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アリスは憂鬱な夢をみる / 半無登録、指名制 / 再建/422


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自分のトピックを作る
403: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-11 23:57:22



>トゥイードルダム様

(ゆっくり、ゆるりゆるりとまったりしたリズムで首を二往復させることで表現するのは彼の言葉に対して異論を唱えたいという気持ち。ツン、と彼の胸元を少し強さを持たせた指先でつっついて「ダムはユリのことまだまだ知らないのね」彼の台詞と対照を取るように、刺々しさはないものの甘さも控えめになった声は口調だけは変わらず柔らかいまま「ユリは朝になっても消えないのよ」覚えておいて、と言うように胸を突く指先にもう一段階淡く力を込めて、願わくばこのまま胸の奥、彼の心にこの言葉が届きますようにと。孤独な夜と等しくまた孤独な朝も苦痛であることを知っているからこそ誰かに同じ思いをさせたくないと、思考回路はいつだって単純で明白。ふと、なんだか均一に穏やかで余裕を失わない彼の糸のようなものが一瞬だけ途切れた気がして「…ダム?」その先にまだ見ぬ彼がいるのかも、そんな根拠のない予感から一度彼の名を呼んで。それに呼応するように背中に体温が密着すると、想定していなかった事態に頭が状況を理解するより先にどきんと心臓が跳ねて。殿方とこんなに広い面積で触れ合ったのは初めてで、そこにいやらしさなんて無いのに経験があまりに乏しい世間知らずには刺激が強すぎて思わず身体がかちこちに固まって。こんな状態なのにダムの方はいつもと変わらないように言葉を紡いでいるから、こんなにどきどきしてしまうユリの方がおかしいのかしらと普段回転の遅い頭は煙が出るほど過剰に稼働しているみたいで「…っ。ダム、なに…これ」処理しきれない心情は名前も知らないもので、普段のぼんやりとした態度から急転直下に耳まで真っ赤に染め、彼の顔も何だか見れないまま俯きがちにドレスをきゅっと掴むことしか出来ず)



>羊様

飲んだくれとは聞き捨てならないね。ユニコーンの次はトランプのお出ましか?
(普段はお行儀よくしているものの、本来は大食らいの大酒飲みだからアルコールを嗜む程度ではなく溺れる程好む相手の情報には耳聡く反応しニヤリと悪巧みをするような笑みを片方の口角だけを上げることで表現して。ジョーカーのトランプに手足が生えて酒を呑んでいるところを想像すれば軽く吹き出すことでその人物ともまだ縁を結んでいないという回答の代わりとして。続く彼の言葉には思わずハハハ!と大きく口を開けて快活に短く笑い「ニヤニヤ笑顔ってだけでチェシャって分かるのか!」親友のあの特徴はこの国で共通認識らしいと愉快な気持ちの余韻のまま「さすがメリー、度量が広いぜ」どしんと自分の厚い胸板を叩いて。綺麗に整えている自宅に人を招くと少なからず汚されてしまうのも事実で、だからこそ家主である彼がどんと構えてくれるような姿勢に初対面の幸せにまつわる言葉が紐付くように思い出されて「今がこんなに幸せじゃ、角砂糖で喜んでた頃の俺が可愛すぎるな」随分簡単な幸せ、あの時の彼の台詞を感慨深く思い出せばもっと幸せにしてやると豪語したその言葉もまさに有言実行だなと心の中でメリーへの尊敬の念を強めて。雪降る道を歩き、白い息を吐きながら悪戯小僧の顔で横顔を見て)ホントに好きなだけ呼んでいいのか?俺が悪魔と意気投合するかもしれないんだぞ




404: ダム、羊 [×]
2025-12-12 15:56:55



>ユリーシャ

(朝になっても消えることはないと、泡沫のような魅力を持つ彼女が言った。でも、きっと、嘘をつかない彼女がそう話すならそれが真実で、彼女は寒く冷えるような朝を迎えたって隣にいてくれるのだろうとストンとその言葉が文字通り指先を通じて胸に刺さった。自身と比較すれば小柄で、簡単にその姿を隠してしまえるような。こうして実際に抱き隠してしまえば尚のこと、硝子やキャンディーのような大切にしなければならないと思わせる繊細さが際立った。両腕を使って彼女のことを抱きしめたまま、きっと沢山の偶然が重なったことで彼女と出会えたのだという実感をしていたところで動揺が言葉として表に出るそんな声がしどろもどろと落ちていることに耳を傾けて、折角整えられている髪型を崩さないように気をつけて顔を寄せれば「ユリーシャ。……、もう少しだけ貴女が此処にいることを確かめさせてください。」かちこち、と体を固くする彼女を見る限り本当ならばその身を自由にしてあげるべきなのかもしれない。けれど、そうはせずにもう少しだけと条件を決めて腕を離さずに目線が共に同じ高さに並ぶように身を寄せて、そこで常ならばアリスという呼称を使うのに。そう呼べなかったのはクリスマスの空気に当てられたからだろうか。それとも、腕の中で初々しく愛らしい反応を見せる彼女に心を奪われているからか。自分でもわからないまま瞳を細めて)だって貴女は僕が見つけた、“可愛い人“です。


>ロメオ

なんだ、ジョーカーはまだ会ってないの?そう。とんでもない飲んだくれ。いつ見ても千鳥足でフラフラフラフラしてるからすぐに見つかるわよ。アンタのお友達とは相性が悪い男だから、猫がいたら気をつけてあげて(続いた彼のリアクションを受ければすれ違いにすぐに気がついて、それから同時にチェシャ猫から手紙でも受けているのだろう。プライバシーを考慮して詳細は書かれていなかったけれど、メリーのアリスと友達になった事と近々で遊園地に仕事を紹介することになったということがざっくりと書かれていた。この国の中では人の良さや友人関係、少しお節介すぎるくらいの面倒見の良さがある猫が我がアリスと友人なら幾分も安心だと思っているのも事実で、だからこそ楽しそうに快活に笑う彼へ水を差すようなことは言わず、代わりに先に上がった男のことを彼の友人があまりよく思っていないことを事前に教えることにして。続く彼の言葉によってあまりにも健気で控えめだった幸せの価値観を持っていた来たばかりの彼を思い出し、釣られるようにアハハと笑って「ほんと。……でもね、舐めんじゃないわよ。暫く経ったら今日の今のこの瞬間だって“可愛すぎる”って思うくらいの幸せを浴びてるんだから。だってアンタはメリーのアリスだもの」留まらない自信はまだまだ彼のことを幸せにするという強気な姿勢、しかしそんな彼から悪魔の名が上がれば少しだけ考えて。それは言葉にこそしない信頼を彼へ置いたという発言、態とらしく聞き返すように口を閉じて)アンタが賢い子だってことはメリーもわかったし、男の子なら少しくらい痛い目を見たって経験でしょ。……それともメリーのアリスは挨拶も何も無しにメリーを捨てる男だっていうの?



405: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-12 17:37:09



>トゥイードルダム様

(胸の奥で小鳥がばたばたと羽ばたいているみたいに心臓は落ち着きを失っていて、全身が火照り顔も熱い。息をするたびに小さな音が漏れてしまいそうでどうしていいか分からず無駄な力を体中に込めてしまったまま、未知の感覚に戸惑う中でその答えを求めるように心全体が甘く震えている感覚を覚えて。どちらかというと線が細い方に見える印象の彼なのに、こうして精悍な腕に抱き締められるとどうしたって自分との性差を直視せざるを得ない。ダムはダム、これまではそんな風に見ていたけれど、彼は男性なのだと鮮烈に意識させられるきっかけが心の準備もないままに訪れて。何て言えばいいかも分からず強張った喉は沈黙を守っていたけれど、〝確かめたい〟という言葉にははっとしたように目を瞠る。いつもは自分だけが夢じゃない証を欲しがるばかりだったのに、相手から同じものを求められるなんて人生で初めてのことで、言わばこちらが与える側に立たされることの不思議さに胸の奥が陽炎のようにゆらゆら揺れて。でも決して不快ではなく、確かめたいと言われたということは彼にとって自分が夢であって欲しくない存在だと示すものでもあるから、むしろ純粋な喜びに直結する。頬が熱を帯びて、誇らしさと甘さが入り混じった感覚が広がっていき「………、そう。ダムはユリを確かめたいの」小さな声で呟くそれは納得を得たような響きを持って。どきどきと熱に浮かされて、でも一過性ではない確かな何かの芽生えを感じざるを得ない多幸感に夢と現実の間を漂うような心地になりながら、彼の腕の中で自分が確かにここにいることを証明するように自分を捕まえてくれている彼の腕をそっと両手で抱えるようにして「分かるの。消えてほしくないものほど、どうしても確かめたくなるのよ。だから…ダム、遠慮しないで、」証が足りなくて不安で満たされない気持ちは十二分に分かる。彼がどんな本心を抱いているかは分からないけれど自分なりの解釈から共感を示して、少し重心を後ろに、つまり彼に委ねるように傾けながら首元にふわりと頭を寄せて、ただ初めての熱気に浮かされているだけではないしっかりと意思のある声で)ユリを確かめて



>羊様

ハハ!いいねえ、いつでも一杯付き合ってくれそうじゃないか。飲みながら語り合える奴ならもっと最高だな
(短い笑い声と共に吐き出された白い息が楽しげな音楽を纏う冷気と混ざり合って、まるで乾杯の泡のように弾けて消えていく。酒飲み友達としてきっと最適な人物の面影を想像しながら、大事な友人と相性が悪いという理由が気になって。しかし直接本人に聞けばいいかと思い至り〝了解〟と端的で歯切れよい返事で締め括って。ゆらりゆらり、飄々としているようでどこか生真面目な側面も持っていそうな優しい猫の友人、そんな彼が自分の拾い主に律儀に手紙を出していることを想像するきっかけさえあれば容易に出来たのだろうが、今は思い至らないままただただ冬の寒さすら心地良いと感じさせてくれるメリーとのお喋りに興じて「じゃあ未来の俺は今の俺を酒の肴にするだろうな。今日の俺を可愛すぎるって笑えるなら、それはずっとメリーが隣に居てくれてた証だ」そうなる未来を疑わずに済むどころか楽しみだと心から思える現状こそが幸せだと、きちんと気付いているからこそその礎となり衣食住を与えてくれている彼に未来の分の感謝も胸の中に灯して。一貫して自分のアリスを幸せにすると言ってくれる、そんな彼にも幸せを返したくて少し考えるような間を置き「俺が毎日幸せそうに鱈腹食って、ツヤツヤの顔で〝メリー!〟って近寄って来たらメリーも幸せか?」まだまだこの国では無力で大それたことは出来なくとも、今できることから目を背ける理由にはならない。穏やかに緩く口角を上げるような微笑みと共に横顔を見て、それから問い掛けに対しては笑い飛ばすようにハッと息を吐き出して)メリーを不誠実に悲しませる事の方がよっぽど痛いに決まってる。身に染みて心に堪えて、一生忘れられない痛みになること間違いなしだ。そんなのは美しい人生じゃない、だから俺はそんな道は選びたくないね




406: ダム、羊 [×]
2025-12-12 18:56:21



>ユリーシャ

………。(遠くで聞こえるクリスマスらしい明るい音楽が消えてしまったように感じる。少し場所を変えれば沢山の人で溢れるくらいの賑わいがあるはずなのに、今この場所において自身と彼女しか存在しないように思わせる不思議な感覚があった。いっそ、それでも良いのにと思ってしまったのは自身だけの秘密として言葉にはしない。ただ、腕の中に感じる柔らかさや暖かさが夢や錯覚、幻ではなくて確かに事実として存在しているのだと確りとした力で抱きしめることで実感する。静かな空間に、閉じられていた口が開くようにして甘く柔らかい音が落ちた。小さい呟きでさえ、二人きりの空間なら十分に拾うことができる。遠慮をしないで確認してもいい、そう与えられた赦しに細められていた瞳が丸く開かれる。ゆら、と撓むような柔らかい声が可愛い彼女が、その声ではなく彼女の気持ちが乗るような声で与えてくれたその赦しがなんだかとても嬉しくて、少しだけ余韻に浸るように遅れてから“ふふ”と嬉しさを落とした声で笑って)僕の可愛い人はちゃんとここにいる。───夢じゃない。

>ロメオ

酔っ払っても良いけど、美しく酔うこと。酒が入って楽しいのはイイけど、醜く酔っ払うのはメリーのアリスとして相応しくないでしょ(まだ見ぬ人物と酒を交わすことを楽しみにするように無邪気に話す彼を見ていると片方の口端をクイと上げる。自身の生きるこの国を彼が楽しんでくれているということが嬉しいと思うくらいに、彼に対して母性にも似た親愛の感情を抱いていることに気がついた。そんな気持ちを自覚したから、だからこそツンと気を引き締めるように厳しい声色で口煩い小言を向けて。無償の愛をただ与えられるだけではなく、その気持ちに応えようとするのが彼の性分なのだろう。何も持たないからこそ、なんでも得ることが出来る立場なのに、それでも彼が当たり前のように自身のこの先の暮らしにも存在しているのだと言葉にして、更には自身の幸せまで考えてくれている。その気持ちを貰っただけで十分の幸せを貰ったのだと正面を向いたまま、ふっと少しだけ表情を和らげて浮かべる表情は慈愛に満ちていて。短く息を吸い込めば豪快に大きく口を開いて「メリーの幸せが簡単じゃないこともわからないの?メリーは質のいいフルーツとシャンパン、そして品のあるスイーツを食べて素敵な芸術品と綺麗な花に囲まれながらツラのいい男をそばに置いて生きることができて初めて幸せなの。」到底その暮らしが似合うとは思えないゲラゲラと楽しそうに肩を揺らしながら笑い。手をかける指先に少しだけ力を込めて)ロメオ、メリーの夢を叶えてよね



407: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-12 19:35:53



>トゥイードルダム様

(煩いほど高鳴っていた鼓動は徐々に落ち着きを見せて、火照っていた顔も脳も徐々にエラーを克服する機械みたいに正しい色、正しい働きへと戻り始めて。その感覚は熱が遠ざかっていくようで少し名残惜しさもあるけれど、淡く萌芽した名前の知らない暖かなものはずっと心の中でぽわぽわとその存在を主張している。こんなに甘い砂糖菓子みたいな言葉や温もりは初めて受け取ったもので、欲張りなことにそれを独占したいと感じてしまったから「ダムの可愛い人はユリだけじゃないと嫌だわ」素直にそれを口にすると、彼が同じように他のアリスを甘く丁寧に扱う映像が意思と関係なく脳内に想像として投影されて、むきゅっと眉間を縮めて唇が山なりになるように口角の両端を下げて。でも、今まで証を求めることしか出来なかった自分が反対に彼に与えることが出来たのが嬉しくて誇らしくて、そのことも勿論、ドレスアップした二人が鏡に映った姿も見上げるくらい立派なツリーも、全身を突き抜けるみたいな甘い痺れも、何もかも宝物というようにうっとり目を細めて「ユリもダムも夢じゃないけれど、今日のことは毎晩夢に見たいくらい素敵」でしょ?と同意を求めるように、幸せな時間に溶けるような微笑のままこてんと首を後ろに倒して彼を見上げて)



>羊様

仰せの通りに、メリー様。
(メリーの小言に耐えられなくなったら…と親友が森の中で言ってくれたことを不意に思い出し、次には思い出の中の彼にそれは杞憂みたいだと心中で笑いかけていて。支配欲が念頭にある自分をコントロールしようとする類のそれはまっぴらごめんだが、メリーのお小言には愛がある。言ってもらえる内が華、まさにそう思えるような情の乗ったそれに言い訳も何もなく敬意を表するように胸元に手を添えて見せて。見つめていた横顔が聖母のように柔らかくなった瞬間を見逃さなかった幸運に自然と自分の表情も冬の寒さに強張ることなく春風を感じた大樹のように穏やかに綻んで、やっぱり豪快に笑う彼の姿にこそ彼だけの強さや気高さ、美しさがあるのだと思って「任せろ。夢を叶えるのは得意分野だ」指先に加わった力に応えるように、こちらも力強く歯を見せて笑って。コンパスはこのクリスマスの空気に浮かれる事無く正確に赤の城まで導いてくれたようで、既にすぐそばに迫ったその建物にやはり背筋には本能的に怖気に似た裏寒いものが這い上がる。でも挑むように目元に力を込め、次に隣のメリーをちらと盗み見ればもう怖いものはなく自然と口角は上がって、城の敷地に入る足取りに躊躇いはなかった)

(/大変お世話になっております…!もう現段階で素敵すぎるクリスマスイベントを過ごさせていただいており感謝しかありません、楽しすぎてもう期間の三分の一が終わってしまった事に驚愕しております。さてこの後の息子の流れですが、チェシャ猫様以外にクローン作製に携わったお二方と是非このイベント期間中にお会いしておきたく、最後にチェシャ猫様と期間限定のミニゲームを遊ばせていただければと思っております…!悪魔様とジャバウォック様にお会いする順番に現時点でこだわりはないのですが、主様のご気分はいかがでしょうか…?)



408: ダム、羊 [×]
2025-12-12 21:08:55



>ユリーシャ

(抱きしめていた腕を緩めるように少しだけ力を抜いた。それは後ろからだと彼女の表情を見ることができなかったから。力を緩めて覗いた顔が想像していたものとは違う、む。と渋いものだったからわずかに頭を傾けた所でその表情の理由を知る事となる。それが淡い嫉妬心からだと知った所で抱いた感情は嬉しさ以外の何物でもなくて、そんな彼女のことを絵本の中でお姫様がそうされるような自然な動作で横抱きで持ち上げて「酷いなぁ、僕が誰にでも可愛い人だって言うと思ってるんですか?」“傷つくなぁ”と言う割りにはその声は彼女からの嫉妬を喜ぶように嬉しそうで。彼女のことを抱えたまま階段を登り向かうのは立食パーティの会場で、近づくにつれて賑わいがどんどんと強くなっていく。彼女のことを思いながら粧し込んだ服装で、一緒に綺麗なツリーをみて、美味しい食事を楽しむこと。彼女がしたいと思ったことを全部一緒にやりたくて、叶えないといけないと思った。彼女の声に同意を示すように頷いてから、まだ夢に見るには足りないのだと伝えて)僕の夢にはユリーシャとする乾杯もあるんです


>ロメオ

(ユニコーンの力を受けたコンパスはさすがと言うべきか。人を迷わせる森ですら一度も迷う事なく最短ルートで辿り着けたらしい、と見えてきた城に“へぇ、やるじゃない”と褒めるように呟いて。彼を見つけたとき以来の赤の城、久しぶりとなった来訪だったからか城に顔を出した時点で腕の多い男が羊を呼び止めた。その人物とは仲が良いようで彼の腕に添えていた自身の腕を引き抜いてから「ロメオ、すぐ向かうから先に行ってちょうだい。困ったらハンプティを探すといいわ、きっとツリーのところで風船を膨らませてるから。すぐにわかるわ」本当は赤の城に渋い感情を持っていた彼のことを一人にする気は無い。だから本心ですぐに彼を迎えにくつもりでそう声をかけて、同時に彼の顔見知についても添えて)

悪魔(城内、立食パーティの会場)
(前乗りをして宿泊をしていたのだろう、用意された部屋から遅れて姿を表して。それは全身を黒でまとめたモノトーンルック、ロングコートにジャケットにトップス、パンツまでが揃えられた姿は正に悪魔らしさを持っている。しかし黒の中に「質感の違い」「装飾の立体感」を重ねることで、圧倒的な存在感が感じられる服装と、普段よりも綺麗に纏められたヘアスタイルで。そうして真っ先に向かったのは一番人の多い場所、そこにいけば好みの誰かを引っ掛けられると自信があるからのようで。人受けの良い優しく、気さくで、それでいて艶やかなそんな笑みを浮かべながら、シャンパングラスを片手に獲物を定めるように壁の花として賑わいを眺めて)

ジャバウォック(城内、ゲームルーム)
やあやあ、おいちゃんはも~疲れたわあ。この辺にしとこか、また後でおいちゃんと遊ぼ(黒をベースにゴールドやロイヤルブルーエメラルドグリーンにルビーレッドと言った宝石のような色がモザイクのように散りばめられたアーティスティックなジャケットを肩にかけて、シルクサテンの生地で作られたリボンブラウスと黒のパンツ姿、普段は鳥の巣のようなボサボサ頭も今日という日は丁寧に纏められている。それだけではなく、指先にはロイヤルブルーのネイルが施されておりジャケットとの統一感が見られた。そんな姿で一人の女性とビリヤードにでも興じていると、まだまだ元気なその女性に勘弁してくれと言うように大げさに伝えて。ひらひらと手を振って見送れば持っていたキューをビリヤード台に置いて)

(/こちらこそとても楽しいお時間をありがとうございます…!それでは二パターンで悪魔とジャバウォックを出しておくのでお好きな方を選んでいただいてもよいでしょうか…!お任せしてしまいすみません!この後立食パーティの会場でディーダムの入れ替わりを行えればと思っておりました。ミニゲームの参加も検討して頂けてとても嬉しいです!それでは残りのクリスマス期間もどうぞよろしくお願いいたします!)



409: オルカード・エリス [×]
2025-12-12 21:20:42



>400 フラミンゴさん


そりゃそうだ。
(受けた否定に改めて彼の格好に目が巡り、無難も素朴も無いそれに笑み混じりの納得を落とす。求める視線は四方八方ではなく、一直線。自分の心に素直でなければ貫けない彼の生き方へ、自分とは違う輝きを感じてほんの少し目が細まる。「…良いねえ。応援してんよ、その“欲張り”な人生。」それを言い切る様は尚の事格好良くて、純粋な尊敬を籠めてエールを贈り、片手でポンポンを振るような軽い仕草も添えた。それから“先輩”という呼称に引っ掛かった様子の彼に此方もきょとんとした瞳の丸さで首を傾げ、「うん?……ああ、そっか。悪い悪い、フラムさん頼り甲斐ある人だから、ついうっかり。」直ぐに合点がいって声を溢す。間違ったと決まり悪く頭を掻く傍ら、彼の疑問に対しては己がそう呼ぶのは“頼れる人”への敬意と甘えだと、認識に差のある箇所を紐解く。「まあほら、此処についてもドードー鳥さんについても詳しく教えてくれたし、“遊園地の先輩”って意味ならそんな違ってもなさそうじゃん。」そのついでに冗談半分本気半分、適当かつこじつけにも近い呼称への理由を当て填めてからから笑った後に、「それにそんだけこの場所にも人にも関わり深いなら、オレの仕事で何か相談とかする時もあんでしょ、きっと。……だから宜しく。」遊園地に来てからの態度やドードー鳥について話す物言いなど、細かい言動から察した彼と此処の馴染み深さにも少し言及してから、また顔を覗き込んでもう一度挨拶を柔らかに告げた。――さて、ミラーハウスとショーの説明を相槌を打ちつつ清聴する。「はあ、なるほど……良いなあ、宝探しみたいでワクワクすんね。」何処も彼処も鏡の迷路に、それを解いた褒美に貰えるショーとくれば、口から飛び出すのは冒険心を擽られた高揚感。「自力で探す。……あーでも、あんまり迷いそうならアドバイスくらい貰うかも。」問い掛けには前のめりに溌剌息巻く顔で、間髪入れない前者の答え。ただ時間を掛け過ぎて日暮れを迎えるのも頂けない、と頭の冷えた部分に残る懸念から先回って彼の助け舟も抱えて意気揚々アトラクションへと足を踏み出し。)


(/いつもお世話になっております…!この度はオルカードのイベント参加をお願いすべく馳せ参じました。現在進行しておりますフラミンゴさんとの交流につきましては、ここで〆には入らず一度保留とし、イベント期間終了後、何か差し支えが無ければまた再開という形を取らせて頂きたく存じます。
またイベントのお相手としまして、こちらで初めに交流を持ってもらいました三月兎さんを指名とさせて頂き、庭園や会場の散策、ボードゲームなどにゆったり興じられたら……などとざっくりとした考えのもと、イベント向けの文を綴って参りました。何か不備や不都合などありましたら、ご指名の変更、或いは文章の練り直し等々、修正を行わせて頂きますのでどうか遠慮無く仰って下さい。それでは、失礼致します。)



(“パーティー”というものには仕事でも私生活でも慣れっこだが、今日に限ってはそわそわと地に足が付かない。己の常識が覆るような不思議な国、不思議な住人、不思議な日々――そこへ転がってきた一大イベントが、童心にでも返った心地に己を舞い上げる。だからドレスコードの服選びにも一層意気込んで、じっくり時間を掛けて吟味する。まず選ぶのは空の色を吸った雪のような、限りなく淡いアイスブルーのディナージャケットとトラウザー。それから内側は白のシャツに濃いネイビーのウエストコートで締め、首元にはその同色にゴールドのストライプ柄が入ったボウタイ。服が決まれば次は髪型と、左側を前髪もサイドも巻き込んで編み込み、右は垂らしたアシンメトリーに。他に彩る小物は少し迷って、金縁の赤いサテンリボン、柊の葉、雪の華を象った装飾が施された、如何にもな黒いシルクハットを模したヘアアクセサリーを一つ。掌サイズのそれを頭の右側にピンで留め、最後に星型のストーンから黄色と緑の二色を選んで左の目元に泣き黒子宜しく縦に並べ飾り、ブラウンのドレスブーツを履いて仕上げとする。服自体は崩し一切無くかっちりと着るフォーマルさを残しつつ、まるでスノーマンを彷彿とさせるような愛嬌と遊びをふんだんに散らしたその格好に鏡の前で満足げに鼻を鳴らした後、はたと窓の向こうに目をやる。そのまま何か考え込む沈黙を暫し流して、手に取ったのは手紙のセット。『Shall we dance?――手を取ってくれるなら、もみの木の下へ。O.E.アリス。』全体としては読み易く整っているが、文字の尾が所々跳ねる癖がある独特の筆跡でそう茶目っ気混じりの文言を綴り、最後には自身のイニシャルと呼称も添えて。宛先にはこの国で一番初めに会った兎の彼を選び頼んだその後、自らは支度の済んだ部屋を出て待ち合わせ場所として手紙に記したツリーのある大広間へと向かい歩いて。)




410: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-12 21:37:10



>トゥイードルダム様

…こういう時、ダムは絶対そういう言い方するのね
(不意に感じた浮遊感は知っている感覚だったから前みたいに驚く声は上げず、むしろやっと自分の真実の居場所に帰って来たかのような当たり前を滲ませる動作で、ぷんすかと不満を言いながらも彼の首に腕を回して身を委ねて。明確な否定をせずこちらの罪悪感を甘く煽るような、そんな巧みな話術に気付いているわけではないもののただ自分が今まで受けた印象を口にしたまで。喧騒が深まるにつれて、まだ見ぬ環境に少し尻込みするように腕に回して手に柔く力を込め、ヘアセットが崩れないようそっと彼の肩に頭を預け「でもいいわ。大事なのは言葉より行動と、一緒に過ごす時間の量だもの」何といっても、今この時間を彼と共に過ごすのは自分なのだから。今はそれで満足だわと言うように、意識は彼の話す夢に移って)ユリ、お酒って初めて。ねえ、ダムの一番好きなお酒を飲んでみたいわ


>羊様

Va bene、メリーも楽しんで
(魅力的な我が主は友人もまた個性的らしい、彼を呼び止めた多腕の人物に人当たりの良い営業スマイルを向けて凛とした会釈を、腕から離れていくメリーに了解を告げて自分はマントの襟を正しながら場内へと踏み込んで。)


>悪魔様

(パーティーに招かれてまずやることと言えば、自身にとっては旨い食事に舌つづみを打ち素晴らしい酒で気分をその場に相応しい色に染め上げること。だから広い場内の豪華な飾りつけやあちこちで上がる楽しそうな声に行先を惑わされることなく、迷いなく足が向かうのは良い香りがしてくる会場の方へ。チェシャ猫の言うライオンが一人で調理してくれているのだろうか、立食会場には目移りしてしまうような美味しそうな料理が並べられて。この間の卵サンドのお礼も兼ねて何か厨房に差し入れでもしようか、そんな風に考えながらも目に留まったのは上等そうな銀のトレイにシャンパングラスを乗せて歩く一人の美しいメイドの姿。低く咳払いをしてから、通常より低く太い声で穏やかに声をかけて「やあ。これはスパークリングワイン?そうか、シャンパンはあるかな。モエ?太っ腹だねえ」一言二言会話を交わして、そのうちの一つのグラスを受け取り〝ありがとう〟と言って忙しなさそうに立ち去る後ろ姿を見送り。目を閉じて華やかなシャンパンの香りを楽しみ、乾杯の仕草の代わりにグラスの縁に軽く口付けてから景気よくぐいっと飲み干して)

(/二パターンもありがとうございます!では先に悪魔様とお話させていただき、後ほどゲームルームのジャバウォック様にお相手していただこうかなと思います…!先ほどは最後にチェシャ猫様と、と言いましたが、時間が許すようであれば他の役持ち様ともお話させていただければと思います。また娘の方も考えて下さりありがとうございます、入れ替わり大変楽しみでございます!主様のやりやすいタイミングで仕掛けていただいて構いませんし、何かこちらに必要な動きがあれば何なりとお申し付けください。では、こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします!)



411: 三月兎 [×]
2025-12-12 22:56:45



>オルカード

(パーティに向かう準備が一通り終えた頃、鳥が手紙を運んでくれた。その手紙を受け取れば、そう長くない文章に目を通した。そして送り人が誰かがすぐに頭に浮かぶと、独特な筆跡がその人物らしさを出しているように思えてついクスリと笑ってしまった。立ち上げられる前髪はそのまま、後ろ髪は短い尻尾のように一つに括り、清潔感のあるタキシード型の白のジャケットと胸元のボタンを無造作にV字に開いたシャツと、大振りのサテン生地の黒のリボンタイ。そして何よりも目を引くのは極太のテーパードパンツで。深いブラックのそれは厚みのあるウールツイルで腰回りに大きくゆとりを持たせたバギーシルエット。それをまとめるようにレザーのベルトを巻いている。色味は正統派なタキシードのようで、デザインや着こなしはアバンギャルドといた華やかなその服装を纏い手紙にあった場所へと向かう。道中の寒さによって鼻先が少し赤みを帯びているが、クリスマスの空気とはそれすらも楽しいと思わせるらしい。そうして暫くするといつから待っていたのあろうか、少し久しぶりにも感じるその姿を見つけて片手をあげて)やあ、元気にしてたかい。

(/こちらこそお世話になっております!クリスマスイベントへの参加をありがとうございます。フラミンゴの方も承知いたしました!では早速お誘いをいただけた三月兎にて待ち合わせ場所へと向かわせていただきました…!それではよろしくお願いいたします。)



412: ダム、悪魔 [×]
2025-12-12 22:57:15




>ユリーシャ

ふふ。だって僕はユリーシャしか見てないのに、貴女は僕が軽薄な男のように意地悪を言うでしょう(近くから聞こえる不満の声も、それが本心で言っているものじゃないと言うことを知っているから。だからこそ彼女とのやりとりを楽しむようにくすくすと柔らかい音で笑いながら答え、そんな彼女より言葉よりも行動、更にはともに過ごす時間が大切だと伝えられれば全くもってその通りだと言うように笑みを深めて。彼女が経験したことのないことを、初めてを一緒に経験できるという特別感は言葉に出来ないそわつきを胸に与えたらしい。そんな彼女を連れて会場の入り口へ、一人のメイドにリクエストをするように声をかければそこで彼女のことをそっとおろして。そのタイミングで先ほど声をかけたメイドがリクエストをしていたストロベリーダイキリが入ったカクテルグラスを二つ受け取って、それを彼女へと一つ差し出してにこりと微笑んで)ユリーシャ、僕が好きなお酒はこれです。可愛いでしょう

>ロメオ

………。(周囲を見渡して観察していた中で、周囲の目を集める中心を追いかけるように一人の男性に目を止めた。ここらでは見かけたことのないその姿に興味を抱くと決めたとばかりに彼へと近づいて「どうも。」と自然な挨拶をすればその雰囲気は社交的で人当たりがいいもの。気さくさを持った表情で笑みを浮かべつつ「それ、食べたかい?美味しいよ。」テーブルに並ぶ軽食の内、話しかける内容は正直なところなんでも良かったからかパッと目についた近くにあるテーブルの上の品から適当に一つ目配せをして「きみは城のアリス?、俺は普段遊園地にいるんだ。きみみたいに格好いい男がいるのを知らなかったなんて損をしたな」乾杯の代わりに手にするカクテルグラスを彼へと少しだけ向けて)



413: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-13 11:34:36



>トゥイードルダム様

……ダムが夢みたいなことばかり言ってくれるんだもの。だからユリは確かめたくなるのよ
(もちろん彼のことを軽薄だなんて本気で思っているわけではなく、ただ自分の不安や曖昧さを紛らわせるために口にしただけ。それを既に見抜いている彼の余裕を持った返しにちょっぴりの気恥ずかしさが胸に広がって。拗ねるような間の後、ふっと唇を尖らせてあくまでも相手の所為にする幼稚な返しをしながらも、彼が見ているのは自分だけと言ってくれたことが嬉しくて仕方なくて、頭を寄せた肩口にそっと頬をすり寄せる行動に離れたくない気持ちが滲んでしまう。だから彼の腕から降ろされる動きにこそ素直に従うものの、彼の服の裾は掴んで離さずに「…!良い香り」繊細な造りのカクテルグラス、それをまさしく壊れ物みたいに恐る恐る受け取って、ふわり漂ってきた苺の香りにぱっと目を輝かせて。大人たちはお酒を飲むときどうしていたっけ、物語に描かれている乾杯の挿絵を思い出せば真似事をするようにそっと彼に向けてグラスを掲げて「ユリの初めての乾杯もダムにあげる」そう言って楽しそうに眦を垂れさせるようにして微笑み、初めてのお酒をこくりと控えめに一口。まず感じたのは苺の甘酸っぱさ、それを追いかけるようにホワイトラムのまろやかさが舌の上に広がって、赤のお城のクリスマスに相応しい華やかな味わいに目をきらきらさせて彼を見上げ)美味しい…!



>悪魔様

(上等なシャンパンがきめ細やかな炭酸を弾けさせながら喉を伝っていく感覚にパーティーはこれでなくてはと一気に心は浮足立って。空っぽの胃にアルコールだけを入れるのは良くない、メリーの言いつけを忠実に守るように数々の料理へと目を向けたところで声を掛けられる「やあ。君はアリス……ではなさそうだな」全身に漆黒をまとう姿はまさに地獄の貴公子だとか、そんな形容が似合う雰囲気だった。そこらの人間が同じ服を着れば黒に飲み込まれて野暮ったく見えそうな衣装を完璧に着こなす姿と、下手をすれば女性よりも深い色気を感じさせる彼の顔立ちに只者ではないと感じて正対するように身体を向けて「損をした、なんて言われると逆に得した気分になるね。こうして出会えたんだから」彼の勧めてくれた軽食に手を伸ばすと見せかけて、少し違う位置に並べられているオリーブと生ハムのピンチョスを一つ摘まみ上げ、空っぽになったグラスを彼のそれに軽く触れ合わせてから酒の代わりに軽食を口へと運んで、問い掛けには小さく笑いながらさっさと首を振り「赤色は苦手なんだ。だから城には住んでない」短い否定はそれ以上の掘り下げを牽制するような淡泊さで、代わりにMの刻印が煌めくイヤーカフをトントンと指先で示して仮面の奥でウインクを「遊園地?今度仕事を探しがてらチェシャと行こうと思ってたんだ」今自分の中で濃い興味を持つ場所が彼の居場所だと知れば、僥倖とばかりにぱっと顔色を明るくさせて。そこで思い返されるのは、チェシャ猫の忠告――自分の外見を褒めてくれた相手の言葉に何か点と点が繋がりそうな予感がして、垂れ目を少し細めて)まさか…君が〝悪魔〟?




414: ダム、悪魔 [×]
2025-12-13 20:20:50



>ユリーシャ

よかった。……ストロベリーの甘酸っぱさが美味しいでしょう。甘くて、少しすっぱくて、ひんやりしてて、だから僕はユリーシャを思い出して呑んでるんです。(このカクテルを呑むようになったのは彼女と出会ってから。苺のような瞳が自身のことを見上げてくれるのが恋しくて、つい用意してしまっていた。そんなカクテルを彼女と一緒に楽しめるのがなんだか不思議で、胸を擽るように嬉しくて仕方がない。口に合った様子の彼女を見れば笑みを深めてから割愛するようにこのカクテルが好きな理由を口にして、それから初めての乾杯という光栄な立場の余韻に浸りつつ少し遅れてグラスを口に運び。普段自分で作って飲むものと比較すれば繊細な味わいのそれに思わずくすりと笑ってから「ユリーシャが一緒だからでしょうか。家で僕が作るやつより美味しいです」と笑みを交えながら口にして。それから甘いカクテルとは言え、だからこその心配を寄せると「甘いからと言って飲みすぎは駄目ですよ。歩けなくなったら大変です」そう心配を伝えるものの、いざそうなったとて自分が支えるつもりなのであまり口うるさくならないようにように締めくくり。そうしていれば一人のメイドが場を伺うように『陛下がダム様を呼んでいます』と声を掛けられる。城に来てから真っ直ぐに彼女の元へ向かっていたからと言うのもあるのかもしれない。行かなければと思う反面で彼女のそばを離れがたく、自然と視線を彼女に落として)


>ロメオ
?
うん?……きみは帽子屋のところのアリス?(多くの誰彼がここぞとばかりに着飾っている中で、仮面舞踏会のように仮面を使って顔を隠す姿はたったそれだけでも興味を持たせた。ただそれだけではなくて、すらりとした背丈や隠されていても垣間見える美しさがそれをより際立たせていた。そんな彼に興味は持てど、同じアリスだと声をかける勇気が中々持てないと言うのが現状だったのだろうか。好みの男がいてそれをスルーするなんてことが出来る筈もなく、隣に並んで話しかけたところで城のアリスではないと言うことが教えられた。視線誘導に従うように彼の耳を飾るイヤーカフに動くとそこに刻まれている文字を見て推測をするように“マーチヘア”“マッドハッター”とMの文字を持つ帽子屋邸の人物が頭に浮かんだ。その推測を元に問いかけつつ、赤が嫌いだというその部分については今は未だ飲むことにしたらしい。そんな彼が遊園地に興味を示したことと、何よりも自身の名前を知っていたことに少しの驚きとそれ以上の愉しさを見出し。控えめな微笑の奥にその楽しさを隠したまま親指の先を使って自身の胸元と一度だけトンと叩きまるでなんてことの無いような平生さを保ったまま自身がその人物であることを答えて)猫の子に悪い話を聞いたか?そう、俺が悪魔だよ。



415: オルカード・エリス [×]
2025-12-13 21:47:10



>411 三月兎さん


(一足先に到着した、きらきら絢爛に煌めくツリーの下。いつ彼が来ても直ぐに見付けられるよう、大きなそれの陰にならない所へ立つ。それからどれくらいだろうか、自分へと向けられた声が届けばそちらに顔を向け、視界に覚えのある銀色を捉えたその瞬間、「――ヘアさん、」来てくれた、と。それまで無色透明だった表情がぱあっと華やいで色付き、名を呼ぶ声にも思わず駆け寄る足取りにも喜びが溢れた。「そりゃもう、毎日元気元気。ヘアさんこそ変わりない?」傍まで詰めた距離でやっと此方も片手を振り、流れる仕草でその肩をくるりと一度回し万全の日々を示してにこにこと朗らかに挨拶を返す。「その服めっちゃ決まってんね、髪もカッコいいじゃん。ヘアさんによく似合ってる。」次いで言葉を及ばせるのは彼の衣装。古典や伝統を確りと踏まえながらもその型には決して捕らわれず、新しい形を創り上げる先駆的な姿は正しく“芸術家”を体現しているよう。一等目を引く端正な彼の為だけに誂えたものに見えるそれにも、それを着こなす彼にも、少しの間燥ぐ犬が如くそわそわと落ち着き無く口も視線も巡らせた後、「そんじゃまず、飲み物貰いに行こ。パーティーってのは乾杯しなきゃ始まんないかんね。」早速とばかり、話を今日の祭りに切り替える。続けてリードするように立食会場の方へ爪先を向け、けれども彼のペースも重んじて隣に並んだ体勢から大きくは動かず、「あ、ヘアさん、お酒は平気?あんまりってなら、オレもノンアルで楽しむかな。折角一緒に居るんだし。」そのまま初めての頃と同じく雑談を持ち掛けるついで、今パーティーを共にする彼の嗜好を事前に尋ね。)




416: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-14 16:46:34



>トゥイードルダム様

…ふふ。もっと美味しく感じるわ
(グラスの中で揺れる苺色を見つめながら、口の中で溶けていく氷とそれに混じるストロベリーピューレの甘酸っぱさに頬を緩めて。今までの自分が知らなかったことをいくつも教えてくれる彼は本当に魔法使いみたいで、そんな彼が自分と離れている間もカクテルに自分の面影を重ねてくれていると教えてもらえれば嬉しそうに淡く口角を上げて苺色の瞳で見上げて「自分で作れるの…?」凄い、何でも出来ちゃうのね、そんな感想をありありと眼差しに浮かべて。初めてのアルコールだから加減も分からず、ひとくち、またその次とグラスに口を付けているところにちょうど忠告が飛んできて「…ユリは平気よ」もう大人だもの、そんな風に少し拗ねたようなツンとした物言いを返して。自分の色をしたお酒がこんなに美味しいなら、優しい彼の色のお酒はどんなにか――ふと浮かんだそんな思いから「ねえ、ダムの色のお酒も飲みたいの…、」彼を見上げておねだりしたところでやって来たメイドさんに視線は移り、その口から女王様のことが出れば思わず反射的に「ユリも…!」女王様に会いたい。そう続けようとしたが、あのひとが彼だけを呼んだのには何が理由があるのかしらと、女王様のためならば普段より深く考えられるみたいでそう思い至り。握っていた彼の服の裾をそっと放して、気持ちを飲み込むみたいに一度俯いてから顎を上げて「…行ってもいいのよ。だけど、女王様とどんなお話をしたのか教えて」仲間外れはイヤ、そんな幼稚さから条件を付け加えた顔には最初から最後まで一緒って言ったのに、という離れがたい切なさが表れていたけれど、自分の中のモヤモヤよりも女王様が困っているのかもしれないという気持ちの方が上で。)



>悪魔様

その人にも興味があるんだけどね。俺を拾ってくれたのは、笑顔が素敵で面食いで男前で…とても可愛い人さ
(思ったよりも〝M〟の刻印に対する共通認識は強くはないと学ぶ。本当の拾い主を思い浮かべてすらすら出て来たヒントを連ねながら、予想を外した罰ゲームだとでも言いたげに彼の手中のカクテルグラスをスマートに奪い取って中身を飲み干してしまって。「そう思うって事はいけないことをやってる自覚があるってことか?」大きく動かない表情から底知れなさを感じつつ、だからこそ深い沼のようなつい踏み込んでしまいたくなる魅力を放つ彼に探りとも取れる軽口を告げながらついと顔を寄せて。でもすぐに朗らかな笑顔を見せて「ダチから聞いたのは面白そうな話ばかりさ。だから…カジノの悪魔、君にも会いたかった。赤の城に来た甲斐があったよ」親友からの忠告はきちんと頭に刻んだまま、それでも接近を恐れる理由も素振りもなく早々と得られた収穫に機嫌良さそうに空っぽのグラスを通りかかったメイドのトレイにさっと戻して。先ほど彼から奪った酒の種類は分からないがさほどアルコールが高そうな風味でもなかったように感じて、胸に抱いた一つの仮定に答えを求めるように「もう一杯やるか?まずは宴を楽しみたいと思ってたんだ」甘く低い声でこちらからお誘いを。それから隣のテーブルに鎮座しているハーブの香り高さが食欲をそそるクリスマスらしいローストラムを手に取って、切り分けられた塊肉をワイルドに大きな口に仕舞い込むその動作の間もずっと悪魔から目を逸らさずに見つめ続けて)



417: 三月兎 [×]
2025-12-14 21:02:42



>オルカード

(少し空いた間にも元気にしていたことが言葉よりもその表情や声色が教えてくれた。花が咲くみたいに明る笑顔を見せられると悪い気がしなくて、つい、釣られるようにクスと静かに笑いが落ちてしまた。それから子犬が足元で戯れ付くみたいに自身の側で褒めてくれれば並ぶ誉め言葉たちに否定をせずに「ありがと。アリスも男前に磨きが掛かってるね。僕とお揃いみたいでいいね」アシンメトリーな前髪を見ればトントンと自身の前髪のあたりを指先で示しながら伝えて。それから落ち着かない様子で立食会場へ向かおうとする彼の背を追いかけるように足を進ませれば続く気遣いに少しだけ考えるように間をおいて「アルコールは、あんまり強くない。かも。……でも、せっかくのパーティで一杯も飲まないのもなんだし、きみとの乾杯くらいはお酒でしようかな」ゆる、と口端を持ち上げるような微笑みと、量を飲めないからこその特別な一杯は今日この場を誘ってくれた彼とがいいと言うように伝えて)



418: ダム、悪魔 [×]
2025-12-14 21:04:03



>ユリーシャ

ああ、でも。こんなに美味しくは作れないですよ(素人が趣味程度に齧った知識と好奇心で始めたそれは今この場所で提供される物のように分量をしっかりと計量しながら作るわけでは無くて、言ってしまえば大雑把に作るからこそこんな繊細な味わいは到底遠く、言葉よりも先に凄いと伝えてくれる眼差しに期待値を上げてしまわぬように先に訂正を行って「その代わり一緒に楽しみながらいろんなカクテルを作れますよ」そう伝える声は自宅に招きたいという下心と、誘いかけるような甘さを持っていて。呼びかけに応じるべきだということは理解しているが、彼女と一緒にいるという約束を破りたくないというのも本音。どうしたものかと考えていたところで、気持ちの整理をつけたような彼女が落とした顔を再度持ち上げて、その胸中を伝えてくれた。いじらしいまでに健気な言動に言葉を出すことができず、僅かに細めた瞳で彼女を見ればその頬を掬い上げるように片手を添えて「すぐに戻ります。──今夜の僕は貴女の物ですし、逆もそうでしょう?」頭の中では早速挨拶をこなして彼女の元に戻るまでのルートを考えてしまう。それでも気持ちに折り合いをつけようとする彼女の表情を見てしまえば仕方のないことだとも思う。輪郭に沿って頬をさするように撫でれば今触れていたその頬へ自身の頬をそっと添えて、惜しむようにその声を残してから一度その場を離れて)……僕を待っていてくださいね


>ロメオ

笑顔が素敵で面食いで男前、それでとても可愛い?……俺、いつのまにきみの事を拾ったんだっけ。(帽子屋ではないという解答、そして並べられるヒントは自身が持つ羊の情報とは被らなかったようで、冗談を言っているとは思えないようなそんな本気の顔つきと落ち着いた声色で口にして。手の内から消えたカクテルグラスにも驚きを見せることはなく、ふっと吐息を交える微笑で「いい飲みっぷりだね」と褒めるように甘い声を落として。猫の子が話す面白そうな話、話し手が猫の子という事から良い話だけではないだろうと推測するのは容易くて。それでもそこに動揺なんて少しも持たず、酒に食事と目の前のテーブルを十分楽しむ彼に目線を返しながら「美味しそうに食べるね。きみを見てると俺も食べたくなってくるよ」くすりと小さく笑ってからクラッカーにクリームチーズとスモークサーモンが乗ったものに手を伸ばし、さくりと小綺麗な食べ方で口にしてからさも当然のように「熱烈な誘いに応えないのは男じゃないね。……それで、デートはいつにする?」顔にかかる前髪をさらりと避けるように少しだけ頭を傾けて、会いたかったと言ってくれたその発言を都合よく拾い上げて)



419: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-14 21:54:10



>トゥイードルダム様

じゃあダムの色と、それから……紅茶とお花のすごくいいにおいがする、女王様のカクテルを作りたいわ
(彼はいつだって自信にあふれているように見えているから、素直な前置きには謙遜ではなく本当にそうなのだと額面通りにすとんと受け入れて。でも出来上がったカクテルの味よりも一緒に楽しみながら作る時間の方が断然大切だから、出来栄えなんて気にしないとばかりに楽しそうにリクエストを連ねて。板挟みになってしまった彼、天秤には自分と女王様。そんなの女王様の方が重くて当たり前、そんな風に頭では理解していても心が追い付かなかったから、自分を放り出して一目散に女王様の元へ行かない彼の様子に我儘な心にも落としどころが見つかって。「そうよ、ダム。…でも、あんまり待ちくたびれたら冒険に出ちゃうかもしれないわ」ユリは一人だってお城を歩けるのよ、半ば強がりなそれは早く戻ってきてほしいけれどちゃんと女王様のことも助けてあげてほしいという両立しない気持ちがぶつかり合っての事。頬に触れてくれる手の甲に自分の手を重ねてじっと彼の目を見つめ、離れていく温度を閉じ込めるように今しがたまで彼の手が触れていた頬に自分の手を当てて、後ろ姿を見送って。何も分からない世間知らずは一人残されてしまうとパーティーでの立ち居振舞も分からないことに急に不安と寂しさを感じて、さっきまで周囲の喧騒が暖かなBGMに聞こえていたのに今となっては自分だけがこの会場に一人ぼっちなのではという孤独感を助長させられてしまう。両手でカクテルグラスを持ち、こくこくとその中身を飲むことしか出来なくて)



>悪魔様

(そう簡単にはペースを掴ませてもらえない、まず感じたのはそんな事。内容は明らかに冗談に近いのに、まるでそうは思わせない落ち着き払った表情と声に何だか試されているような心地がして、自分がそう思ってしまうのは悪魔という彼に対する気負いがあったからだと気付く。下手に張り合っては分が悪いと道を譲るように仮面の奥の瞳を閉じてふっと息を吐いて「君、釣った魚に餌をやらないタイプだろ。メリーはアリスを拾った事を忘れたりしないぜ」あくまでも声の調子は軽く、彼との会話を楽しむように本当の答えを明かして。鼻から抜けるハーブの香ばしさと見事な焼き加減で仕上げられたラムの柔らかさに幸せそうに目元をより垂れさせながら「嬉しいが、その台詞はチェシャから聞きたいな」肩を竦めるようにして、病的に食の細く見える友人を思い浮かべて。それから間を置かずに「君から聞きたい台詞は…そうだな。向こうにとっておきの酒があるから乾杯しよう、とか?」こちらもまた自分にとって都合のいい展開を手札として晒して、色っぽく流れる彼の前髪に手を伸ばせばそれを斜めに払うと同時に額から頬をゆっくりと撫でるように手を動かし「最初のデートは明るい時間帯がいいな」まるで初心な女性が警戒心から男性との距離感を徐々に詰めたい時の常套句のような台詞を冗談っぽく、でも明確に相手の誘いに乗るという意思を乗せてどこか挑戦的な笑みと共に片方の口角を上げて)



420: ディー、悪魔 [×]
2025-12-14 22:52:26



>ユリーシャ

(あーあ、いるいる。そう呟くように胸中で感想を落としたのはパーティ会場の真ん中で音楽も笑い声も賑やかなのに、彼女だけがちょっと水の底みたいに静かだったから。グラス両手で掴んでその中身を減らす様子は逃げ場なくなった魚みたいに見えてしまった。片割れが一緒に来たはずなのにその姿を眩ませて、女王への挨拶さえ二の次にしている間に先に顔を出していたのか入れ違いでその姿と鉢合わせると一人でおいて来てしまった彼女のことを頼むと任されたからだった。それがなくとも、最近片割れからよく聞くそのアリスに興味を持っていたのは事実。髪の分け目が逆で、ブローチが無い、そして目の色が違う。違いといえば僅かなその姿で片割れを真似るような笑みを鏡に写すように確認してからそろりと彼女の側へ歩み寄り「お待たせしました。ふふ、僕がいなくて寂しかった?」背筋の伸ばし方や声の強弱や間の取り方、微笑む際の口端の上げ方と似せるつもりで寄せてしまえば見抜ける人物のほうが少ないだろうそんな振る舞いで声をかけて)


>ロメオ

ああ、羊か。最近見てないけど元気にしてる?俺は会いたいんだけど避けられてるみたいでさ(先に伝えられた自身への評価には敢えて否定も肯定もせず、しかし彼が教えてくれた正解に対しては先の評価に納得よりも彼がその人物に対してそう評価するに至るやりとりが在ったのだろうという事に興味を抱いて。美味しそうに肉を食べながら、肉を少しも持たない男のことを心配するその様子にははっと声をあげるように笑って「確かに。猫の子は息を吹くだけで飛んでっちゃいそうだもんね」と心配ではなくこの場にいないその男を揶揄うようなそんな声色で続けて。顔にかかる前髪が払われれば続く声に“へぇ”と落とす声、それはより強い興味を持つのに十分な動作だったようで、頬に触れるその手へほんの少しだけ刺激を与える程度の甘噛みをすると「でも、俺が一番いい男に見えるのは夜だよ。」と挑戦的なその笑みに応えるように、噛んだばかりのその場所をぺろと舌先で舐めて。くつくつ、と楽しそうに喉の奥を震わせるようなそんな笑い声を落としては「まだきみの中にあるなら“きみ“の名前を教えてよ。ここでアリスって呼んだら何人も振り向いちゃうでしょ。」指先でクイと呼んだメイドから受けたのはローズマリーとブラックベリーが飾られたシャンパンの入ったもの。しかしそメイドはどこか他のメイドよりも派手な見た目をしており、そしてほんの少しの違和感として悪魔にそれを渡す際に一つは手前から、もう一つは手前ではない場所のシャンパングラスを手渡した。その内の前者の方のグラスを彼へと差し出して)



421: ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-15 00:09:10



>トゥイードルダム様

ダム…!早かったのね、……?
(グラスが空っぽになってからすぐ後に声を掛けられて、ぱっと顔を輝かせてそちらを見る。待ちに待った人が帰って来てくれた嬉しさに何の疑いも警戒もなく此方からも近寄って、勢い余って彼の胸板にトンと両手をつくようにして体にブレーキをかけて。でもその微笑みを見上げた時、確かにダムの声色や仕草に似ているけれどほんの僅かな違和感が胸の奥に小さな棘のように刺さるように感じて。笑みの端に漂う空気…、同じなのに違うという奇妙な感覚。でもその違和感をすぐに言葉にすることはできず、ただ胸がざわりと揺れるばかりで彼を見上げる顔からは無垢な輝きは消え表情も乏しく少し困ったように眉尻を落としながら小首を傾げて「…ユリはお利口にダムを待ってたのよ。でも…、ほんとうにダムなの?」お酒に酔ってしまったのかしら、彼への疑いをかける言葉はそんな風に自分をも疑う心から自信なさげに戸惑うような声で。顔ばかりまじまじと見つめているからブローチには気付かないまま、確かめるように大好きな色を見つけようと目を注視したところで「……どうして、」色が違うの。言葉に出来なかったのは今誰よりも信頼を寄せている彼が何だか違う人物のように思えてしまうことによって、自分がこの国に存在することの寄る辺すらも夢の現実の境界線に溶けてしまいそうな感覚に襲われたから。絶望、恐怖、敢えて表現するならそんな感情が似合う表情で眉間にきゅぅと力が入り、ふらふらと後ずさりして胸辺りで自分の手首を掴むようなポーズは防衛本能の現れで)



>悪魔様

今日の彼は一段とゴージャスだ。お目にかからないと勿体ないぜ
(不調なんて言葉は全くの不似合い、むしろアクセル全開の絶好調と評するべきメリーのドレスアップ姿に一目会っておくことを勧めるのは意地悪ではなくむしろ善意に近い意思からで。友人を心配する色が浮かんでいるようには見えない反応には何か違和感を覚えて黙り込み、胸にざわりと感じるなんだか嫌な気持ちに見て見ぬふりを。それを顔に出すほど人付き合いに不慣れではなくあくまでもキリと眉尻を上げ垂れた目には弱みを見せないいつも通りの強さを宿した笑みを浮かべたまま。手に感じた刺激にはひょいと眉を上げて「狼に噛まれた奴は月に縛られる。君に噛まれた俺は夜に縛られるのか?」物語の中で語られていた伝承を引き合いに出しながら、危うい魅力に満ちた彼を揺るがない挑発的な笑みで見つめて。目線が同じ高さであることも自分が彼とやけに張り合いたくなってしまう原因の一つなのだろうか、それとも友人の事を心配しない一面を見たことで薄情な人なのかと判断してしまったからだろうか。呼ばれたメイドの見目には他よりも個性の立った美人だなという印象を抱くと同時に、均一で控えめな印象をもつはずの従者の中で場の統一感から少し浮いているような異質さを感じる。何気ない所作の中に意図的にグラスを選んでいると思ったのは、化かし合いすら発生する爛れた夜の世界で生き抜いてきた経験からで「……参ったな。君の毒にあてられちまった」それでも怪しさの残るグラスを受け取ったのは、このカラフルで華やかな催しに一人真っ黒に立つ彼がどんな人物なのか、文字通り身をもって知りたくなってしまったから。猫をも殺す好奇心は程々にと猫の友人が言ってくれた忠告を忘れたわけではないが、大丈夫、大事にはならないという根拠のない自信もあった「ロメオだ。乾杯、Diavolo」何だか無性に腹がヒリつく感覚がして、まさにギャンブルに興じている時に感じる血の気が多くなる感覚に似たものを感じながらクイとグラスの中身を呷って)




422: ディー、悪魔 [×]
2025-12-15 01:56:32




>ユリーシャ

___(呼びかけを聞いた彼女がほんの僅かの警戒心を持つことなく、無条件に“ダム”が戻ったことを喜ぶと、その一連の動作の愛らしさに小動物を見るときのような庇護欲を掻き立てられた。無防備に駆けつけて、胸元に触れる。しかし当初の喜びが戸惑いに薄れる頃、会話の中で違いに気づかれるかもしれないとは思っていたが想定よりもずっと早いその指摘に驚いた。本当はもう少しこの場にいない片割れに成りすまし、小動物が甘えるような彼女の表情を引き出すことも考えたが。折角のホリデーに、彼女を怖がらせてまでする悪戯じゃないと考え直したらしい。双眸を狐のように細くして笑う片割れの癖ではなく、とろんとした垂れた目元が際立つような気の抜けたそんな“自分”らしい笑みで「や~めた、やめた。びっくりさせちゃってごめんね」小さな体をなんとか立たせるような精一杯の虚勢のような姿に、ダムのような気の配り方が出来ないこの男はそんな彼女の頭をぽんぽんと数回撫でて「俺はダムじゃないよ。ダムの双子のディー。……真似するの自信あったんだけどな~、よくわかったね」まるで小さな子供に怖がらないでと宥めるようなそんな少しだけ語尾をあげる喋り方で違いを見抜いたことへの素直な驚きを口にして。片割れが気にかけるアリスなら、自身だって気になるもの。彼女に向けるのは好奇心だけではなく、話に聞いていたその存在と直接話すことが出来ていると言う事実への高まりで。彼女の良く知る片割れと比較をしても気の抜けたそんな雰囲気で、むしろ甘えるようなそんな懐っこい声色を使い、遠慮なく触れた頭部、今更ながら前髪を少し整えるように甘い色味の髪に擬えた呼び方をして)俺とも仲良くして欲しいなぁ、ね。ミルクティーちゃん。


>ロメオ

だろうねえ、前回のパーティも羊が一番ファビュラスだった(足し算に足し算を繰り返すその姿に対して全面の支持をする彼を見ると、それだけで彼が随分と羊邸に馴染んでいるのだと言うことが伺えた。だからこそ餌を巻くように「今夜の羊はまだ見てないけど、……きみが見てない昨年の羊を、俺ならきみに見せることができるよ。」声色だけは何気無い会話のまま、“どう?気にならない”と好奇心を擽って見せるような口振りで。歯を立てられた事にも動揺を見せず、引き合いに出された物語とは自身にとって知識のないものだった「面白い例え話だけど、どうせならベッドに縛り付けたいな」見えない警戒心がピリピリと存在するのを肌で感じながら、そんなことを少しも気に留めない様子で片腕を彼の腰元に添えれば真面目な顔をしてセクハラを。“毒にあてられた”その一言があったことによって、いま呼び止めたメイドが悪魔の手の内にある存在であることを察している、そしてメイドの行った小さな細工にも気づいている、その上で受け取ったグラスを空けるのだと行動で証明して見せた。お節介なくらいに気を回す猫から悪魔の話を聞いた上で、その行動を起こした勇気や度胸にくらりと目眩がするほどドクンと心臓が鳴った。渡したシャンパンは特別度数の強いもの、炭酸が飲みやすくしてくれているとは言えど辛口で濃い味わいが口に残るはずだ。酔い潰す為の酒、それを彼に渡しただけではなくその勇気を褒める為に自身の手元にあるグラスを小さく一口目の前で飲み、ほとんど残っているそれを彼へと差し出して、彼が飲んだのを確認すれば先に与えた度数の高いものとの差が際立つただのジュースをネタバラシと共に口角に笑みを見せ)飲んで。………こう見えてすぐに酔払っちゃうから、俺のだけアルコールを使ってない。可愛いだろ



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