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鞍馬之神の嫁(〆)/76


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41: 鞍馬 [×]
2022-06-24 12:23:57

「くらま様は、陣様がいらっしゃってたいへんおよろこびになられているのですよ。ですから、陣様ののぞむことならば、なんでもしてやれとおおせつかっております。陣様のおへやにあんないいたします、こちらですよ。」
(童女はゆったりと顔を上げ、面の後ろで楽しそうに笑う。一頻り楽しそうに笑った後、頭を撫でる鞍馬の方を見上げて頷くとすっくと立ち上がり廊下の奥へと踵を返し、嫁の方を振り返ると、奥の一部屋、障子が閉められた座敷を開く。その座敷の御簾は上がっており、開いた窓からは季節外れの美しい紅葉の景色が覗いていて、よくよく見れば障子にも紅葉の柄が染め付けられている。童女は一足先に部屋へ入ると押し入れからその小さな身体のゆうに二倍はあろうかと思われる厚い蒲団を取り出し、慣れた手付きで敷いていき)

42:  [×]
2022-06-24 20:07:13

そう、ですか…。――あの。もみじ殿はずっとこちらであの方と一緒に過ごされているのですか?
(童女の言葉にちらりと神の表情を窺うも、立ち上がり廊下へと歩き出した娘の後に慌ててついて行く。物珍しそうに辺りを見渡し、自身の部屋だと通された座敷の窓から覗く紅葉の美しさに暫し呆然と見とれていたものの、布団を敷き始める童女に向かいふと問いかける)

43: 鞍馬 [×]
2022-06-24 21:16:09

「ええ、そうですよ。わたくしは、昔からくらま様といっしょにいるのです。」
(童女は頷き、蒲団を敷き終わると次は服の支度に移る。桐箪笥から幾つもの服を取り出し、あれやこれやと支度をしつつぽつり、零す。「けれど、わたくしといるときのくらま様は、いつもどこか寂しそうでいらっしゃいました。」童女の声は少しばかり微かに低く漏れ、服の支度をする手が一瞬止まるものの、すぐに支度に戻って)

44:  [×]
2022-06-24 22:56:26

そうですか…お一人では無かったのですね。それは――…
(よかった、と言いかけてぽつりと呟いた童女の言葉に口を噤む。過去の贄を想い涙を流す神の事を思い出し眉をひそめると、てきぱきと支度をしてゆく童女をぼんやりと目で追いながら壁に軽く背を預け、襲い来る倦怠感をやり過ごそうと目を閉じゆっくりと息を吐く)

45: 鞍馬 [×]
2022-06-25 17:37:55

もみじ…支度、は終わった、か…?…陣、少し…外、を。歩かない、か。
(ぺたりぺたりと足音を鳴らしながら鞍馬が姿を覗かせる。何時の間にか着ていた和装は先程より厚手のものに変わっており、髪も後ろで束ねられており、そんな神の姿を見た童女が微かに笑って「ええ、したくはおわりましたよ。陣様とおでかけですか、くらま様。」と問うと鞍馬は頷き、嫁の方におずおずと手を差し出し)

46:  [×]
2022-06-25 21:52:39

――鞍馬様。外、ですか…?
(耳に届いた声にはっと瞼を開き、装いを変え現れた神に視線を移すと慌てて軽く頭を下げる。童女と神のやり取りを静かに見つめて居たものの、差し出された手に一瞬躊躇った後、そっと自らの手を重ねる)

47: 鞍馬 [×]
2022-06-26 16:24:13

…あ、あ。美しい、紅葉…だから、な。
(伸ばした手を握られ、薄っすらと顔を赤らめながらも童女の頭を軽く撫で、部屋の縁側から外へと一歩足を踏み出す。外の空気はひやりと冷たく、吹き抜ける風には紅葉が舞い、筆舌に尽くしがたい程に美しい景色が広がっている山を眺めていると、上機嫌そうな口元が僅かに捲れ上がった薄布の隙間から覗き)

48:  [×]
2022-06-26 17:50:15

本当に、美しい風景です――…鞍馬様。食事も…部屋も…ありがとうございました。自分は、その……食われるものだと覚悟していたので、この生に先があるとは思いも寄らず…
(手を引かれ外へと歩みを進めると、目の前に広がる美しい光景に息を呑む。ふと視線を神へと向けると揺れる薄布の隙間から笑みを湛える口元が瞳に映り、つられるように微かに口元を緩めると握られた手にもう片方の手を添え感謝の意を述べる)


49: 鞍馬 [×]
2022-06-26 21:46:24

…そう、か。……陣が、嫌、でなけれ、ば…これより、先の、此岸での命、を…全て…私、に…預けては、くれない…か。…お前、が、望む、なら…彼岸でも、共…に。
(声が若干上擦っているものの、態度はあまり変わらないままであったがおずおずと添えられた嫁の手を上から優しく包み込む。そうして視線は美しい紅葉から外さぬまま、ぽつりと呟くように言葉を零す、それはきっと鞍馬にとって永久にも近いような命の中、一世一代の求婚だったのだろうかー薄布では最早隠せないほどに、眼の前の紅葉にも負けぬほど赤い顔をしていて)

50:  [×]
2022-06-26 23:55:34

――…っ。この命は…村の者からはとうに捨てられた命。為す術もなく贄として捧げられたもの…。けれど、貴方様がその手で触れて下さったあの時から、恐れや未練は私の中から消え去りました。然れば此度は自分の意志を持って、心より貴方様に願いましょう。
(重ねられた手と告げられた言葉に驚き一瞬言葉を失うも、見上げた神の頬に差す朱に思わず破顔し、美しい紅葉から視線を逸らすことのない神に向かい一歩踏み出し体を寄せると、凛とした声色で思いを紡ぎ)
もう一度、この命のすべてを捧げます。これからも、お側に置いて頂けますか――鞍馬様。

51: 鞍馬 [×]
2022-06-27 06:49:12

……勿論、だ。
(何ともないように頷くものの動きはぎこちなく、嫁の手を少しばかり強く握ったところでふと、村の方に視線を向けると「……村の、人間、を…恨んで、は…いない、のか?」ぞわり、幽かにではあるものの、普段の鞍馬とは全く違う、禍々しい気配を纏って嫁に問う)

52:  [×]
2022-06-27 22:27:14

…恨みはなかった、と言えば偽りになりましょう。――鞍馬様。少々自分の話をしても…構いませんか
(緩やかに握りこまれた手にふと微笑みを漏らすも、神の口から投げかけられた問いに口を閉ざし、美しい紅葉の木へと視線を逸らす。背筋が粟立つような気を肌に受けながらも、重ねられていた両手から片方の手を差し引くと、落ち着けるように神の腕をするりと撫で、ぽつりと言葉を溢し)


53: 鞍馬 [×]
2022-06-28 17:08:52

……ああ。陣、の話し、か。聞かせて、くれ。
(鞍馬の禍々しい気配はゆるやかに落ち着き、手の平に落ちてきた紅葉の小さな小さな葉を弄びつつ、静かに首を縦に振る。結われた髪が風に揺れ、鞍馬が黙り込むと風もぴたりと止まり、風景全体が厳かな雰囲気を纏って)

54:  [×]
2022-06-28 22:05:17

はい。…この目は、随分と幼い頃病によって光を失いました。其れを村の者は何らかの祟りだと信じて疑わず――長い間、疎まれ続けて生きてきたのです。家の者にすらも…。故に私は妹の身代わりに、自ら貴方様に身を捧げに参ったのです。
然れど…貴方様と巡り会えたのであれば、すべてが悪しき事ではなかったと…今はそう感じるのです
(しんと静まり返った景色を片方の瞳に映しながらも、ぽつりぽつりと語り始める。懐かしむように自らの閉じた右目を指でひと撫ですると、ゆっくりと傍らの神に視線を移し、目を細め口元に薄く笑みを浮かべる)


55: 鞍馬 [×]
2022-06-30 13:36:02

(返信が出来ず申し訳ありませんでした。)

……そう、か。陣が、恨んで、いないの…なら、ば、いい。
(黙って聞いていたが、嫁が己を見たところでようやく口を開き、穏やかな声を漏らす。手持ち無沙汰の片方の腕を嫁の頭に載せ、先程もみじにしたように優しく撫でながら微笑み)

56:  [×]
2022-07-01 00:40:15

はい。…ですが、私は貴方様が誤解された儘であると言う事を…口惜しく思うのです
(自らの頭を優しく撫でる掌の感触に何処か安堵したように、面映ゆいような微笑みを浮かべながらも目を細め、微かに頷きを返す。俯き暫し何か考え込んだ後、握った手に微かに力を籠めると神に視線を移し)

(/いえいえ、どうぞお気になさらず…。こちらもゆっくりなので、ご無理のない範囲でよろしくお願いいたします。)

57: 鞍馬 [×]
2022-07-02 06:45:30

……私、は…別に、構わ…ない。この、姿…だ。恐れる、のも…仕方、ない。
(何でもないように言うと自身の蠢く無数の腕や足を眺め、ひとつ自虐的に笑ったが嫁の方に目線を移し、柔らかな空気を纏う。「…陣、が。嫁、が…分かって、くれて…いれ、ば。構わ、ない。」鞍馬は顔を覆っている薄布にするりと手をかけ、ゆっくりと捲るーその下には長い睫毛で覆われた、二粒の宝石のように透き通った青い瞳を持った美貌があった。「……村人、たちは。この、目…が…恐ろし、かった、らしい…な。」ぼそり、呟くように零して)

58:  [×]
2022-07-02 19:32:33

しかし――…っ
(自嘲めいた笑みを浮かべる神に対し反論に口を開きかけるも、自らに向かって告げられる情に満ちた言葉と空気に思わず口を噤み言葉を飲み込む。次いで瞳に映された神の相貌にはっと息を呑むと、現れた青色の瞳に吸い寄せられるように一歩ふらりと歩み寄り、両の頬に自らの手を伸ばすと親指の腹で目尻を薄っすらとなぞり)
このような瞳を目にしたのは…初めてです。……美しいです。とても…。

59: 鞍馬 [×]
2022-07-02 21:24:58

…青い、目は…呪われて、いる、そうだ。
(鞍馬は自身の目に触れ、更に過去を思い出すようにぽつりぽつりと語る。鞍馬が生まれた年の翌年から村に大きな飢饉が訪れたこと、日照りが続いたこと、嵐が起きたこと…村人たちはその全てが鞍馬ーー村に生まれた青い瞳の忌み子のせいだとし、鞍馬を祟り神に捧げただけでなく鞍馬のたった一人の家族であった姉まで焼き殺したこと。「……この、目は…つくづく、呪われ、て…いる。…陣、が…初めて、だ。綺麗、だと…言ってくれた、のは。」薄く頬を赤らめ、柔らかな微笑を湛えて)

60:  [×]
2022-07-03 00:37:06

――そんな…。そんな事があったのに、貴方様は…人に報復しようとはなさらなかったのですね…
(聞くに耐え難い程の悲惨な出来事を耳にすると絶句し、胸が締め付けられる想いに眉根を寄せ苦悶の表情を浮かべる。唯その美しいと称した瞳からは一切視線を逸らすことも無く、静かにその容貌を捉えていたものの、自らに向かい柔らかな笑みを浮かべる神の姿に微かに瞳を潤ませると、震える声を何とか絞り出し)

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