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個人用・練習用
自分のトピックを作る
29:
リンリ [×]
2013-06-27 07:29:27
「・ゆ・・ずき?」
私は掠れた声で何度も繰り返す。
「・・・柚季?」
「・・・朱音。」
柚季は私の頬を大きな手で包む。
私が大好きだった優しい笑顔で。
私はすぐさまナースコールを押す。
「108号室の柚季が目を覚ましましたっ!」
「本当ですか!?すぐ向かいます!」
看護師さんも激しく驚いているのが伝わってくる。
「朱音・・・。」
柚季が私の名前を呼ぶだけで泣きそうになる。
「生きてる・・・?」
「・・・俺生きてるよな?」
柚季は何度も私の顔を見て確認する。
「いっ・・・生きてるよ。」
柚季は今生きてる。
私達は二人強く抱き合った。
何も言わずただ同じ時を過ごした。
夢じゃない。
生きてる。
私はまた涙を流した。
でも今までとは違う。
柚季が目を覚ましてくれて喜んだ涙。
私達にはもうわずかな時間しか残されていない。
嬉しいのと、時間が減っていくのを身で痛いほど感じるんだ。
30:
リンリ [×]
2013-06-28 19:20:50
私達に残された時はあまりにも短くて。
でも、柚季が生きてるだけでいい。
これ以上の望みなんかない。
ただ一緒にいたい。それだけなんだ。
残された時はわずかなら、後悔しないように
一分一秒大切に、笑顔で過ごしたい。
ーーガラッ。
「柚季きたよー?」
私は学校から急いで病院に来た。
「朱音。」
ニコッと優しく微笑んでくれる柚季。
こんな些細なことでも愛しく感じる。
「あのね、柚季が好きだった購買のレモンシュカッシュ持ってきたんだ!」
私はそう言いながらゴソゴソとビミール袋をあさる。
「マジで?ありがとうな!」
「いいよ全然。はいどーぞっ!」
私は小さめのペットボドルを渡す。
早速柚季がフタを開けた。
ーーーブシュァ!!!
「・・・わっ!柚季大丈夫!?」
「・・・うわっ冷たぇ~!」
そして無言で睨み付けてくる柚季さん。
あはは・・・。
「ごめん・・・。来る時走ってきたから振っちゃったかも?」
「嫌。許してやらない。」
えっ!そんなどうすればいいの~?
私一人黙々と考えていると・・・。
柚季があり得ない事を口にする。
「朱音からキスして。」
「なっ!?嫌だよ。恥ずかしいっ!」
無理無理無理~!!!
恥ずかし過ぎて死んじゃうよっ!
私は精一杯否定しても
「いいじゃん?」
って!
私が立ってて柚季がベッドに座ってるから
柚季が私を見ると自然と上目使いになる。
その柚季の顔が可愛い。
・・・そんな風に言われたら何も言えなくなるじゃん。
チュッ。
一瞬の軽いキス。
でも私は顔から火が出そう・・・。
「良くできました。」
柚季がそう言うと
「・・・っえっ!?」
優しいキスを何度も繰り返す。
病院だしいつ誰が来るのかも分からないから
いつもなら「ダメ。」って言うけど・・・。
今はただ、柚季の事しか考えたくない。
離れたくない。
もっとしたい。
キス出来て嬉しいはずなのに・・・。
なんで悲しくなるんだろう。
なんで涙が溢れそうになるんだろう・・・。
私は柚季にバレないように必死に涙をこらえるので精一杯だった。
31:
亜紀 [×]
2013-06-28 21:25:15
フレコ326562080828です!
小説面白いね!
あとアロマsにもフレコ伝えてください!
32:
リンリ [×]
2013-06-28 21:50:20
<<亜希さん
ありがとー!もう登録したよ!
これから宜しくね~♪
面白いって言ってくれてめちゃんこ嬉しい(>∀<●)
33:
リンリ [×]
2013-07-01 20:31:02
7.命の光のカウントダウン
あれから余命から3日過ぎた今、柚季は生きてる。
嬉しいのと同時に、いついなくなるのか心配でたまらない。
柚季との時間を過ごすたび、いつまで2人で笑いあえるんだろう。
そう思う。
でも、私達は残されたわずかな時間を一緒に出来るだけ過ごした。
ーーそんなあの日ーー
いつも通り学校帰りに病院で柚季と話してた時ーー。
「・・・ゴホッ!はあっ・・・」
柚季が急に咳き込む。
私はすぐにナースコールを押す。
「柚季大丈夫!?」
「ぐぅっ・・・はぁはぁっ」
止まるどころか柚季は更に容態が悪くなる。
その後すぐ医者が来て、何故か内密な検索も急きょ行われた。
いやな予感がした。
ーー命の光が消えるカウントダウンが始まるーー
34:
リンリ [×]
2013-07-07 22:23:11
ーー朱音sideーー(2年後)
ポツポツ・・・
「雨だ・・・」
私一人呟く。
・・・柚季が事故に会った時もこんな天気だった・・・。
私は・・・今までの2年間、柚季を忘れた時はなかった。
柚季が隣に居なくなってもう2年がたった。
2年間たったのに柚季が隣に居ない事が未だに寂しい。
柚季が居なくなって私の心の時は止まってしまった。
愛といても・・・この2年間心から笑う事は無かった。
でも心配はさせたくなくて。
無理矢理笑顔を張り付けている。
笑え。
・・・笑え。
笑わないと・・・。
いつもそう自分にいい続けて・・・
“嘘„の笑顔が上手くなってしまった。
高校2年だった私は今ではなんとか社会人だ。
お金もなく、勉強も決して得意じゃなく、私は近くのスーパーの店員という職についた。
仕事して、ご飯食べて、なんとなく時間を過ごして、寝て・・・
そんな毎日。
無理だって分かってる。
だけど・・・なんでかな?
今日は七夕だから?
まだ・・・・・・
柚季に会いたいって思うのは。
分かってるのに・・・。
私は最後の・・・柚季の事を思い出していた。
35:
リンリ [×]
2013-07-09 20:27:37
ーー朱音sideーー過去(2年前)
信じたくなかった。
ずっと一緒に居たかった。
隣で笑って居たかった・・・。
優しくて・・・大好きだった柚季はあのまま・・・死んでしまった。
ーーよみがえる一生忘れられないあの時ーー
ーーピーッ。ーピーッーー。
頭に響くうるさい機械音にお医者や看護師、
そして柚季と私の両親と、唐馬に愛・・・これが最後だって判断した医者が身内を呼んでくれ。と言った。
みんな泣き叫んでいる。
みんなの思いも虚しく、柚季は苦しみながら静かに息を引き取った。
そっと触れた柚季の頬はまだ温かくて。
まだ・・・生きているようだ。
眠っているように穏やかな綺麗な顔をして、この世から居なくなった。
私には目の前で愛する人が死んで。
絶望的で・・・。
・・・目の前が真っ暗になった。
36:
ハル [×]
2013-07-16 19:33:58
リンリさん!!
ただ今号泣中ですよぉ。゜。><。゜。
こーゆーの超好きですっ!!
私も書きたいな~と思うんですが、長続きするか心配で…w
でも、リンリさんが書いてくださるのをとても楽しみにしています!!
これからも頑張ってください☆ミ
それから、タメでもいいですか?
長文すみません><
37:
リンリ [×]
2013-07-16 19:46:50
ハルさん>>
今私感動しております(>へ<`„)ウウッ・・。
そんな事言ってもらえるなんて嬉し過ぎます!
こんな小説誉めてくれるなんて・・・
書いて下さい><
ハルさん書いたら私絶対×2コメします!
私、この小説途中で行き詰まってて・・・
でもハルさんのおかげで元気でました!
嬉しいので今日書こうと思います!
単純なもので・・・///
Σそっ、そんなタメは大歓迎ですよ~(>v<)ノ
ありがとうございましたm(_ _)m
38:
リンリ [×]
2013-07-16 20:08:44
「ヒック・・・なっなんでぇ!?イヤッ柚季くん!」
「柚季ッ・・・嘘だろ?なぁっ!」
「うっ。そんなっ・・・。」
冷たくなった柚季の周りには人が溢れかえっている。
安らかな綺麗な顔には鮮やかな花や、柚季がいつも身につけていた
腕時計や、大好きだったレモンシュカッシュが並べられていた。
そう、今は柚季の葬式だ。
学校に柚季の事が伝わると男女関係なく柚季の死を悲しんだ。
かっこよくて、学校で有名だった柚季に女子は泣き叫んでる子もいる。
唐馬や愛、柚季の両親、学校の教師・・・みんな泣いている。
何故か私は泣けなかった。
柚季が死んだ事を認めたくなかったのかもしれない。
葬式、私はただぼんやりと遺影を眺め入っていた。
遺影は私といた時の写真。
目を細めて、優しい笑顔の柚季。
初デートの日に記念に撮ったものだった。
まさか遺影に使われるとは思わなかったけど・・・。
ガラガラ・・・・・・・。
焼かれて骨になった柚季は驚くほど小さくなっていた。
大好きな・・・柚季は骨だけになった。
震える手で、なんとか箸で骨をつまんだ。
ああ・・・もう居ない。
大好きだった柚季は。
「朱音。」
「好きだ。」
「朱音からキスして。」
もう・・・抱き締めてもらえないなんて。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい・・・。
殺してしまったのはきっと私だ。
大好きだった貴方を・・・
この手で・・・殺した。
39:
ハル [×]
2013-07-18 17:18:45
リンリ⇒
もお!!こんな小説とか言わないでっ!!
わたくしはファンでございますよ!!www
あと、タメおkありがとね^^ リンリもタメね>∀<
うん!小説、書きたいストーリー決まったら書くことにする^^
物凄く下手だと思うから、先輩、ご指摘お願いしますw
また行き詰まったらすぐ応援に来るからっ☆ミ
リンリファイト~~~~~~♪♪
40:
リンリ [×]
2013-07-18 17:42:58
ハルありがとう~(>∀<)ノ
もうすぐこの話終わりまーすっ!
ハル小説書く!?
分かった!楽しみに待ってまーす^^
本当嬉しすぎ~>v<
41:
ハル [×]
2013-07-20 16:29:53
リンリ、うちのトピにコメしてくれてありがと!!
ほんとに下手だから、アドバイスしてさい>ω<
リンリのお話も楽しみにしてるね!!
42:
リンリ [×]
2013-07-20 17:55:37
ウチ本当下手だから・・・><
アドバイス出来るのかなぁ・・・?
(ー□ー`)ウーム・・・。
ありがとう~
頑張って書くね!!!
43:
ハル [×]
2013-07-29 16:12:04
リンリの小説楽しみにしてるよ☆
頑張ってね
44:
リンリ [×]
2013-07-30 21:34:45
ハル…ごめん。
投稿するときに切れた。
また今度書くね。
本当に…ごめんなさい><
45:
ハル [×]
2013-08-01 17:53:28
リンリ、うちも前そうなっちゃったんだww
大丈夫だよ。ゆっくりでいいからね^^
46:
リンリ [×]
2013-08-03 21:13:34
ハルありがとう…><
気分的にも書ける時になったら書くね。
ハル本当に感謝しまくり…
47:
リンリ [×]
2013-08-09 13:57:42
※今回から書き方変わります
48:
リンリ [×]
2013-08-09 14:12:40
柚季が居なくなって、もう一ヶ月がたった。
早いような長いような一ヶ月。
なにをしていたのかも分からない。
柚季が亡くなって悲しんでいても、
変わらず時は流れていくもので。
どんなに願っても時が止まる事はない。
つまり柚季が“過去の人“や“思い出“になる。
信じたくない。
今でも柚季が死んだなんて信じれない。
学校にはきちんと行ってる。
両親に心配かけたくないし、言い合いなんてめんどくさいから。
ただそれだけ。
柚季の席には毎日花が添えなれている。
皆最初は悲しんでるけど徐々にいつもの様に戻っていった。
ずっとっていうのも可笑しいけど…
ただ、なんだか柚季が皆の記憶から消えていくみたいで…嫌。
一人で登校するのにも慣れてきた。
でも…隣にあった温もりを忘れられない。
きっと…ずっと忘れられない。
学校につくと自分の席に着いて空を見た。
柚季…今何やってる?
元気?
友達出来た?
天国は…綺麗?
キーンコーンカーンコーン…
「お前らー席に着け!!!」
そして…また長い一日が始まる。
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