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現実世界に疲れた少女。【小説】/2


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自分のトピックを作る
■: Aiku [×]
2014-05-28 22:12:52 

まだ内容はハッキリとは決まってない状態で書くので、
書ききれるか分かりませんが…(汗)

思春期の女の子達の”リアル”を
描いていけたらと思います。

コメント下されば嬉しいです^^
文才は全くありませんが…
良かったら見てやって下さい。


1: Aiku [×]
2014-05-28 22:32:29

1.『大人』 (宮本 冷夏)


私は『母』が嫌いだ。

「早く閉まってって言ったのに本当に
いい加減にしなさいよ」

そう言い放つの母。
何でそう怒るのだろうか。
制服のリボンをしまった場所を忘れただけで、
どうして、こんなにも嫌味ったらっしく
言われなければいけないのだろうか。
私が悪いとしても、必要以上に怒る。
私が反抗すると、物で殴られる。
『虐待』なんてそんな酷いことはされていない。
母が、本当に怒ったときにだけ。
私は思った事を出来るだけ口に
出さないようにする。
怒られるのが嫌だからではない。
後々めんどくさくなるだけだから、
ただ、それだけなんだ。
母は、いつだって、自分が正しいと思っているのだろう。
だから、ケンカみたいになっても、『子供』の私が
悪い。『大人』の自分は正しいと思い込んでいるんだ。
だから、翌日私が母を無視すると、
『拗ねている』とか、
『意地』をはっている。
とか思われそうで、嫌。
だから、ケンカしても翌日には、
何事も無かったように接する。

2: Aiku [×]
2014-05-28 22:58:03

あれから私は、母に何も言わずに家を出た。
とても話す気分なんかにはなれなかった。
…それ以上話すと
イラだちが最高潮になって、
また余計なことをいってしまうかも
知れないと思ったからだ。

「あっ、冷夏ーおはよー!!!!!」

一人通学路を歩いていたら、
後ろから私と同じセーラ服を着た
ツインテールの女の子が私の名前を呼んだ。
佐藤 真弓。
私と同じ中学2年で同クラ。
一年から同じクラスで、
一番仲の良い友達。

「…おはよ。真弓!」

私も笑顔でそう返すと、真弓はニコリと優しく笑った。
…可愛い。
さっきあんな事があったせいか
真弓の笑顔が、いつもより輝いて
見える気がした。





ーーーーーーーーーーーーーー
正門まで来ると、そこには生活指導の男性教師の岡辺がいて、
思いっきり目が合ってしまった。
私はつい、「うわっ」と大きな声で叫ぶ…
それを聞いた岡辺は、私に近づいてきて、

「冷夏ぁ~お前そんなに俺と会えて嬉しいのかぁ~?」

と、嫌味ったらっしく言う。
気持ち悪っ…
私は鳥肌がたつのを感じた。
コイツは、2年女子の体育の担当教師だ。
生徒の下の名前を呼ぶところとか、
やけに女子の体を触るとかで、
あんまり好かれていない教師の一人…
現に私にイヤらしい視線を送ってきてるし…
私も目をつけられたのか会うたび何かと絡まれる。
今日は最悪…
いつもは何かと文句を言うが、
私は何も言わずに真弓の腕を引っ張り教室へと向かった。

「こーいう人がいるから、大人って、本当に嫌なんだよ…。」

私は一人、ポツリと呟いた。

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