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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/560


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370: 第四皇子セス [×]
2021-02-16 22:25:35


>>リル=フィシー姫(>>367)

(全く第三皇子も罪なことをする。王国の未来を救うため血眼になってお姫様を探している長男の苦労を知りながら、まさに待望の姫が遂に生まれ落ちたのだと兄弟達に公言しないとは。第四の位を持つ自身とて、先ほど偶然ハインツとすれ違わなければまだ見ぬ姫にただ虚しい想いを馳せることしか出来なかっただろう。第三はいつでも上品に微笑んでいるが、今朝の表情ときたら筆舌に尽くしがたいものだった。ふにゃりと緩んだかと思えば思い詰めたように顎を引いたり、彼を不自然な様子にさせた犯人を問い詰めたからこそ幸運にもお姫様の存在に辿り着けたというものだ。居場所こそ最後まで吐かなかったが往々にして独占欲の強い兄弟だからこそ互いの手の内もある程度分かろうというもの。軽やかな足取りで真っ先に目指したのはハインツの自室で、まだ静寂の保たれた廊下に立ちそっと扉へ耳を澄ませ感じ取ったのは誰かの気配。部屋の主人とは先ほど他所で話したばかり、使用人が清掃中ならば扉は開け放って仕事をする――ならばこの気配の主は言わずもがなで。扉のすぐ横、廊下の壁に背を預け腕を組んで出待ちをする最中、上機嫌な鼻歌は小さなハミングとして空気を揺らし。そうして待ちに待った扉の開く音、そしてまさに人魚のような可憐な歌声に組んでいた腕を解いて小さく拳を握り「 ビンゴ! 」はしゃぐように、はたまた噛み締めるように喜色を表してお姫様の前へと歩を進め「 御機嫌よォ、俺達の大事なお姫サマ。 」第三皇子とは似ても似つかない振舞いは第四にとって平常運転、獣のように尖った歯をわずかに見せながら口角を上げあいさつ代わりの笑みを。見れば見るほど想像以上に魅力的な容姿や、先んじて拝聴した透き通るような声に参ったとばかりに片手を額に当て「 ッたくハインツも狡いよなぁ。アイツ、姫を独り占めしたくて俺達に内緒にしたんだぜ? 」兄を貶めるようなつもりは毛頭ないままやれやれと両手を広げて肩を竦め困ったように笑って。そうして一歩、さらに距離を詰め「 俺だって姫のコト独り占めしたいのにさァ。な、今日は俺と一緒に居ようぜえ 」欲しい欲しいと雄弁に語るのは牙の並んだ唇ではなく濡れたようにギラつく二つの瞳。やにわに手を伸ばしたが姫の頬に触れる直前で止めたのは"嫌われたくない"という本能が獣じみた警鐘を鳴らしたからか。愛を、体温を、或いは許しを請うように「 いいだろォ? 」僅かに眉根を寄せ切なげな視線を一身に可憐な姫へと注ぎ)




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