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質問・相談
自分のトピックを作る
21:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:10:01
・・・それからすぐ、先生がとんできて、俺と栗原はキレられた。
栗原「だってこいつがよ・・・」
先生「先に手を出したのはお前だろ」
俺「ン~ゴ~」
先生「お前もふざけるのもいい加減にしろ。おまえ、はっきりいってクラスで浮いてるぞ」
まるで大松(野球選手 空気が読めない)のような先生だと思った。
でも、地獄はこの先からだったんだ。
22:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:13:52
教室に戻って、俺は開口一番『楽勝!ンゴってやったぜ!』と叫んだ。
いつもなら、クラスは俺に注目して俺から話を聞こうと集まっていた。
特に、俺の友達軍団は俺になんJ用語を教えてもらおうと必死だった。
でも、誰も俺に反応しない。
誰も俺を見ない。
栗原は一言「きめえんだよ」とつぶやいた。
クラスのお調子者集団は栗原に集まっていた。
俺は、一人だった。
金本さんと仲のいい古川さんが俺に近づいてきた。
古川「きもいんだけど。かねちゃんはもうおまえと話したくないって」
23:
名無しさん [×]
2014-08-09 23:13:56
>おまえ、はっきりいってクラスで浮いてるぞ
だろうな
24:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:16:10
古川は以前から俺に舐めた口を聞いていた。
俺のことを影で批判していることも 知っていた。
ようするに、古川にンゴりはわからないのだ。
だから、俺は古川の言葉を信じなかった。
俺は金本さんに話しかけまくった。
でも、金本さんは答えてくれない。
――俺はキレた。
25:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:18:45
俺「ンゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオwwwwwww wwwwwwwww」
教室に響く、俺の咆哮に視線は集中した。
俺は髪を逆立て、金本さんに詰め寄った。
俺「なんで無視するだよ!」
金本さん「・・・・」
無視は継続している。
俺は何度も詰め寄った。
そうしていると、クラス委員の神戸が先生を呼んできたんです。
26:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:20:46
先生に職員室に連れ込まれる
もう俺をかばってくれなかった
そこからのことは覚えていない。
金本さんの親が家に来て、親戚のおばさんは謝った。
俺も、頭を下げた。
それから、親戚のおばさんは俺を睨みつけるようになった。 怖い。
それから今日まで、俺は教室に行っていない。
27:
匿名さん [×]
2014-08-09 23:20:52
吹いたwwwwwwww
28:
通りすがりさん [×]
2014-08-09 23:21:51
おっふぅwwwwwwwwww
29:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:23:21
保健室登校を始めて、俺は色んな事がわかった。
むやみにンゴってはいけないこと。
ンゴりとは、悪口に似た行為ということ。
女子にンゴりは絶対禁止ということ。
でもな、それに気づいたのも遅い。
俺は中3だ。もうすぐ卒業だ。
昨日も、卒業式の練習があった。
クラスの中心人物だった俺は、もうそこには行けない。
友達が、完全にいなくなった。311の、あの時と一緒だった。
30:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:26:09
卒業式まで、僕は教室には行きませんでした。
カレー事件のこともあったし、なにより学校に行ってもくだらないと思ったのです
理由は一つ。ネットだ。
なんJにのめり込んでから、中学生の奴らがガキに見えて仕方なかったんです
ンゴりまくった結果、友達がいなくなったけど、でもそれでも後悔はありませんでした
毎日部屋にこもってなんJをするだけで心の傷が治った気がしたんです
でも、時間は有限ではなく、限られています。
とうとう、卒業式の日が近づいていたのです
31:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:28:35
親戚のおばさんも、卒業式の一週間前には僕に話しかけていた
「卒業式DELLの?」と
でも、僕は出る気なんて等々ありませんでした。
なぜなら、出る必要を感じなかったからだ
おばさんは残念そうな顔をして、おじさんと相談していました
高校を落ちて、これからどうするのか。それを僕に聞かれてもわかりません
とにかく、僕はこれからもなんJができると、むしろワクワクしていました
32:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:30:48
一日中なんJをして、オナニーして、飯を食う。こんな夢のような生活がここにはあった
今頃、学校の連中はどうしているだろうと考えるだけで、ンゴりが抑えられませんでした。
家でも当然ンゴンゴダンスはしていました。誰も見ていなくても、やりたい衝動を抑える必要がなかったからだ
そうしているうちに、卒業式が間近になった
おばさんが俺に言った
「お父さんとお母さん、妹の写真が見つかったよ」と
親戚の家に、数枚あった写真を見て、俺は泣いた
33:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:32:25
幸せだった日々
それを砕いた311の地震と津波、そして火事
俺は手を震わせた。
それを見たおばさんは「制服に写真入れておくから、卒業式出た方がお父さんたち喜ぶよ」と言った。
こっちに来て、ずっと僕を軽蔑していたおばさんがかけてくれた言葉。それに俺はさらに泣いた
「――――――ああ」
俺は、卒業式に出る決心を固めました
34:
名無しさん [×]
2014-08-09 23:35:19
みてるからはよ
35:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:35:26
固めはしたけど、不安が大きかった
なんJに相談スレを何度も立てていたのは、その表れだった
でも、俺はもう負けない、そう誓った。
ボサボサだった髪を切り、卒業式の返事の練習もした
先生も、俺が卒業式に出ることを喜んでくれたように思えた。最後の歌の楽譜を、俺にくれたのだ
こうなっては燃えるしかない
俺はラスト卒業式に、全てをかけるつもりで、卒業式までの時間を過ごした
36:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:36:45
そして、卒業式の日がやってきた――――――
おばさんもおじさんも仕事のため、卒業式に出席することはできなかった。
でも、俺のポケットには、両親と妹の写真が入っている。これほどまでに心強いものはなかった。
もう怖くはなかったんです
最後に、壇上か教室でンゴンゴダンスを求める中谷コールが来るかもしれない。
そう思うと、顔がほころんだ。
その時、俺のケータイが鳴った。
――――金本さんだった
37:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:38:32
電話ではない。メールだった。
俺は金本さんからのメールに、テンションが急上昇した。
文面は「今日卒業式来るの?」と短い文だった
俺は「行くじぇい!w久しぶりに会えるンゴ~」と返信した。
俺はニコ動の実況者であるせんとすが好きだった。
しばらくして、メールが来る。
金本さんだけじゃない、クラスの多くのメイトからメールが来た。
俺は、うるっときた。
38:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:40:22
「来ないでほしい」
「卒業式来るのやめてくれ」
「お前が来ると雰囲気悪くなる」
俺は凍りついた。
みんなは、俺を歓迎してはいなかったんです
むしろ、来るなと願っていたんだ
ケータイを落として、そのままベッドに横たわった。
現実を忘れようと、俺は眠りに落ちた。
起きた頃には、もう夕方だった。
39:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:42:16
確かに、俺はンゴった。
それでも、ここまでされるいわれはなかったんです
だから、俺は起きてすぐに何か行動しようとした
でも、俺はそんなに強くない。
ハートは、限界だった。
311で一人になった俺、絆と言いながら被災地に募金を募っていた学校のメンツが、被災者を馬鹿にした。
綺麗な自分を作るため、彼らは被災地に向けて行動はしていた。
でも、身近な被災者を排除しようとしていたんだ
それが悲しくて、俺はもう、彼らと決別しようと決めて、メールとアドレス帳を消去した―――
40:
スレ主 [×]
2014-08-09 23:44:10
そして今、俺は中卒ニートの生活を満喫している。
バイトはまだ早い。なにせ俺はまだ15歳だ。
おばさんもおじさんも何も言わない。被災したことによる保護か手当が支給されているからだ。
俺は生きているだけで、金を生むというわけですよ
友達なんていらない。
俺はなんJの王として、これからも被災した人たちの悲しみを伝えていく
終わりじゃきね
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