんからの話が書けませんでしたが…(汗)宜しければどなたかどうぞ。
22:
匿名 [×]
2014-09-15 23:55:01
---------------------------------------------------------------------------
「は!・・・・夢??」
目を覚ますと見慣れた自分の部屋の風景・・・
ではなく真っ白い病室だった・・・
真っ白い病室にある一つのベットに寝かされていたのだ
・・・ねぇ誰かいる?
ふと頭の中に誰かが声をかけられたような気がした
((あえて夢オチにさしてもらいました笑))
23:
謎の小説家 [×]
2014-09-16 00:14:49
病室の外にでた
とても長い廊下だ・・・
とりあえずひたすら歩く(・・・?勝手に足が動く?!)
ひたすら歩いた末一つの病室についた。ドアを開けると・・・
「な・・・何で?」
あの生物がいたのだ・・・・そう夢の中にいたあの影をすうアイツが!!
24:
胡蝶 [×]
2014-09-16 20:45:04
「--…っ!!」これが夢か現なのかも分からない--しかし、栞は確かな恐怖を感じていた。恐ろしさからか、歯はカタカタと音を立て、脚は小刻みに震える。…なのに足の裏が地面に貼り付いたかのように、体が動かなかった。--ああ、まただ。さっきはいっちゃんが助けてくれたけど、もう…ダメ、なのかな…などと、脳の片隅で考える。
怪物がゆっくりと近づいてくる。「っ----!!」喉の奥から悲鳴にならない悲鳴をひりだし、目をギュッと瞑る。
次の瞬間。
栞は目の前の光景を疑った。
25:
尾 [×]
2014-09-16 21:58:05
「そんなに怖がらなくてもいーじゃん」
次に栞が目を開けたとき、そこにいたのは黒い燕尾服を纏い、シルクハットを被って、八重歯の覗く口元に、薄い笑みを浮かべた若い男だった。切れ長で少々ツリ気味の眼をしており、短髪の冴える、まぁイケメンである。しかし、身長は160cmあるかないかぐらい。
「お前の夢の中で、俺が食べようとしたのだって、たかが“影だけ”だぜ?」
栞が固まったままでいると、多分正体はさっきの怪物である彼は、栞の顔を覗き込むようにして続けた。
((参加者増えた♪
この調子で
続いてってほしい♪by尾))
26:
ファンタジー好き [×]
2014-09-16 22:59:41
「俺は本来、人畜無害。それを亮一のやつ、真っ二つに切り付けやがって、酷い話さ」
嘆くような台詞とは裏腹に、男は微笑を浮かべながら続けた。そこで、あたしはようやく声を出せた。我ながら、かすれて、渇いた声色だった。
「あ…アナタは誰なの?」
前にいる男の正体が、あの不気味な怪物なのだと分かっていながらも、尚も信じ難い気持ちも強く、そのような疑問が口をついて出た。男は冷たい瞳であたしを見据えたまま、口を形だけ笑わせて答える。
「人畜無害の、名も無き怪物」
そうなのだろうか。いや違う、そうだ、この怪物は確か。
(いっちゃんの…)
思い出しかけときに、また男が口を開いた。
「但し、お前の幼馴染の影は返さないよ。返したくても返せないのさ」
その言葉にあたしは思わず男を凝視した。すると、その男の身体はぐにゃりと歪み、一匹の小さな蝙蝠になった。室内に笑い声が響く。
「カエシテホシイ…?カエシテホシイ…?」
蝙蝠となった男が、天井付近をバタバタと飛びながら、笑っているのだ。驚きと戸惑いで、両手を耳にやり音を塞ごうとすると、蝙蝠となった男は一層大きな声で笑い、開いていた窓から、真夜中の空へと飛び去っていった。
27:
匿名 [×]
2014-09-16 23:10:44
茫然としていると、廊下から足音と一緒に声が聞こえた。「桜井さん! 桜井さん!」
やがて部屋の入口にいつもの看護師が姿を現した。「また勝手に病室を抜け出して・・・こんなところで何をやっていたの?」
「あ・・・その・・・」上手く答えられないでいるうちに手を取られる。「病室に帰るよ。まったくもう~、うなされて起きることがなくなったと思ったら、こうなんだから」
看護師は呆れた様子で続け。
28:
ファンタジー好き [×]
2014-09-16 23:45:03
翌朝、あたしがいっちゃんの病室に行くと、宇田がいた。
「宇田…」
呟いた声で宇田はあたしに気が付くと、軽く手をあげ、よぉ、と言った。
「今日は調子良さそうだな」
坊主を少し長くしたような味気ない髪型、仏頂面の似合う、やや丸みを帯びた顔。宇田は、不細工ではないと思うけど、決して恰好良いタイプの男の子ではない。それでも、朴訥として落ち着いた独特の雰囲気を持っており、近くにいると不思議と安心できる。
「良くないと、看護師さんがここへ来るのも許してくれないからね」
あたしが答えると、宇田は短く、そうか、とだけ言って、寝ているいっちゃんの方に視線を移した。あたしも人形のように綺麗な顔で、人形のように動くこともなく眠り続けている、―いっちゃんに視線を落とした。
「今にも起きそうだよね、って昨日も思ったんだ」
笑って言ったけど、不覚にも目には涙が滲んでしまった。宇田はまた、そうか、とだけ言った。
―数年前、事故に遭った。記憶が曖昧なところもあるため、もしかしたら、事件だったのかもしれない。
とにかく、曖昧な記憶とは対照的な、はっきりとした事実としてその結果、あたしはここに入院しているし、いっちゃんはここで眠り続けている。
「そういえばさぁ」
回想をしていたら、不意に宇田が話を持ち出した。
29:
匿名 [×]
2014-09-17 00:03:32
「地味な奴とか生気の薄い人を"影が薄い"とか言うじゃん?」なんの話かと、聴き入る栞。傍らには生気の薄い、綺麗な顔で眠っているイツキ。
神妙な顔をして宇田は続けた。
「昨日、気になる夢を見たんだ…--。」
30:
匿名 [×]
2014-09-17 00:10:34
((どこまでが夢??現??それとなぁーく繋げようとしてみましたw))
31:
胡蝶 [×]
2014-09-17 21:03:09
「…夢?」「そう、夢。--…」宇田の言葉を反芻するように呟く栞。言いにくい内容なのか、視線を泳がせてから宇田は切り出した。「--コイツ…片瀬がさ、笑ってんだよ。」どこか眠り姫を連想させるイツキを見据えながら宇田が言えば、静かな病室にその声が響いた。「え…いっちゃんが?」この美しい幼馴染みの笑顔を、もう何年見ていないことになるのだろう。例え彼の夢の中だろうと、笑っているイツキが存在することに嬉しさを感じた。「…そっ、か。うん、よかった。」涙を堪えて微笑みかければ、気まずそうに視線を逸らす宇田。「…いや、笑ってるっていっても、普通の笑い方じゃねぇんだよ。狂ったように…ずっと笑い続けてて--でも、自分でも止められないのか、泣きながら笑ってて。」その光景を想像して、栞は目を見開いた。
32:
とくめい [×]
2014-09-17 22:36:32
(地味な奴とか生気の薄い人を~っていう前フリは何だったんだろ?wこれから繋がるのか?w)
33:
匿名 [×]
2014-09-17 23:44:21
>32
((伏線好きがいたら繋がると思う( ̄ー ̄+)ないならないで細かいことは気にしないw))
34:
ファンタジー好き [×]
2014-09-18 00:04:38
「…そんな話を、何であたしにするの?」
先に暖かな気持ちにさせられた分、あたしは、宇田の話した続きを聞いて裏切られたような気になった。言いにくそうにしながら、敢えて話をした宇田の態度にも欺瞞を覚え、口をついて出た言葉は自然と咎めるような口調になっていた。
―例え彼の夢の中だろうと、笑っているイツキが存在することに嬉しさを感じた
―例え誰の夢の中だろうと、イツキが苦しむようなことはあってほしくなかった
知らなければ、事実だってないも同じだ。死ぬときに「貴方は心臓が悪いから死ぬのだ」と言われれば、実際にその人が痛めていたのは肺だったとしても、その人にとっては「自分は心臓が悪いから死ぬ」ということになる。そのまま、感覚は永遠の闇に閉ざされるのだから、事実なんて結局、知覚できるかどうかだ。
―逆に言えば、知ってしまえば、夢や妄想さえ、圧倒的な存在感を持って、あたしの前に立ち塞がる―事実―だ
意識していないうちにあたしは泣き崩れていたらしく、モニター越しに見ているような現実感のない病室内で、宇田が看護師に叱責を受けていることだけが分かった。
「何の話をしていたの」
「興奮させちゃ駄目じゃない」
宇田は困惑した様子で、看護師に対して弁明か、或いは謝罪をしている様子だった。
35:
REFRAIN [×]
2014-09-18 00:28:52
・・・ねぇ誰かいる?
ふと頭の中に誰かが声をかけられたような気がした
36:
尾 [×]
2014-09-18 22:23:42
――--ああ、ここにいるよ…?
瞳を閉じて、少年は、優しい声で答える。
37:
ファンタジー好き [×]
2014-09-19 23:24:35
三日月の綺麗な夜だった。あたしはベッドの中で、宇田の話が途中だったのかもしれないことに気付き、ぼんやりとそのことを考えていた。
「…何だったんだろう、あの話」
もし、更に続きがあったのだとすれば、そこで宇田があのような不吉な話をあたしに伝えた理由が明かされていたのかもしれない。しかし、もう過ぎたことで、あたしが取り乱すことがなかったとしても、あそこで話が終わっていた可能性もなきしもあらずだ。考えることが億劫になり、あたしは毛布に顔を埋めた。病室の窓からは月の光が射している。
何度も経験した、眠り難い夜がやってくる。あたしは姿勢も変えずに、入眠するまでの時間をじっと耐える。
「続きはあったよ」
誰かが言った。月明かりに影を落とし、窓際に佇む気配を感じて、あたしは顔をあげた。
38:
さき [×]
2014-09-19 23:28:21
そしてどこからかレコードを取り出してどこからかちくおんきも出して音楽を流した
80'sヒットソングの一つ
ルビーの指環
39:
栞央 [×]
2014-09-19 23:32:53
そして次々と人を呼び出しお祭りさわぎにした!
今夜は80年代に捧ぐ夜になった
40:
ファンタジー好き [×]
2014-09-20 00:47:39
―お前が流した 涙の分だけ… 幸せにならなけりゃいけないよ…
何曲目かに「ふたりの夜明け」がかかり始めると、騒ぎから一歩引き、壁に寄り掛かって歌を聴いていた看護師長も目を細めて言った。
「この頃は五木ひろしが熱かったんだよねぇ」
あたしは、80年代にはまだ影も形も存在していなかった。しかし、それでも当時の人が残してくれた記録から、過去を辿ることならできる。
集まった人のなかには、丁度今のあたしぐらいの年齢の瞬間(とき)を、80年代とともに過ごした人も多々いるはずであった。あたしは張り切って、レコードをかけ続ける。
殆どの人は楽しそうにしており、この空間だけはまるで80年代のディスコティックのようであった。
しかし、窓辺に佇んでいた、例の名も無き怪物男だけはどこか退屈そうにしている。彼はあたしよりも年上に見えるが、80年代の曲は知らないのかもしれない。そのうえで良さもよく分からないのだと思う。
(勿体ないことだ)
そう思いつつ、あたしは「め組のひと」をかけた。すると、傍目にも分かるように男は目を輝かせた。
「あ、これは知ってる。やっと知ってる歌がかかった」
曲が放つ雰囲気とは異なって、季節は秋へと向かっていっている。
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