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【 GL/魔女/学園 】 いつか散りゆく貴女へ 【 途中参加歓迎 】/78


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71: クチナシ / 庭師 [×]
2022-06-29 21:22:55



>> ジンジャー (>>64

おや、キミは確か黒鉄の。ジンジャーといったかな。……いや、お祈りはしないよ。ワタシがいくら祈ったところで、ワタシの神様が微笑みかけてくれることは二度とないのでね。それに、声に出さずに心の中で、というのはどうにも苦手なんだ。
(半刻ほど前に耳にしたのと同じ蝶番の軋む音。背後から微かに聞こえたその音に首だけでそっと振り向いた先では、一人の少女がキャラメル色の長髪をふわふわと靡かせていた。どこか無機質にも感じる透明な瞳をステンドグラスに向けたまま静かに歩みを進める少女から、自身の左の手のひらへと視線を戻せば、薄っすらと濁った八面体がころりと転がる。常よりもやや小振りなそれを、しばし見つめてからそのまま自身の口へと放り込んで、一度目を瞑ってその魔力の塊を飲み下し。己の内側を均すように息を吐いて顔を上げれば、いつの間にか近くまでやって来ていた少女の黄金色の瞳と目が合った。一瞬の間の後、思ったよりも気安い口調で話しかけられたことを意外に思いつつ、胸元のリボンにちらりと視線を滑らせながら相手の名前を口にして。お祈り、という問いにはあっさりと否定を返し、それを皮切りにぺらぺらと言葉を連ねつつ、椅子に凭せ掛けていた右腕を降ろしてそっとステンドグラスの方を指し示し。)
そういうキミは、祈りを捧げに来たのかな。それとも、女神の慈悲を乞いに?


>> アザミ (>>65

……さあ、どうだろうねぇ。一応これでも、ワタシはワタシのことをまだ人であると、漫然と認識していたのだけれど。……いや、惰性的な自己認識ほど危ういものは無いな。ふふっ、どうだい、キミの目にはワタシが怪物に見えるかい?
(仄明るく発光する女神の視線から逃れているうちに、いつの間にか少し微睡んでしまっていたらしい。どこか真摯にも響く規則的な足音が鼓膜に届き、ふっと意識が浮上する。霞が掛かったようにぼやけた頭を軽く振り、組んでいた両腕を解いて右の手のひらを瞼に押し当てて欠伸を噛み殺したところで、独白にも近い小さな呟きが耳に入り。寝起きの頭で考えるには些か哲学的な問いだと──そんな風に捉えるのは偏屈な己くらいだという自覚も含めて──内心で苦笑しつつ、やや間延びした声で背後の何者かに語り掛けて。立て続けに皮肉っぽい問いを投げ掛けて肩越しに振り返った視線の先、見覚えのある少女のダークブロンドに目を留める。側頭部の編み込みに差し込まれた髪飾りに目を細め、瞬きをひとつ、「あぁ、キミは」と吐息だけで小さく呟いて。)


>> ハイドランジア (>>66

これはこれは、我らが白銀の君じゃないか。誰もが女神の前で膝を折る、そんな場所に踏み入るにしては些か尊大な歩様だと思ったが、足音の主がキミならそれも当然と言ったところか。彼女たちだって文句は言わないだろう。……ははっ、ワタシはいつだって敬虔なんだけれどね。そうかそうか、ワタシもまだ捨てたものではないな。
(ステンドグラスの女神から目を逸らしたきり、どうしてか視線を上げる気になれないまま俯いていたところに、聖堂内へと踏み込む気配が一つ。落ち着いた足音、歩幅から察するにそこそこの長身。目を閉じたまま顔を上げ、耳を澄まして様子を窺う。左右均等で歪みのない足取り。“見られる”ことに慣れた人間だな、と漠然と思ったところで、足音が止まった。程無くして耳に届いた笑みを含んだ小さな吐息にゆっくりと瞼を持ち上げれば、近くには見慣れた涼やかな花のかんばせ。意外な場所での邂逅に、大袈裟に驚いて見せつつ椅子に腰かけたままの半身を相手の方へと向けて、肩を竦めて言葉を続けて。揶揄い混じりに敬虔、などと称されれば、行儀に関する指摘は何でもない顔で丸ごと聞き流し、これまた大袈裟に喜んで見せ。と、そこで何かを思いついたように悪戯な笑みを浮かべれば、どこか内緒話をするような調子で囁き交じりに問い掛けて。)
……もしもワタシがキミの言う、“普通の女の子”だったのなら、麗しの王子様はワタシにも祝福のキスをくれたのかな?


>> アイフェイオン (>>67

(いつもの調子で長話をしていたらすっかり遅くなってしまったと、しかしどこか上機嫌に寮のある中央宿舎へと急ぐ道すがら、深夜だというのに薄っすらと明るい中庭に気付いて足を止める。光源の付近に目を凝らせば、良く知るクラスメイトのミディアムヘアのシルエットが見て取れた。彼女が占星術を得手とすることは知っている。──占いも呪いも扱う魔女の蕾でありながら、“オバケ”を怖がる可愛らしい一面があることも。足元を吹き抜けた冷たい夜風に悪戯心を刺激されれば、足音を殺して中庭へと真っ直ぐに歩みを進める。元より得意な“音波の硬化”の応用など、造作も無い。増幅してぶつけることの多い音の波を魔力で握り潰すようにして硬化・停滞させ、音を立てずにそっと相手に近付いて。首尾良く背後を取れば、気取られぬように手元を覗き込みつつ、出し抜けに耳元で囁いて。)
──ほう、星にも機嫌があるのか。気分屋なのは満ちては欠ける月くらいのものかと思っていたが。


>> セリンセ (>>68

……やあ、ゴキゲンヨウ、青錫のブルジェ。小さな蕾たちから聖母のようだと謳われるキミと、こんな場所で二人きりだなんて、これはまた随分と光栄な話だね。
(椅子の背凭れに寄りかかったまま制服のポケットから取り出したのは、繊細な銀細工で縁取られた桐の小箱。小さな金具に爪先を引っ掛け、蓋をそっと持ち上げて中を確認すれば、色とりどりの小さな結晶がころりと転がりステンドグラス越しの斜光を鈍く反射する。数は九つ。少し無茶をし過ぎたな、と微かに眉を顰めたところで、不意に吹き抜けた微かな風に前髪がふわりと揺れて顔を上げた。一拍遅れて覚えのある甘やかな香りが鼻孔をくすぐる。パタンと扉の閉じる音がした方向に目を向けるまでもなく背後の相手の正体に思い当たれば、手のひらの小箱を手早くしまい込んでから背もたれに預けた右の肩越しに振り返り。掛けられた柔らかな挨拶に応え、言葉を続けるクチナシは人懐っこい笑みを浮かべてこそいたものの、普段の彼女を良く知る者からすればやや違和感のある対応であったかも知れなかった。現に、朗らかに相手を出迎えたきり、矢継ぎ早に言葉を連ねるでもなく目を細めて、どこか神妙な様子で「金木犀、か」と、一言だけ小さく呟いて。)


>> ブルネラ (>>70

ふふっ、疲れてなんかいないさ。それを言うならキミの方がずっと“お疲れ”に見えるよ。……ほら、ここに座って休んでいくと良い。生憎、私は修道女のように優しくもなければ神父のように聞き上手でもないが、キミに告解は不要だろう。
(思わず目を逸らしてしまったステンドグラスの少女、その女神の優し気な双眸に、気を取り直して改めて視線を向け、挑むように睨みつけてから数十秒、今度こそそんな自分が可笑しくなって思わず吹き出した。その笑い声とほぼ同時に開いた背後の扉に気付き、やや頬を緩ませたまま振り返った先には艶やかな銀髪を揺らす少女。こちらに気付くことなく、どこかぼんやりと虚ろな表情で周囲を見回しながら近づいてくるブルネラを、己の肩越しに見るともなしに目で追っていれば、途中でばっちりと視線がかち合い。本来は切れ長な瞳を丸めて驚く相手に、再度軽く吹き出しては向けられた謝罪を軽く流し。どこか笑いを含んだ声音はそのままに、投げ出していた右腕を降ろし己の隣を指し示しながら、「お喋りは好きだろう?」とわざとらしく小首を傾げて着座を促して。)


>> ALL

(/数日留守にしている間に、あちこちで素敵なあの子が可愛いあの子に話しかける垂涎ものの絡みが発生していて、もうなんだか私は大変な幸せ者です。ありがとうございます…!
クチナシに絡んでくださった方もありがとうございます。纏めてのお返事になってしまいますが、ぜひぜひ仲良くしてやってください。やいのやいのと口数が多くて煩かったら申し訳ありません。距離感などの解釈違いがあった場合も遠慮なくご指摘くださいませ…!)


>>70 ブルネラPL様、ハイドランジアPL様

(/宛名に添えて下さっていたので、一応トピ主としてのスタンスを明言しておきますね…!
トピ主としては、PC間での過去設定の共有や関係性の相談は、PL様同士で自由に行っていただいて構わないという考えです。前提として、勝手に他の参加者様のPC様の設定を捏造したり、関係性についての設定を強要したり、乗り気でない相手を無理に相談に巻き込んだりすることなく、双方の合意の上で楽しく相談していただければと思っております。正直あまり心配はしておりません。
私個人のスタンスとしては「エモくなるならなんだっていい、いいぞもっとやれ」の一言です。個人的に、ハイドさんを美しく歪ませた過去もブルネラさんを柔らかく磨り減らした過去もめちゃくちゃに好みなので、お二方が自身の過去に思いを馳せるシーンが増えるなら美味しいなぁとしか思いません。一方で、誰も知らない、自分だけが知っている苦い過去という設定も大好物です。……外野がキャーキャー言っても煩いだけだと思うので、今後は大人しく静観させていただきます!)

 

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