TOP > 質問・相談

恋愛小説↓/22


次頁[#] 最新 ▼下へ
自分のトピックを作る
■: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:38:17 

恋愛小説を書きます^^

読んでもらえたらうれしいです。




1: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:39:00

 
ずっとずっと

アイツのことが好きだった。


好きっていう気持ち

深く想っていれば、いつかは叶うって思ってたよ。


“好き…”


だけどこの想いは

ただの一方通行…。



ねぇ…

あたしって、人を本気で好きになればなるほど
報われない想いを抱えることになるのかなぁ…



心から人を愛することって

一体どぉゆうことなんだろう…?



綺麗事じゃ済まされない
苦くて切ない恋物語。

2: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:39:34

どん底に堕ちたあたしを救ってくれたのは貴方でした。

だけど貴方もあたしを1番には見てくれませんでした。


ねぇ…

あたしって、人を本気で好きになればなるほど
報われない想いを抱えることになるのかなぁ…


だけど…


せっかく掴んだ幸せを

あたしは自らの手で裏切ってしまった。



こんなあたしが

これから光のある世界を歩いていっていいのだろうか…。



だけどあたしは



貴方と共に生きていきたいです。








心愛

- シンアイ -



3: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:40:21


『ねー、祐紀ぃー』


中学2年、冬。

退屈な授業が続く中、
あたし、みゆは隣の席のやつに呼びかけた。


「ん~?」
『暇』
「アホ」


そう言って、あたしのことをアホ呼ばわりしたのは小3からずっと同じクラスの祐紀【ユウキ】。

いわゆる、あたしの悪友。


『アホって何さっ。あたしはアンタよりはバカじゃないしっ…』

「そこ!今は授業中だぞ!静かにしなさい!!」

『あ…はーい』


途端にクラス中がクスクスと笑い出す。
祐紀も一緒に笑ってるし。

なんであたしだけ…!!


「やっぱアホ」
『覚えといてよ』
「知らね」


そう言って、祐紀はくすりと笑った。


『……』


そんな祐紀の笑った顔を見て、何も言えなくなるあたし。
やっぱ、惚れた弱みってやつか…。

4: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:40:53

あたしが祐紀のことを好きになったのは、いつのことだろう…。
そんなことなんて、いちいち覚えていなかった。

ただ小学校3年の時に同じクラスになって
たまたま最初の頃席が近かったあたしたちは、
すぐに気が合い、仲良くなった。


そしていつの間にか
その想いは恋心へ…。



だけど知ってる…


祐紀はあたしのこと、ただの友達としか思ってないことを…。



今あたしが祐紀に告白すれば、きっとこの関係は崩れてしまうだろう。
そしたらもう、あたしは祐紀の隣にいることは出来ないんだ。

そんなの…嫌だよ…。


いつかきっと…
祐紀はあたしのこと、一人の女の子として見てくれるときがくるかな?

ううん…絶対にそうさせて見せるんだから…。


だからその日まで
あたしは祐紀の親友という位置にいるんだ。


想っていれば
いつかきっと、報われる日はくるよね…。


あたしはそう信じていた。

5: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:41:21

『今日は木曜日だね!部活休みっしょ?』
「おう」


バスケ部に入っている祐紀。
1週間の大半は部活に追われる日々を送ってて、休みなんてほとんどない。
木曜は唯一の部活休み日だった。


『じゃぁ、チャリ乗っけて』
「はいはい」


そしてこれは、お決まりのこととなっていた。

公立中学のあたしの学校は、もちろんチャリ通なんて禁止。
だけど2年の冬にもなると、そんなことを守ってる人のほうが少なくなってきていて、
いわゆる優等生グループのコたち以外は、隠れてチャリ通する人ばかりだった。


「お前もいい加減、自分でチャリ乗ってこいよ」
『えー…だって、先生に見つかったら嫌じゃん。
 祐紀の後ろだったら、あたしだけ逃げればいいし』
「お前なー…」


なんて言ってるけど、ホントは違うよ…?
あたしは祐紀の後ろに乗りたいだけだもん。

ただ単に、祐紀にくっつくきっかけがほしいだけ…。


『さぁ、出発してくれたまえ!』
「……はぁ…」


あたしたちは隠してある自転車置き場まで行くと、
いつものように、ニケツして帰った。

6: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:42:16

「みゆってさー」
『ん~?』


ニケツをしながら、
いつもの道を走っていると
祐紀が問いかけてきた。


「好きなやつとかいんの?」


 ドキッ…


その言葉を聞いた瞬間、あたしの心臓が高鳴った。


『なんで~?』


あたしはなるべく平静を装って、問い返した。

祐紀…少しはあたしのこと、気にしてくれてんのかな…?

そんな淡い期待を込めて…。


「だってお前さ、告られても全然OKしねぇじゃん」
『……』


だって、そんなの当たり前だよ。
あたしは祐紀のことが好きなんだから…。

7: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:42:45

「だから、ずっと好きなやつとかいんのかなぁって」


祐紀はあたしの想いを知らずに、笑ってそう言い返す。


『そぉゆう祐紀こそはどうなの?』
「俺?俺は今、部活一筋だし。
 まぁ、彼女が欲しいとかは思うかなー」


だったら、あたしがなってあげるのに…

そんな想いを押し殺しながら、


『アンタには一生無理でしょ』
「んだと!!」
『ひゃっ!急に加速しないでよっ!!』
「バーカ」


あたしたちはいつもの冗談を交し合った。



これがあたしと祐紀のちょうどいい距離。


これ以上近づいてはいけない。
これ以上離れてもいけない。


 ―親友―


そんな位置、
ホントは欲しくなんかなかった。

8: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:43:16

「みゆ~」
『わっ!ビックリしたぁ…』


朝、学校に行くと、突然愛【アイ】に声をかけられた。

愛は幼稚園からずっと一緒の幼馴染で、かなり心許してる存在。
だけど中学になってから、ギャル化していった愛とは、ここ最近あんまり話していなかった。


「ちょっと相談あるんだけど…いい?」
『ん?いいよ』


愛があたしに相談するのは、すごく久し振りのことだった。
昔はしょっちゅうあたしに弱音を吐いてたけど、最近はつるまなくなってきたからな…。

だから結構マジなことだと思って、あたしは愛に連れられて、学校の屋上へと向かった。



『どしたの?』
「えっとさ~…」
『うん』


愛は周りをキョロキョロして、誰もいなことを確認する。

そして、少し顔を赤らめながら、小さな声であたしに言った。


「みゆって、祐紀くんと仲いいよね?」
『うん…』



「祐紀くんって…今彼女とかいるの…?」



一瞬にして分かってしまった。

愛が何を言いたいのかを…。


ああ…

どうしてよりによって、愛なんだろう…。

9: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:43:34

『いない…と思うよ。なんで?』


ホントは聞かなくたって分かってる。

愛は…


「愛…祐紀くんのこと、好きっぽいんだよね…。
 この前、バスケしてるとこ見て一目惚れしちゃった…」

『……』


そう言って、顔を真っ赤にして言う愛は、女のあたしから見ても可愛いと思った。


愛は昔からモテる…。

よく女のコの間では嫌うコもいたけど、それはただのひがみ。

少しワガママで自分勝手なところもあるけど、それがより男の心を惹きつけてんだ。


「この前、たまたま体育館に寄っていったらさ、祐紀くんが一人自主トレしてて…
 一生懸命練習する姿がカッコよかったんだぁ…。
 んで、あとから祐紀くんのことたどってってみたら、みゆと仲がいいのが分かって…」

『……』

10: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:44:01

そうだよ…。

あたしと祐紀はずっと仲がよかったの。

愛とは違うんだよ…。


「んでさ、もうすぐバレンタインじゃん?
 その時に告ろうと思ってるの」

『……へぇー…』


あたしはもう、乾いた笑いしか出来なかった。



「だからみゆ…協力してくれる…?」

『……』



これはあたしへの試練なのかな…?


もしここで、あたしがちゃんと正直な気持ちを言っていれば、
少しはあたしの未来も変わってた?


だけど臆病なあたしは



『もちろんだよ…』



そうやって、笑うことしか出来なかった。


11: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:44:43

『祐紀ー?』
「あ?」


あたしは朝のHRが終わると、さっそく愛のために動いた。


『愛って覚えてる?』
「あい?」


祐紀と愛は、お互いに顔見知りのはずだった。
小学校だって同じで、あたしを通して顔くらいは知ってると思うから…。


『ほら、小学校の頃、あたしと一緒によくいた可愛いコ』
「あー…そういや、そんなコいたような気が…」
『今“可愛い”って言葉で思い出したでしょ』
「うっせ」


明らか、祐紀は「図星」というような顔をしていた。

やっぱ、愛って男から見ても可愛いんだな…。

12: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:45:12

『そのコが祐紀と話したがってるから、昼休み空けといてくんない?』
「え?俺とっ?」
『うん』


ちょっとあからさますぎるかなって思ったけど、
愛の場合、これくら大胆にしても怒らないコだ。
むしろ、やりすぎだろってくらい突き進むコだから、きっとこれからスゴいことになるんだろうな…。


「二人でっ?」
『いや、あたしも一緒に行くつもりだけど』
「よかった~」
『え?』


その言葉に、あたしは一瞬ドキッとした。


「だって、あんな可愛いコと二人なんて、緊張して何話して言いか分かんねぇもん」

『……』


そうやってまた、
祐紀はあたしをどん底へと突き落としていくんだね。


あたしはいつも、祐紀の一言一言で上がったり下がったりしてるんだよ?

何も知らないで…
ズルイよ…。


13: とみ♪ [×]
2014-07-07 20:45:53

昼休み
給食を食べ終えたあたしたちは、愛との約束どおり屋上へと向かった。

屋上の扉を開けると、もうそこには愛の姿が…。

愛はあたしたちの姿を見つけるなり、途端に挙動不審になった。


『愛』
「え?」
『きょどりすぎ』


あたしはそんな愛が面白くて、ついからかってしまった。

だけどふと横を見ると、


「……」


祐紀もいつもとは様子が違う。

あたしといるときは、ズケズケと物事を言ってくるのに、
今はすごく緊張してるのが分かる。


『祐紀も緊張しすぎ』
「うっせ…」


二人の様子から、あたしは明らかお邪魔虫のようだった。

14: 匿名 [×]
2014-07-07 20:46:57

七夕の夜、読むのには合っているかも(´`*)

でも…ひとつ言わせて貰うのですが、カテ違いでは??


15: 匿名 [×]
2014-07-07 20:56:40

続きが気になります(´`*)
でも「その他のテーマ」カテとかにあった方が安心して読めるかな…


16: マキ [×]
2014-07-07 21:08:05

うわぁ~…凄い切ない感じですね…
好きですこーいうの…続きが気になります…^^
これからちょくちょく見に来ますね☆

17: とみ♪ [×]
2014-07-09 07:52:29

『二人とも黙ってないで、自己紹介でも始めたら?』


一向にらちのあかない二人に、
あたしはついにしびれを切らして、話を切り出した。

そしたら二人もやっと我に返って、少しずつ話し出す。


「あっ、愛です!みゆとは幼稚園から一緒で、仲良くさせてもらってます」
「祐紀です。どぉも」


おいおい…
お前らはベタなお見合いかよ…。

なんてことをあたしは思いながら、なんとか仲を取り持って話を続けさせた。


最初はぎこちなかった二人だったけど、
もともと明るい性格の二人だ。

二人はすぐに打ち解けあって、昼休みが終わるころには普段どおりの二人になっていた。



「じゃぁ、愛は次の時間移動だから、先行くね」
『うん、分かった』
「祐紀くん、バイバイ」
「おう」


そう言って、愛は先に屋上を出て行った。

屋上にはあたしたち二人だけ残されて、
あたしの心は、もう何を考えているんだか分からなくなっていた。

18: とみ♪ [×]
2014-07-09 07:53:06

『愛…イイコでしょ』
「だな。モテる理由分かるわ」


そう言って、祐紀は微笑む。

なんだか…あたしのときとは違う笑顔のような気がした。


『惚れちゃいそうでしょ?』


あたしは堪えられなくなって冗談を言ったつもりなのに…


「……そうかもな」


そう言って、マジ顔になった祐紀の顔を見たら
すごくすごく泣きそうになった。


なんで…?
愛とは今日仲良くなったばかりでしょ?

それなのになんでそんなふうに思えるの…?


あたしは…

ずっと祐紀の近くにいるのに…。


「みゆ?」


突然何も言わなくなったあたしに、祐紀が不思議がって覗き込んできた

19: とみ♪ [×]
2014-07-09 07:53:36

『何?』
「なんかあった?」
『別に何もないけど?』


時々、自分のポーカーフェイスが嫌になる。

どうしてあたしは素直に言葉に出すことも出来なければ
素直に顔に出すことも出来ないんだろう…。


『さぁて、5時間目始まっちゃうし行こっか!』
「だな」


あたしは祐紀に悟られる前に
逃げるようにして屋上を出た。



授業なんて全然受ける気なくて
先生の言葉が右の耳から左の耳へと流れていくばかりだった。



ただただずっと…

心の中がモヤモヤする…。

20: 詩織 [×]
2014-07-09 10:14:44

早く、次を読みたいです。

次頁[#] 最新 ▲上へ

名前: 下げ

トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
※画像を共有する場合は、外部の画像アップローダなどをご利用ください

規約 マナー
※トリップに特定文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます

【お勧め】
初心者さん向けトピック



[0]セイチャットTOP
[1]質問・相談
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle