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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
701:
菊 露草 [×]
2014-06-06 17:12:36
>月乃
……あんた、意外と強気なんだな。なんか嫁さんみてぇ
(このまま冷たく脅して責めてやるつもりだったが元々、罪のない人間を
見下すのは性に合わず相手も心優しい人物だと知っていて。
早口で言われた言葉に呆けてしまえば、容姿からもまるで新妻だと本気で思えば
吹き出しそうになるのを必死で堪え意地悪く笑めばからかいの言葉を。
なんでって言われてもな。…金の為としか。……望んでやってなきゃ続けられねーな
いいか、拒否権はないんだ。オレも荒手は好かないんだ、大人しく頼むよ
(後ずさる相手の目は冷たいのに、あの微笑みや温かさが感じられ此方まで
絆されてしまいあからさまに舌打ちし一息おくと、どこか諦めたように上記を話し出し。
寺子屋を続け、子供を守るためには金がいる、そのためにこの仕事をしていると言えば
状況は変わるかに思えたが町の薬師が正体を知れば逆に迷惑をかけてしまうかもしてないと。
今は黙秘することにして先程よりも少し柔い声色で、それでも冷ややかな目で相手を睨み
702:
菊 露草 [×]
2014-06-06 17:13:00
>霧ヶ暮
(自分の刀は既に部屋の隅で抵抗出来ないよう
床に押さえつけられ薬を飲まされようとするところ
銀髪男が現れ全くなぜ娘と逃げなかったのかと苛立ちだけが込み上げる。
しかし相手がここに居るのなら娘は無事ということか、
ならば話が早い、この男達を蹴散らして…、そう思った矢先、体内に液体が流し込まれ
視界が歪み体も一気に浮つく感覚に陥って。これは中和剤を飲んでいなかったら
相当危なかったと冷静に考えられるあたり、まだ大丈夫と、
「娘は…無事なんだな」
(息の掛かる声で問い、布で口を塞がれた相手が頷くのを確認すると口角を上げる。
次の瞬間にはとろんとした瞳で上乗りになる男を見つめ首に腕を引っかけると
妖艶に微笑んではその接吻を甘んじて受け入れる。他の男達も油断して自分に
近付き体に触れるのを確認すれば、口内にある男の舌を思いっきり噛んでやり
怯んだ隙に帯に挿す簪で他の男の目を潰して。部屋に下劣な男の叫びが響くのも
聞き入れず間髪入れずに舌を噛んだ男の腰から小太刀を抜き取り腹を蹴り飛ばして。
薬が完全に回る前に勢いを止めず一人の男の喉を突き、続こうとしたところ…
『勿ェ!! 調子に乗るなよ、此奴のことを忘れたのか!大人しくしてればいいものを!!』
『それだけ動いたんだ。いくらお前でも薬が効いてきただろ。そうだな、此奴の相手をしろ』
(目潰しした男に手首を掴まれ小太刀を落とされると相手の前まで引きずられて。
正直もう体を動かせそうになく脳内はくらつき視界が定まらない、もう相手に託すしかと。
「後ろの男は殺すな…町奉行にぶちこんどけ」
(相手の首筋に顔をうずめもたれ掛かるようにすれば力は無いが低い声で意思を伝える。
そして相手から一時的に一連の怪我をした記憶を抜き去って。
痛みこそ消えないが思い混みというのは良薬よりも効くと言う、荒手だが今の状況には必要で。
続けざまに後ろ手の男を誘惑して自分に近づけさせ男の頬に手を伸ばし記憶を錯乱させる。
「オレたちは関係ない。全て、あんたらが仲間内でやったことだ…、
殺しも、全部。…分かったら…奉行所で、げろっちまえよ…」
(とても優美とはかけ離れた下種な言葉を吐き捨てると相手に体を預けるように意識を手放して
703:
霧ヶ暮爛 [×]
2014-06-06 18:50:03
>菊
((薬を飲まされたにも関わらず美しく相手を蹴散らす様に只魅力され目を離せずに居れば目前を掌で覆われ一部の記憶を失い。
己にもたれかかる男をぐっと抱き締めれば腕が僅かに痛むが折れてるとは思わず気にも止めず掠れる小声で「………良かった」と呟く。
瞳に溜まる涙を歯を食い縛って耐える。
相手を抱えれば寺子屋に向かい薬と強い麻薬香の中和を試みるがやはり自分にそんな知識は無く。
困った、と頭を抱えながら相手の部屋に有る薬の本を急いで目を通し不器用にも何とか作り上げた薬を相手の口にながしこみ。
『お兄ちゃん…菊兄ぃ大丈夫?』
「心配するな、大丈夫さ」
『本当に?』
「明日になればいつもの様に遊んで貰えるよ」
妖艶に瞳を閉じ寝息を立てる相手の額の髪を払い冷たい水で絞り上げた手拭を載せる。
懐から男達から盗んだ金を風呂敷に包み枕元に置けばゆっくりは立ち上がる。
「それはあんたの報酬だ」
一言残し相手の頬に触れながら《あんたには助けられたな、ありがとう…あまり無茶にしないでくれ》と容姿性格からは想像も出来ない事を心で言い。
704:
巫 終夜 [×]
2014-06-06 20:42:19
尋問………ねぇ……
(考えていると、数人の目付きの悪い男が入ってきて)
どうなされたんですか?
(微笑んで、問うが男に胸ぐらをつかまれ)
>爛
うん………
(うなずいて)
忘れないようにする………
>菊
いらっしゃい
(ニコッと笑って)
>月乃
705:
菊 露草 [×]
2014-06-06 21:15:34
>霧ヶ暮
(日の光を感じ目を覚ますとひどい頭痛と倦怠感に眉を潜めるが
ぼんやりとする視界の中、心配そうに顔をのぞき込んでくる子供達の姿が
目に入り、記憶も欠けていなく生きていると感じればゆるりと微笑みを浮かべて
『菊にぃ、よかった。昨日、格好良いお兄ちゃんがお薬作ってくれて助けてくれたんだよ。』
(その言葉に相手の怪我は悪化していないだろうかと重たい体を起こして。
すると枕元に置いてある風呂敷を目にすれば、食えない奴だと笑みが零れて。
(娘には悪いことをしたと、謝罪と祝いの意味を込め時期が近いため気が引けたが
祝い金をのし袋に入れそれを袱紗で包み盆を持っては寺子屋を後にして。
町に出ると大きな麻薬組織が2組捕まったと町奉行所からの瓦版が張り出されており
謝礼金が出たのなら花嫁の結婚式も無事に迎えられるだろうと安堵する。
あれ、孤児荘はどこだっけか……
(昨夜記憶を改ざんした所為か孤児荘までの道と思い歩みを進めていたが
全く違う町中に出ていて「全く…」と溜息を吐き帳簿の地図を開こうとした時に
『お前、勿だろ?』
「……?いやいや何のことだか、人違いだよ、旦那」
『とぼけるな。アイツ等が自白するわけがなかろう、お前の仕業だろ』
(低い声で裏の名前を呼ばれ振り返らずにいると男に肩を掴まれ凄みをきかせ
脅されるが此処はあくまで白を切ろうとゆるい笑みを浮かべては惚けてみせて。
しかし相手も引き下がる気がないらしく、町民の怯えた視線を感じれば
ここで大事になって町中に正体がばれたら困ると頷こうか悩んでいたところ
>巫
…無理に忘れることも、覚えようとすることもない。
(静かな声色で優しいきれい事をならべながら、吐き気がしたが
これで相手が物思いにふけり自我を失うことが少なくなるならいいかと思う。
相手が自我を失い狂うだけ亡き両親共に悲しむだろうし、相手自身が耐えきれなくなる。
とても人のことを言えたものではないが、自分と似ているからこそ救いたくて
……で、謝礼金は?
(こっちは面倒で話を聞いてやったんだと小さく笑みを浮かべては冗談混じりに言ってみせ
706:
霧ヶ暮爛 [×]
2014-06-06 21:17:07
>巫
((数人の男達が訪れたのを目撃し、首を傾け相手の様子を見詰める。
『…銀髪の男が来た筈だ』
『任務を放棄したか…まぁ良い、貴様が持ってる情報を全て渡せ』
『そうしたら悪いようにはしねぇよ』
((男達に取り囲まれる相手の只じっと見詰めれば溜息を一つ付き。
さて、どうするのかと視察を続け。
707:
巫 終夜 [×]
2014-06-06 21:22:43
ありがとうございます……
(相手の言葉に)
謝礼金………ですか……分かりました………
>菊
全て………ですか
(笑顔を崩さず言って)
それでしたら結構な金額となりますが…………
『金だと?ふざけるな!』
(叫ばれため息をついて)
そんなことを言われましても………
>爛
708:
霧ヶ暮爛 [×]
2014-06-06 21:36:16
>菊
((腕が折れていたと知ったのはあれから孤児荘に戻り娘に頬を思いっ切り叩かれた後の事であった。
一応腕が訛っては困ると修業をするもその度に娘に叱られては溜息が出る。
明日嫁ぐという娘がこの調子、此れでは旦那が大変だなと苦笑を漏らす。
明日の式に向けて準備を整えるべく町へ迎えば大勢の人だかりが出来ていた。
何があったのかと顔を覗かせれば柄の悪い男達に囲まれる相手を見れば困った様に眉を潜め。
身体の方は平気な様で小さく安堵の息を付き、助けに行こうとすれば娘に手を掴まれる。
『兄さんが行ったら本当に刀争いになってしまうでしょ?私が行きます、私は普通の町娘ですもの、手は出せない筈だわ』
「お、おい!」
己の手をするりと抜ければ娘は相手の前に立ちにこやかに微笑む。
『あら、寺子屋の先生。如何なさったの?』
『おい娘!其奴は悪人だ!麻薬密売の手引きをしてた挙句仲間を切りやがった!』
娘はにこやかな表情を崩さず男達に詰め寄る。
『嫌だわ、この方は誰よりも子供好きで評判の寺子屋の先生よ?』
『騙されているとは哀れな娘だ!』
『顔の良く似た裏稼業の方にいつも間違われてるけど…もしかして勘違いでは?』
娘は相手の耳元で自分に合わせる様に耳打ちをする。
町民の前と言う事もあり、男達はそれ以上の追求をせず思い切り睨み付けては町民に『退け!邪魔だ!』とぶつかりながら去っていき。
709:
霧ヶ暮爛 [×]
2014-06-06 21:43:03
>巫
((あくまで商売だ、と言う口振りの相手に対し男達は怒りを顕にする。
『貴様…この俺達に金を出せと言うのか!』
『どうやら口を割らせる必要が有りそうだな…来い!』
((恐らく彼奴等が連れて行こうとしてるのは山奥の小屋だろうと予想する。
彼処では今迄何人もの情報屋が拷問を受け口を割っている。
ゆるりと拒む相手に男達は刀を抜き相手の首筋に当て。
710:
菊 露草 [×]
2014-06-06 22:20:05
>巫
なんだ、冗談だよ。
いつもの調子はどーした?
(嫌に素直な相手に怪訝そうに眉を潜めるが傷心していたらこんなものかと
溜息を吐いてはゆるく笑んで相手の肩を軽く叩いて。
続く言葉はいつもの嫌味な言葉と胡散臭い笑顔はどうしたと少しからかうように言ってみて
>霧ヶ暮
(男の言葉に潔く頷こうとしたところ、近日花嫁となる娘が颯爽と現れ
自分と男達の間に立ち塞がって思わす数度瞬いて。あまりの事に言葉が出てこず
昨夜震えていたとは思えない娘が勇ましく男に立ち向かっていくのをただただ見ているだけだった。
男達が去っていくと町民から拍手喝采が沸き上がり娘は少し気恥ずかしげにしていたが
その凛々しさと勇敢さはやはりあの男に似ていると思って
いやいや…姉さん助かったよ。兄さんとそっくりだね
(緩い笑顔で本心から礼を述べるがすぐに奥にいた相手を見つけると町民の中から
折っていない方の腕を掴み引っ張り出すと娘には聞こえないように
……あの女と縁付く男、絶対に尻に敷かれるぞ。…あんたの影響ですぎだろ
(女とは末恐ろしいとはよく言ったものだと内心冷や汗をかきながらも
相手が無事なのを確認すれば丈夫な男だと折っている方の腕をやや強めにポンと叩いて
いやいや、元気そうで何よりさ。晴れ姿見られそうで良かったってもんさ
(調子よく明るい声で詠うように言えばやはりあの緩い笑みを相手に向けて。
その後すぐに娘の前で姿勢を低くし用意した袱紗に包まれた祝い金を言葉と共に
盆に乗せて渡すとゆるりと微笑んで。
さてさて、これで孤児荘に向かう手間も省けたってもんさ、兄さんもいい女はやく見つけるといいさ
(軽快な口調からは昨夜の侮言など微塵も感じさせずまさに狐のように笑っては、
人事ではないことを茶化ように相手に言って。そのまま手をひらつかせながら町に消えてゆき
(全く一難去ってまた一難とはこのことだと、無事に挙式が上げられるよう根回しするかと
711:
霧ヶ暮爛 [×]
2014-06-06 22:53:43
>菊
((礼を言われ照れ臭そうに嬉しそうに微笑む娘が此方を見ればにっこり笑う。
こりゃやられたな、と頭を掻けば相手に腕を掴まれ。
顔を見れば昨日の辛そうな表情を思わせぬ程の穏やかな様子に心から安堵の息を漏らし。
「…全くだ、旦那も大変になるだろうな」
何時もの無表情を崩しへらりと笑い。
駆け寄って来た娘に『何を話してるの?』と聞かれれば軽く笑って誤魔化し。
思い出した様に娘に祝い金を渡す様子を見れば掴めない奴だな、と苦笑を漏らして。
『まぁ…有難う御座います、貴方には何とお礼をしたら良いか……』
眉を下げにっこりと微笑む。
『式は明日、お顔を見せて頂くだけでも良いの…お待ちしてますね…』
相手の言葉等聞かずに強引に言う娘に呆れた様に溜息を付けば、茶化す様な相手の言葉に「余計な世話だよ」とくしゃりと笑い。
早々と買い物を済ませ、孤児荘に戻る頃にはもう夕刻。
明日に控え、早く寝る様に言えば娘は珍しく素直に言う事を聞き入れ。
一人自室で晩酌をすれば月を見上げ「………寂しくなるな」と零し。
712:
菊 露草 [×]
2014-06-07 00:08:46
>霧ヶ暮
(その宵、寺子屋から密売人の姿にて昼間会った男達がご立腹だろうとたまり場に向かう。
自分がここまでする必要はないかと思ったが相手もあの娘も自分から見ると大きな子供で。
『昼間は命拾いしたな、町娘に助けてもらうとはその腕も落ちたものだ』
「なんのことだか」
『惚けるか。まあ良い、明日の挙式を問題なく済ませたいのであろう?
ならば好きなだけ痛めつけさせてもらう』
「記憶は消させてもらうぞ、あんたらのことだ挙式の後も手を出しかねない」
『ははは、よく分かってるじゃないか。まあ良い、お前を好きなだけ殴って蹴れるなら』
(晴天、まさしく晴れの門出にふさわしい日よりで、風も心なしか優しく感じ。
『菊にぃ菊にぃ、今日孤児荘で花嫁さん見れるんでしょ?見に行きたい!!』
「もちろん、そのつもりさ。行儀良くしているんだよ」
『菊にぃは、お怪我してるから行けないの?』
「まぁ……そんなところさ。楽しんでおいで」
(戸惑いながらも嬉しそうに頷き出かけていく子供達を見送りながら深い溜息を吐く。
あの後男達に以前のように襲われることは無かったが酷い憂さ晴らしを受け今に至る。
そして男達の記憶を消した所為か正直、花嫁の結婚のことも帳簿を見て知った為、
行っても気まずくなるのが落ちだと頬杖を付きながら眠気と疲労からくる欠伸をしては
華やいでいるであろう孤児荘を思い微笑んで
そういえば…あいつの家族のこと何も知らないな
(日当たりの良い机で睡魔に襲われながら、年齢にしては大人過ぎる相手を
そうさせたのは何だろうと子供を思う気持ちと同じように心配したりしなかったり
713:
霧ヶ暮爛 [×]
2014-06-07 00:45:13
>菊
((晴天の空を見上げ小さく息を付く。
白無垢に身を包む花嫁の自室にて三面鏡の前で何度も身なりを確認する娘に小さく溜息を漏らす。
『ねぇ兄さん、可笑しくないかしら』
「…何回確認してんだよ、大丈夫だ」
『もう、ちゃんと見てよ兄さんったら』
「……綺麗だよ」
((柄にも無い事を言って除ければ無表情だが何処か穏やかに相手を見詰める。
がやがやと騒ぐ孤児荘は賑やかで、外では今か今かと花嫁の晴れ姿を待つ町民が溢れていた。
『失礼します』
何処か緊張した様な、されどもはっきりとした声に襖を引けば硬い表情の婿旦那が立っていた。
『こ、この度は…』
「硬い挨拶はやめてくれ、俺はそんな立派な言葉遣いは使えないんでな」
『………お兄さん、約束します。自分の元に嫁がせた事は絶対に後悔させません』
「……………当たり前だ」
軽く笑えば相手の肩をトントンと軽く叩く。
数十分経ち、ようやく式は始まり町民や子供達の前に姿を見せる。
遠目から見る花嫁の姿は、何時もの強気な態度等少しも感じさせない程の美しさで僅かに微笑みを漏らす。
『ねぇお兄ちゃん、寂しい?』
急に声を掛けられふと見下ろせば寺子屋の子供達が居た。
「…そりゃ少しは寂しいさ、ところでお前達の先生はどうした?」
『菊兄ぃ?なんかねー、来れないんだって』
『あっ!花嫁さんが来たよ!』
町民の元を回る花嫁に気付き駆けて行く子供達を見れば僅かな疑問が生まれる。
来れない、とはどういった事だろう。
急な仕事でも入ったのだろうか、と己を無理矢理納得させては煙管を加え。
714:
菊 露草 [×]
2014-06-07 01:18:29
>霧ヶ暮
『菊にぃ、起きてよー。もう夕方だよ?』
「……ん、あー、帰ってきたのかい?」
『とっくにだよー、今日はそろばんの教えてくれるって言ったのに』
「ごめんごめん…花嫁さんは綺麗だったかい?」
『うん、すっごーく!!お兄ちゃんも寂しいって言ってたけど嬉しそうだった』
「それはよかった」
『菊にぃ、疲れてる?』
「寝起きだからね、さてさてもう帰る時間だよ。送ってくからさ」
(子供達を親の元へ途中の道まで帰しては別れをつげてまだ眠気の残る体で一度帰宅して。
今宵の仕事、密売人の格好にて、親からの暴力が止まない子を他の保護者に受け渡すため
少女を抱えて夜の町を歩き。その後も気が進まないが新しい密会の場の仕事があるためやや足早に)
715:
霧ヶ暮爛 [×]
2014-06-07 01:51:55
>菊
((深夜、花嫁が使って居た部屋は殆ど蛻の殻となっていて僅かに寂しさを感じる。
一人の女として嫁に送ってやれたと言う満足も湧くが今宵も仕事が有る。
溜息が出るが今日はそれ程手の掛からない仕事だった。
個人の依頼で遊楽の女郎の話相手とは書いて有るがもしもの事を考えて睡眠薬を懐に仕舞う。
惚れてもいない女を抱くのは依頼と言えど苦痛でしかない。
話相手と書いて有る時は大抵そう言った依頼ばかり。
煙管の煙を燻らせながら重い足取りで遊楽に向かい。
『随分と待たせて、酷いお人やわ』
「…悪かったよ」
『お話でもしましょ、うち…あんたはんの事が知りたいんやわ』
「…あぁ」
((酒を啜り、女に適当な相槌を打つ。
噎せ返る様な香の匂いに嫌気が差すも仕事だから仕方無い、と己を納得させ。
本来ならこの様な仕事は蹴っていたものだが中々の金になる為渋々受け。
『何から聞きましょ、そうや、家族はどうしてはるの?兄さんは確か孤児荘におるんでしょ』
「…家族は居ねぇよ」
『あら、失礼な事聞いてしまいましたわ…許してな』
「………別に」
『なら、恋人は?』
「…それも居ねぇな」
((面倒臭そうに話をするもやはり面白味は無い。
早く終わらないかと思いながらより強い酒を喉に流し込む。
ふと会話中に出された家族の話題。
静かに眉を顰める。
『ば………化物!!!お前なんか私の子供じゃない!!!』
『出てってくれ!!!』
『いや、見世物屋にでも売り飛ばした方が………』
((気付けば己の周りに転がっている死体、血に染まった手と着物。
今でも鮮明に覚えているあの記憶。
暫くぼうっとしていたが詰まらなそうな顔をした女郎が自らの衣服を乱し始めれば小さく舌打ちをして、睡眠薬の混ざった酒を口移しで飲ませ。
ゆっくりと意識を無くす女郎の着物を戻せば遊楽を出て町に向かい。
716:
菊 露草 [×]
2014-06-07 02:31:08
>霧ヶ暮
(夜の町、人通りが少ない道を選んで六つばかりになる少女を依頼人である新しい保護者の元へ向かう
『お兄ちゃんも誰かに痛い痛いされたの?』
(子供に問われて小さく首を振ればその頭を優しく撫でてやり。
それだけの動作で少女はビクリと怯えて縮こまって小刻みに震えていて。
その動作からも親からひどい仕打ちを受けていたのが伺え内心舌打ちする
『お前!!子供盗み売るとは非道のやつめ!』
(背後から罵声が聞こえ振り返ると子供の親が雇ったと思われる不逞浪士5人ほどが
既に刀を構えて此方に威嚇してきていて。
震える少女を片手に抱きながら此方も警戒するがうかつに刀は抜けない為、鋭い眼光を飛ばすだけで
「子供、お前は今の親のところに戻りたいか」
(自分の問いかけに少女が小さく首を横に振ったのが分かると、男達の距離を取るように
カラン、コロンと音を立て一歩、二歩後ずさり相手の出方を伺いながら左刀の鞘に手を置いて
『お前のことは知っているぞ。あまり騒ぎを大きくするとこの後の密会もおじゃんだ。』
(そんなことで自分が引き下がると思っているのかと冷酷に見据えるが
少女を抱えている分、刀が抜きづらくかなり分が悪い。どう切り抜けるか思考を巡らせ、
目の前の男達に気を取られ過ぎていた所為で背後、屋根上の忍びの存在に気が付かず
麻酔鉄砲を右肩に食らえば疲労した体に一気に薬が周り、立っていることすら辛くなって。
それでもこれでも麻薬やら薬には対抗が出来た体、膝を折ることは断固拒否して刀を抜くと男達を睨み
717:
霧ヶ暮爛 [×]
2014-06-07 03:07:43
>菊
((遊楽を出れば予め渡されていた札束の紙面の枚数を数える。
中々の金額に上質な酒も飲め少々機嫌良く深夜の町を歩く。
ふと、男の怒鳴り声の様な物を聞き取り辺りを見廻す。
気の所為かと再び歩を進めれば次に聞こえたのは銃声の様な音。
面倒事は後免だがもしかしたら金蔓になるかもしれない、と能力を使い狼の姿で音の震源地を辿る。
男の声が近付き、路地からそっと顔を出せば一人の少女を抱え男達に取り囲まれる相手を見附け。
月が路地裏に顔を出し己の銀毛を照らせば抱き抱えられる少女と目が合い。
『……狼………さん?』
驚いた様な表情で小さくそう呟く少女の声を聞き取れば、耳を僅かに動かし。
『狼?…おい子供、貴様何を言って…』
振り向く男達は信じられない物でも見る様な目線を此方に向ける。
相手に完璧な狼の姿を見せるのは初めての事だが見られてしまえば仕方無いか、と男達の元に歩を進め。
『……まて、此奴…』
其処迄言いかけた男の顔には見覚えがあった。
己の父親の博打仲間で、昔から自分を見世物屋に閉じ込め何度も金蔓にされた嫌な思い出しか無い男。
まさかこんなところで会うとは何と言った不運だろうか。
暫し成長した己の狼の姿をじっと見詰め何かを言おうと口を開く。
『………お前!!!親殺しの…』
叫ぶ相手の言葉を割り腕に噛み付く。
唸りを上げ男達を見渡せば刀を向けられ襲い掛かるも上手く回避しながら男達に噛み付き爪を立て。
718:
菊 露草 [×]
2014-06-07 04:32:31
>霧ヶ暮
狼……まさか、
(少女の呟きと男達の目線の先を追い注意深く見やれば
そこには月明かりに輝く一匹の銀色に輝く毛並みを持つ赤い瞳の狼がいて、
その美しさに思わず息を飲むが瞬時に感じた気配と雰囲気はあの煙管の銀髪男。
擬態した姿も何度か見ているため殆ど確信に近く、“化け物”などとんでもない。
冗談でも口にした自分が恥ずかしくなるくらい儚く美しく見えて。
(“お前!!!親殺しの…” その男の一言で麻酔に犯された体と共に意識が引き戻され
少女を抱えたまま、屋根上に忍がいないのを確認してからやや距離を置くようにその場から離れる。
『こ、この野良犬風情がッッ!!ふざけやがって』
(一人の男が血を流しながら刀を振るい斬りかかろうとしたところ
『待て!…此奴は、使えるぞ、見せ物にすれば金がいくらだって入る。
首輪を付けて躾れば一生仕事をせずに裕福な暮らしができる』
腕に噛み疲れ爪で肉を裂かれ荒い息を零しながらも下品に男は笑めば
斬りかかろうとする男を制する。そして手で合図すると再び屋根上から今度は麻酔針が
飛んできて狼となった相手の体を射抜き続けざまにクナイが太股あたりに投げつけられて
『今宵は逃がしてやる。だがしかし、あらゆる手を使ってお前を手に入れる。
ガキと男は捕らえておけ、あとこの親殺しの周辺を洗って使えそうな人間は人質に回す』
男は腕から血を流しながら麻酔で動きが鈍くなった相手の体を何度も蹴飛ばし
罵倒を浴びせながらその場を後にして。
『お前ももう麻酔で動けまい、大人しく捕まるんだな』
「子供だけは……。あんたらの言うことは、なんでも聞く…この子だけは見逃してやってくれ」
(痺れた体を縄で縛られながら「なんでも」と懇願すると男達は不敵に笑み、少女を
狼の姿となった相手の元に乱暴に投げつける。睡眠薬を飲まされ意識が遠のき乱暴に
連れ去られる中で“親殺し”の言葉が頭の中に妙に鮮明に残って
『あの狼男は精神も肉体も徹底的に痛めつけるぞ。心を完全に壊せばこっちのものだ』
意識がなくなる寸前耳に入ってきた男の言葉に反抗することはできずに
719:
巫 終夜 [×]
2014-06-07 06:20:42
…………
(驚いて)
しょうがないですねぇ………
(少しの拷問では何も言わない自信があったため、男たちについていって)
>爛
別に………大丈夫ですよ……
(相手の言葉に拗ねたようにそっぽをむいて言って)
>菊
720:
霧ヶ暮爛 [×]
2014-06-07 06:39:10
>菊
((鈍い身体の痛みに遠い日の記憶が巻戻る。
酒に溺れ悪酔いする父親に男に溺れ貢ぐ母親。
父親に手首を後ろ手に縛られ数人の男達に何度も何度も暴力を振るわれる。
感情を失った表情は痛みに歪める訳でも無く只、されるがまま。
『銀髪に紅い瞳…此奴本当にお前の息子か?』
『知らねぇな、気色悪ぃ』
町に連れて行かれれば首輪を付けられ公衆の面前で狼の姿へ変われと命令され、見世物扱い。
罵声と笑い声と金をぶつけられては父親が可笑しそうに自分を見下ろす。
十歳になった年の冬、母親と父親に見世物小屋の店主に売られそうになった時頭が真っ白になった。
そして、気付けば母親と父親の骸が転がっていた。
『………あ…あいつを捕まえろ!!!親殺しだ!!!』
息が切れる迄走り、人気の無い丘の上で一人の涙を零す。
其処で己の意識は戻った。
『お兄ちゃん!お兄ちゃん!』
人の姿に戻っている自分を必死に起こそうとする少女が泣きながら自分に多い被さる。
『どうしよう…さっきのお兄ちゃん連れて行かれちゃった!!!』
少女の襟首に挟まっている紙を開けば此の少女の新しい家だろうか、地図と名前が乗っていた。
「心配すんな、あの兄ちゃんは強ぇんだぜ?………それに、嬢ちゃんをちゃんと送り届けなきゃ俺があの兄ちゃんに殺されるからな」
『駄目!…駄目だよ、お兄ちゃんも早く逃げて!』
少女を軽々と抱えれば急ぎ足で地図の家へと向かう。
『早く逃げないとお兄ちゃんも捕まっちゃう!!!』
半狂乱に騒ぐ少女の顔をぐっと抑える。
「俺は逃げねぇし、あいつも連れ戻す。そしたら嬢ちゃんの目の前に連れて来て無事を証明してやるさ」
涙を堪える少女は大きく強く頷く。
足早に家まで送れば人の良さそうな夫婦が少女を招き入れる。
別れ際に少女に腕を掴まれては泣きながら『約束だからね…さっきのお兄ちゃんと二人で戻って来てね』と言われ、小さく頷いては少女の頭を軽く撫でる。
まだ日もさしてない町を走り抜ければ後ろから銃声が鳴り、それと共に己の身体の力が抜け。
『心配しなくても勿の元へは連れてってやるさ、お前には芸を教えてやらねばな』
首元に鉄の首輪が付けられ歯を食縛るも意識は遠のき。
男に担がれ何処に連れて行かれるのかも分からぬ内に瞼は重くなり。
((目が覚めたのはあれからどれ位立った後の事だろうか。
何処かの部屋の一室で有る事は確かだが鈍く痛む思考は働かず。
只己の首輪から繋がれる鎖に、目を向ければ犬扱いの様だな、と歯を食縛り。
相手は何処に居るのだろうか、と辺りを見廻すも姿は見えず。
代わりに襖張りとなった隣の部屋から僅かに声が聞こえ。
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